トップに戻る

●火の鳥
HINOTORI
☆アニメと実写と特撮を融合させた意欲作。実験的というにはやや無謀な試み。
火の鳥。その血を飲めば不老不死を得られるという伝説の不死鳥。ヤマタイ国を治める女王ヒミコは永遠の生命と美貌を得る為、火の鳥探しを命じるが...。手塚治虫のライフワークでもある傑作漫画「火の鳥(黎明編)」の映画化で、監督には当時絶頂だった市川崑を抜擢、豪華な俳優陣を配した大作。アニメと実写と特撮を融合させるという実験的というよりやや無謀な企画で、原作漫画そのまんまの絵をアニメで合成、手塚先生独特の悪ふざけ(狼は歌って踊るわ、アトムは出てくるわ)も取り入れながら、大自然をバックに役者とアニメキャラが共演するという、良く言えば原作の絵に限りなく近い、悪く言えば違和感バリバリな印象。しかし、お茶の水博士のような大きな鼻をつけて演技する若山富三郎などはある意味「天晴れ」な感じを醸し出しており(笑)幼い尾美としのりと共に熱演しているのが見所。古代日本が舞台の為、どことなく殺風景で、貧乏臭く、スケール感に乏しいのが残念だが、物語としては悪くないとフォローしておきます。もしも本作がヒットしていればシリーズ化される予定だったらしく、次は「未来編」だったというからなんとも残念(涙)
1978/市川崑監督作品