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| ●ダメおやじ |
| ☆原作の跡形無し。そもそも配役と脚本が大間違い。 |
| 桃栗不動産の雨野大助が本田冬子と結婚してから十年。万年平社員の大助に対し、同期の南村が課長に昇進したことにショックを受けた冬子は、大助を非難し、課長になるようにとハッパをかけるが...。 何をやってもダメな万年ヒラ社員と彼を虐める悪妻を主人公とした古谷三敏原作の同名漫画の映画化なのだが、まずキャスティングが大間違い。体格の良い三波伸介は万年平社員には見えないし、倍賞美津子が極悪な嫁には見えない。原作の表紙にいつも描かれていたのは、カナヅチやバットを持ったオニババがダメおやじを半殺しの目に遭わせている絵である。それなのに、そんな展開は微塵もない平凡な夫婦愛を描いた退屈な人情喜劇と化しているのだ。もちろん原作も人情喜劇ではあるが、あの虐めの描写なくしては映画化する意味は無いだろう。誰もが期待した「坂田利夫のようなダメおやじが、野村沙知代のようなオニババにカナヅチで殴られる」場面は本作には無い。こんなダメ配役をした監督の野村芳太郎と、こんなダメ脚本を書いたジェームス三木には、もう一度原作漫画を熟読し、せめてダメおやじとオニババの似顔絵を空で描けるようになってから映画化するように、と言っておきたい。 |
| 1973/野村芳太郎監督作品 |
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