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○イノセンス
INNOCENCE
☆その素晴らしい映像に圧倒されよ、その難解な台詞に頭をかかえながら(笑)
人と機械の共存が進んだ近未来。内務省公安九課の刑事であるバトーは、その体すべてが機械でありながら「脳」と「記憶」だけが人間としての形を残していた。ある日、暴走する愛玩人形の事件を捜査中だった彼は、何者かに脳をハッキングされてしまうのだった...。今や欧米でも注目されているアニメ作家の一人である押井監督が、代表作でもある「攻殻機動隊」のその後の世界を描いた意欲作。とにかく、その溢れんばかりの斬新なイメージの連続、その圧倒的なクォリティの前に呆然となること間違いなし。確かに、前作を未見の方にはお勧め出来ないし、やたら論語や聖書などを引用するなど、難解で哲学的な台詞に頭をかかえる観客も多いだろう。しかし押井監督が饒舌なのは今に始まったことではないし、それを含めたその強烈な作家性こそが魅力なのだ。人間とは何か?現実とは何か?という哲学的なテーマでありながら、SFアクションとしてのツボも十分心得ており、派手な銃撃戦や電脳世界の描写などの見所も満載である。好き嫌いはともかく、日本のアニメのポテンシャルの高さが、今や世界の映画界が無視出来ないレベルにあることを再認識させてくれる作品である。
2004/押井守監督作品

関連作品○攻殻機動隊