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●彼女について私が知っている二、三の事柄
DEUX OU TROIS CHOSES QUE JE SAIS D'ELLE
☆このカッコ良さげな題名に騙された人多し...(私も)
パリ郊外の公団住宅に住む人妻。夫はガソリン・スタンドに勤めているが給料は少ない。子供は二人。娘を託児所へ預け、行きつけのカフェで男を探す。彼女は売春をしていた...。奇才ゴダールの意欲作だが、たかが主婦売春の話なのに<消費社会の矛盾>だとか<人物と事物を区別せずに撮った>などと監督が語っているように、いかにも哲学的観点から描いた(と思われる)難解な作品。なんともカッコ良さげな題名と、ファッション雑誌のようなスタイリッシュかつカラフルな絵づくりは美しいが、ストーリーは無いに等しく、工事現場や団地の風景を繰り返し映し出し、いきなりカメラ目線で禅問答のような独白を始める人々、ボソボソと喋り「今、彼女が左を向いたが、それは重要ではない」などという意味不明なナレーションには苦笑してしまう。ネット上の映画評でも「わからない、つまらない」としか語られることのない珍品。にもかかわらず<一度は観てみたい>と思わせるのは、このタイトルのせいかも知れない...。
1970/ジャン=リュック・ゴダール監督作品

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