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●8マン すべての寂しい夜のために
☆バブル景気が生んだ<すべての寂しい夜のために>捧ぐ
殉職した刑事がサイボーグとして蘇った。彼は<8マン>と呼ばれ、普段は私立探偵・東八郎と名乗り市民の平和を守るため日夜戦い続けていた...。平井和正原作、桑田次郎作画の傑作漫画を<リム出版>とかいう本屋さんが実写で映画化したもの。大手の角川書店ならいざ知らず、漫画の実写化であるSFアクション映画を、中小出版社が映画製作するなどという無謀なバブル企画。そのうえ東京ドームでのイベント上映を敢行。高額な入場料を設定したこともあり散々な客の入りで大失敗。大抵の人は「こんなサブタイトルの映画なんか期待出来ない」と知っていたのだ。内容の方も案の定で、出演者のほぼ全員がダブルのスーツにトレンチコートで演技するというVシネマ風安直なハードボイルドが展開されるのは我慢するにしても、肝心のエイトマンがスマートさに欠けるうえ、見所であるはずの「♪弾丸よりも速く」の映像が情けなかった(これを映像化出来ないなら実写で撮るなと言いたい)クライマックスは脱力必至の珍アクションが連発。こんなものをドームの大画面で何千円も払って観た人がいるのかと思うと泣けてきます。今観ると<バブル景気が生んだすべての寂しい夜のために>に捧げられた鎮魂歌のような映画。
1992/堀内靖博監督作品