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○パーフェクト・ワールド
A PERFECT WORLD
☆ケビンとクリントの不思議な追跡劇。切なくも美しいラストシーンが印象的。
刑務所を脱走したブッチ・ヘインズは、フィリップという八歳の少年を人質にする。少年が自分と似た境遇に育ったことを知ったブッチと、死んだ父の姿を彼に重ねる少年との奇妙な逃避行が始まった...。自ら監督し、出演もしている作品なのに、自分はあくまで脇役に徹して主演のケビン・コスナーの魅力を存分に引き出してみせるというイーストウッドの心憎い演出が素敵です。前半は、逃亡犯と人質の子供との微笑ましい会話と奇妙な友情関係を描く、少し呑気なロードムービーだったりするのですが、中盤から、頑固署長と女性犯罪心理学者が繰り広げる「追いつけそうで追いつけないマヌケな追跡者」という可笑しな展開を経て、なんとも切ない結末と美しいラストシーンへ辿り着きます。監督イーストウッドのセンス良い演出と、役者コスナーの魅力が存分に楽しめる佳作。
1993/クリント・イーストウッド監督作品