【星空の四季】0044-3854
誠文堂新光社(1973年9月25日発行)
本の帯に抜き書きされた一節、
“カエルの鳴き声の賑やかな田舎道を歩いていると大きな大きなさそり座のS字のカーブが、向こうの森の上にいてびっくりさせられることがある”
という文を読んで、今までに体験したことのない星空の情景に触れることができたのを思い出します。私が藤井さんのエッセイに触れた最も最初のもので、この本の中には後に“新星座絵図”として発売されたエッセイ集の先駆けとなった“私の星空”が巻末に掲載されています。
“十月も中旬を過ぎてナス連峰に初雪が降ると、それまでとろんとしてさえなかった星空が急に輝きを増して私の星空の季節が始まる”
これらのエッセイを読んで、遠い福島の星空へ思いを馳せたものです。「氷の中の星空」「怪談ばなし」「地震」「動物たち」「山火事」の五篇のうち三篇にチロも登場します。
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