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Photo by Toshiharu Minagawa.
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私が、このアルバムを入手できたのは最近の話で、かつて箱根彫刻の森美術館の、山霧煙る夕暮れのひと時に奏でられた“The Wedding”のメロディが、いつまでも、その時の情景とメロディが余韻として残っています。 しかし、ベストアルバムなどに入っていたこともあってアルバムを手にすることはありませんでした。アーバーグがウィンダム・ヒルを離れ、自身のレーベルSweetgrassにて購入したのですが、すでに廃盤となっており、購入時に「プロモーション用のコピー盤(つまりCD-R)なら送れるがどうする?」といった回答があり、「ジャケットだのなんだのがちゃんとしていれば問題ありません」と、返事を返すと1週間でアルバムが届きました。 さて、1984年の【HIGH PLAINS】に続くアルバムとして、アーバーグにとってウィンダム・ヒルでのソロ第二段となるこのアルバムでは、1stでみせたピアノ・ソロだけではなく、アンサンブル仕上げとなりました(私がリリース直後に手を出さなかったのは、それも理由のひとつです)。 最初のアルバムや、クリスマスもの、サントラでの楽曲がすばらしかったので、このアルバムがリリースされると言う情報を知ったときは、非常に期待していたのですが、先にも書いたように「ピアノソロ」を期待してしまったために、“The Wedding”が収録されているにもかかわらず見送ってしまったのです。しかし、今になって、このアルバムを聴くにあたり、そんな考えは間違っていたということを思い知らされました。 このアルバムにはレーベルメイトのマイケル・ヘッジス、バーバラ・ヒグビー、そしてダロール・アンガー、マイク・マーシャルらがゲスト参加しています。そのアンサンブルの曲では、アメリカに古くから伝わるトラディショナルなリズムを体感できる曲が多く(その点、1stとは異なり、それがアルバムのアクセントになっています)、ピアノソロで見せるタッチは、『HIGH PLAINS』の延長にあり、アメリカの広大な大地を感じさせる大らかな響きが印象的で、ラストに収録された“The Wedding”が、その響きの中に風景を覗かせてくれるようです。 アルバムタイトル曲“Out Of The Frame”や、“Swoop”、“Full Court Pickup”などの、お得意のブルースで聴かせるプレイや、メロディアスなピアノソロに止まらない、バラエティーにとんだ曲作りに、ジョージ・ウィンストンが「影響を受けているピアニスト兼作曲家」として敬意をあらわしているのではないでしょうか。 マイケル・ヘッジス参加の曲(Walking Through Walls)では、フィルの印象的なメロディにさりげなくギターの音を添えているといった感じで、控えめなのがうらめしく、逆にバーバラ・ヒグビー(Call and Responses)は透き通ったヴォイスに始まり、そのままポップスチューンとして展開しそうな勢いがありますが、異なる曲調が交差し、アルバム中、最もユニークな1曲に仕上げています。デビッド・アベルがヴァイオリンとヴィオラの二挺持ち替えている曲(Nevertheless, Hello)に繰り広げられる幽玄な世界は、ドビュッシーやラヴェルらのヴァイオリン・ソナタなどを思い浮かべてしまいそうです。 |
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♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ 01. Walking Through Walls 02. Out Of The Frame 03. Nevertheless, Hello 04. Swoop 05. Call and Responses 06. Elegy (for Ina) 07. Before Barbed Wire 08. Words Over Water 09. Full Court Pickup 10. Surround
11. Blue Horses 12. The Wedding |
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〜Discography〜 |
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