9月15日(バリ島一人旅 5日目)


昨日は盛りだくさんだったので、ちょっと遅めに起床。
ここでもやっぱり外からの掃き掃除の音で目が覚めた。

ところで、バリ島に来て以来、快便である。いきなり下の話で恐縮だが。男のくせに便秘気味の自分にとって、朝起きてすぐから便意があるのはかなり珍しいことなのである。帰国するまで本当に毎朝規則正しかったし、水だけには気をつけたがおなかは壊さずに済んだ。

下ネタでお目汚ししたので保養を。

部屋の花飾り同様、庭も毎朝こういうすてきな花飾りをしているようだ。

階下に下りてみたらいくつかテーブルがあって、ここで朝食がとれるようだ。メニューは日替わりで、ジャッフルやパンケーキに、フレッシュフルーツジュースとコーヒーが付く。

他の宿泊客は、見かけたところまたもや白人ばかりだ。白人観光客の多いパダンバイの運転手が紹介してくれたのだから当然というところか。ウブドの町中は日本人ばかりでうんざりな気もするが、ちょっと日本語を不通に喋ってみたい気もしてきた頃ではある。

食事を終えると、昨日部屋に案内してくれたボーイさんが寄って来て「今日はどこへ行く?」と聞いてきた。今日はサヌールへ行って航空券のリコンファームをしなくてはならないと言うと、送迎の手配をしてくれると言う。往復で100,000Rp.だというので、シャトルバスで往復するよりは高い。それにプリライのレストランのウェイターの例もあるし、この値段を鵜呑みにしたものかどうか分からない。
ひとまずワルテルでもう一度だけ電話を試してみて、ダメなら戻ってきてまた頼む と答えておいた。
じゃあ、その後はどうする?と更に聞いてくるので、特に考えてないと答えると、「私の絵の先生のところで絵を見ないか?」と言ってきた。正直言ってあまり絵には興味が無いが、予定も無いので小さな絵を1つ買わされるくらいなら特に問題もなかろう。誘いに乗ってみることにした。11に出発しようという。
良きにしろ悪しきにしろ、このボーイさんとの会話が今日は非常に重要になるのである。

電話してみるにしても、まだ時間が早い。しばらく散歩でもして時間をつぶすことにした。
モンキーフォレスト通りを北上し、王宮まで出たら左へ曲がる。以前来たことがあるので、この辺りは見覚えがあるのだ。歩いているとあちこちから「トランスポート?」とか「タクシー?」とか声がかかる。

しばらく行って、適当に左に入ってみる。モンキーフォレスト通りに平行に走っている(であろう)細い路地だ。ほどなく左右に田園風景が広がり、歩くのがとても気持ちいい。

お店があったので立ち寄ってみることにした。歩いてきて暑くなったし、冷えたビンタンを買う。このビールは日本の居酒屋で飲んだらきっとうまくも何ともないと思うが、この島で昼間から飲むとなるとこれほどぴったりな飲み物は無いのではないか。ほとんどアルコールの飲めない自分でもそう思う。

ふと横を見ると、同じ建物でおじさんが絵を描いていた。見て行きなさいというのでおじさんの横に座ってビンタンを飲む。

ちょうど描いていたのは大きめの絵だったが、周りに小さい絵がたくさんかかっており、小さい絵も細かく描き込まれていて、この島の人がこんなに細かい絵を描くのだということに妙に感心する。
絵にはあまり興味が無いのだが、「ここを通った記念に買って行け 描いた本人だから、町中で買うより安い」と言われると、一枚くらい買っても良いかと思う。値段を聞くと、タバコの箱くらいの大きさの1枚が10$という。それでも描くのに何日もかかるのだそうだ。
バロンの絵2枚と倍くらいの大きさの田園風景の絵、あわせて3枚を30$で買った。

更に通りを南下しすると、自然とモンキーフォレスト通りに合流した。時間は11時近くになっており、宿のボーイとの約束を破ることになりそうだ。申し訳ないが、絵も買ってしまったことだし、許してもらおう。

宿の近くで、ワルテルに入る。
ガルーダのオフィスはやっぱり繋がらない。ワルテルの兄ちゃんに事情を話すと、それなら行った方が早い、タクシーを手配してやる という。町中あれだけタクシーが声をかけてくるんだから、こんなワルテルの兄ちゃんの世話になることも無い。それでも一応値段を聞いてみると、500,000Rp.だと言う。一瞬聞き間違いかと思ったが、そうではないようだ。「他で100.000Rp.と聞いた」と言うと、それはワンウェイだ、馬鹿げてるなどと言うので、じゃあ確認するからいいよ と立ち去ろうとすると、100,000Rp.でいいと言う。この時間からシャトルバスでの行き帰りは厳しいし、宿に戻って頼むにもボーイとの約束を破ってばつが悪いので、頼んでしまうことにした。

ワルテルの兄ちゃんが通りに待機している運転手の一人に声をかけ、やってきた運転手にお金を渡している。私の払った100,000Rp.全部だ。ワルテルの兄ちゃんは仲介料を取れなかった形だが、欲張って吹っかけすぎるからだ。

運転手さんは「サヌールに行っても遊ばないの?」と、非常にシンプルに聞いてくる。今日はリコンファームだけ出来ればいいし、海外でそういう遊びをするのは嫌いだから と毅然と断った。が、「ここの通りを入って行くんだ 安いし楽しいよ 僕は女の子が大好き」とか言うので、断ったことを少し後悔。
タクシーは目的地のサヌールビーチホテルに到着。この中にガルーダインドネシア航空のオフィスがあるのだ。大きなホテルで、駐車場に入る為にセキュリティチェックもあるほど。

ガルーダオフィスは2Fにあった。他にも客が居て少し待たされたが、リコンファーム自体はものの2分である。こんなことにどれだけ苦労させられたことか。やっぱり到着即空港内でやってしまうのが正解だろう。
ちなみに、あまり大きなオフィスではないが、裏で電話応対しているとか電話が鳴っているとかはいっさい聞こえなかった。本当に電話でもリコンファームが出来たのであろうか...

帰路、時間も時間なので食事に行くことにした。運転手さんたちが行く様なところで食べたいと言うと、パピグリンがおいしいという店に連れてきてくれた。壁が緑色に塗られていて店名ロゴもポップなデザインで、チェーン店なのかもしれない。それでもワルンはワルンといった感じ。
よくわからないが運転手が頼んでくれた様で、ナシチャンプル状のものが出てくる。
うまい。辛い。パピグリンといってもかけらが入っているだけだけど、ゼラチン状の脂肪がついた皮のところがうまい。運転手さんにも奢って、ミネラルウォータなども頼んでも全部で40,000Rp.そこそこだから大満足。場所が近ければまた来たいところだ。

運転手さんが「銀細工の工房に寄らないか?」というので、罠だと承知しつつも行ってみることにした。入り口のところで超簡単な銀細工の工程を紹介された後、店内へ。自分用に安い指輪を買う。さんざん迷って買ったので、店の女の子も最後は半ばあきれ顔だった。160,000Rp.、値札からは半値近くなったが、それでも連れてきた運転手にはバックマージンがあり、お店には儲けがあるのだろう。

続けて目の前にある動物園に寄るか?と聞かれたが、この島では動物を見るよりいろんな人間とふれあう方が楽しい。

宿へ戻る途中、「またタクシーが必要な時は言ってくれ、お友達価格にするよ。 帰国で空港に行く時は言ってくれればジンバランでシーフードを食べるアレンジもするよ。」とか言ってくれた。頼むかどうかはともかく、ジンバランでバリ島のラストディナーはナイスアイデアだ。参考にすることにする。

宿に戻るとフレッシュフルーツとコーヒー&紅茶のサービスがあった。フルーツが凄くおいしく、初めて見た種だらけの果物がとても気に入った。
ちょっとくつろいだ頃、かなり長く強い地震があった。一瞬、この建物がつぶれたら...とか考えて外に飛び出しそうになったが、地震列島日本出身の自分が慌ててはみっともないと思い直し、こんな地震慣れっこだという風に平静を装う。外では従業員や白人客が顔を見合わせてビックリした様子だ。

しばらくしたら今朝のボーイがやってきた。約束を破ったことを詫びると、大丈夫だ、今から行こう という。2重にすっぽかした負い目もあり、断りきれなかった。
ボーイの運転するスクータに二人乗りし、南の方へ15分ほどのところにあるギャラリーに着いた。
ボーイの友達と言う人が出てきて中を案内してくれたが、正直絵はよくわからない。実は今朝絵を買ってしまったからもう絵は要らないんだと正直に言ったが、ここまで来てしまうと手ぶらでは帰れない状態だ。結局、その男が描いたという一枚の絵を買わされてしまった。今朝の絵3枚とほぼ同額だが、私には3倍の差は見いだせなかったのだが...
帰り道、バティック工房にも行くか?と言われたが、冗談じゃない。そちらはきっぱり断らせてもらった。しかも「宿に帰っても宿の主人に絵を買いに行ったことを話さないでくれ」という。このボーイの「内職」なんだからそれはそうだろう。

宿の少し手前で下ろしてもらい、両替屋でレートをチェックしながら帰ることにした。ハノマン通りを北上して行くと、店の中から声がかかった。気づいたら昨日両替できなかった木彫り屋さん兼両替商の前に来ていたのだ。今日はお金があるよ〜と言う。絵を買ったことで昨日のお金はもうほとんど使ってしまったし、ちょうど良かった。レートも昨日に続いてトップクラスだ。1万円を両替。
ちょっと本意でない買い物をしてしまった後悔に支配されかけた心が、このお店の女性の人懐っこさと笑顔に一気に癒される。

一度宿へ戻り、今夜はジェゴグを見に外へ出ようとすると、会場がちょっと遠いので、宿の少年が今日も送って行くよと言ってくれた。渡し過ぎかとも思ったが、手持ち細かい紙幣が無いので、今夜もチップ20,000Rp.ジェゴグの料金は60,000Rp.
今日も開演1時間ほど前だったので、最前列に座れた。

単なる楽器演奏だけだと思っていたのだけど、こちらもダンス付きだった。

暗い夜道を歩いて帰り、グランドの脇の細い路地にあるアリーズワルンという店に入ってみた。
小柄な店主が笑顔で出てきた。本日のおすすめと言うマグロステーキと春巻きにビンタンを頼む。ここの料理はそんなに高くない。
落書き帳を持ってきて読めと言うので、見てみると、クリスピーダックという料理がおすすめらしい。チャンスがあれば試そうと思うが、そこそこ高い。
笑顔の店主は客と喋るのがかなり好きらしく、他の白人客などに頻繁に話しかけている。こんなに話しかけられたらちょっと鬱陶しかろうと思うが、自分にはあまり話しかけてこないのでちょっと寂しい様な気もする。
春巻きは日本で食べるものより具の素材の味が出ておいしい。マグロの方は、こういう食べ方もあるだろうとは思うが、やはり刺身が恋しく思える。
食べていると、外を小さな子供の手を引き赤ん坊を抱いた若い女性が通りかかり、こちらに笑顔を向けている。訝しみながらも微笑み返すと、手振りでその料理を分けてほしい と言っているようだ。
分けてあげることは容易いが、それが本当に良いことなのかどうか...こうして観光客に食を乞う人も居る一方、観光客を連れ回してお土産店からのバックマージンで小遣い稼ぎして良い生活が出来る人も居る。後者にかなりの金額を間接的に渡している自分が、ほんの料理の一皿を奢ってやることが出来ない訳は無いが...
俯いて首を横に振った。
彼女はしばらくその場に立っていたが、諦めてどこっかへ行ってしまったようだ。

宿に戻り、風呂に入る。お湯をためようとするが、なかなかたまらないので諦めてシャワーのみ。
ベッドに昨日の様な花の飾りは無く、よく見るとシーツも替えていないようだ。そう言えばバスタオルもそのままだった。

翌日は自転車でもレンタルしてどこかへ行ってみることにしようと思いつつ、就寝。

Posted: 日 - 10月 10, 2004 at 03:54 PM        


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