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Roy Wood's Solo Works

Jacket
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1973年

Boulders : Roy Wood

 1969年に制作されていながら、1973年までリリースされなかったRoy Wood名義のSolo第一作目。70年代のRoyのSolo作品の恒例である、全作品全楽器、ジャケットデザインに至るまでをRoy自身が手がけた、文字通りの「ソロ」作品です。本作には、Engineerとして、Alan Personsが参加しており、Royの一人多重録音を比較的クリアな音で録音することに成功しています。

 1曲目のアコースティックなPopナンバー「Song Of Praise」で幕を開けると、水をはたく音をリズムに取り入れたアコースティックな小品「Wake Up」、CelloやSaxを上手く取り入れつつ、Roy WoodらしいRock'n Rollを聴かせる「Rock Down Low」、アコースティックギターとCelloが共演するちょっとBeatlesを思わせる「Nancy Sing Me A Song」、イギリスでスマッシュヒットしたClassic風味のアコースティックBallad「Dear Elaine」、ちょっとJazz風味のリズムを取り入れたアコースティック小品「Miss Clarke And The Computer」、スキッフル風の「When Gran'ma Plays the Banjo」、50年代風Rock'n Roll〜60年代風Pop Rock〜The Moveを彷彿とさせる60年代後期風Rockの3曲をつなげたメドレー「Rock Medley」まで、優れた楽曲が目白押しです。

 本作は、ジャケット(特に、Royが荒野で一人Celloを抱えている裏ジャケット・・・)を見ると、なんだか怪しげな作品に見えますが、アコースティックの響きを上手に活かしたBeatles以来の英国流の品の良さと、非常に多彩な音楽的センスが結実した、正当派British Pop Rockの傑作です。ここで聴くことができるRoy Woodは、E.L.O.で実験的な作品を制作していた「怪人」Roy Woodではなく、元The Moveの中心人物であったRoy Woodが、更に進化した姿です。この時期のRoyは、手掛けるプロジェクトが尽く好調だったこともあり、迷いのない本当に良い作品をクリエイトしています。

 なお、本作はこれまでのところアメリカでチャートインしたRoyの唯一の作品です。

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1975年
(Remaster in U.K.:1999年)

Mustard : Roy Wood

 POP Rock Musicの鬼才と称されるRoy Woodがその才能を遺憾なく発揮して制作したSolo第二作目。Song Writing、Produceは言うに及ばず、管楽器や弦楽器も含む全ての楽器演奏、一部のコーラスを除く全てのVocal、ジャケットデザインに至るまでをRoy Wood自身が手がけた、文字通りの「ソロ」アルバム2作目です。

 古びた蓄音機に針を落とす音から始まる50年代Jazz風のオープニングソング「Mustard」で幕を開けると、楽しい60年代風Pop Rockの2曲目「Any Old Time Will Do」、Annie Haslamが参加した重厚なBallad「The Rain Came Down On Everything」、Jazz風コーラスから一転してヘビーなRockリズムへと展開していく組曲風の「You Sure Got It Now」、Beach Boys風コーラスが聴ける「Why Does A Pretty Girl Sing Those Sad Song」、憂いを帯びた優れたPOP Music「Look Thru' The Eyes Of A Fool」、The Moveを彷彿とさせるHeavy Rock「Get On Down Home」(優れたGuitaristであるRoyは、こういう曲も上手い!)等々、バラエティに富んだ優れたPop Rockを、これでもかとばかりにたたみ掛けてきます。

 しかし、Pop Rock作品として非常に優れているにもかかわらず、本作は、イギリスでもアメリカでも全くヒットしませんでした。その理由について、Roy自身が語るところに依れば、「この時代、複雑なレコーディング契約が自分を縛り付けていて、他に何もできなかった。」と言うことになるようですが、実際にはそれだけではなく、この時期、Roy Woodが契約していたレコード会社(Jet)が、アメリカで成功を収めつつあったE.L.O.に全ての資源を集中させていて、Roy Woodのプロモーションには全く力を入れていなかった事実も、本作が市場から無視されてしまった大きな理由だと思われます。

 発売当時の市場での売れ具合がどうあれ、本作は70年代の風変わりなPop Rockの金字塔として再評価されつつあり、1999年にRemaster CDとして再発されました。Remaster盤では、Bonus TrackとしてイギリスでスマッシュヒットしたPop Rockナンバー「O What A Shame」等、7曲が追加収録されています。改めて聞き直してみると、本作の魅力は、発売から28年を経た今でも色褪せてはいません。きっと、今後もPop Rock好きの間で、静かに息の長い人気を保っていくことでしょう。

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1979年

鋭意執筆中

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1986年
(Remaster in U.S.:2001年)

Starting Up : Roy Wood

 Roy Woodの4作目のSolo作品。この作品も文字通りの「ソロ」アルバムで、オーケストラを除き、Roy Woodが全ての楽器を演奏しています。

 楽曲的には、これまでの作品よりも更にPop色を強め、2曲目の60年代風Pop Musicの快作「Raining In The City」、6曲目の力強くスリリング且つけれん味たっぷりのRockナンバー「Starting up」、どことなくE.L.O.を思わせるRock"n Rollナンバー「On Top Of The World」(Louis Clarkが参加)等、彼らしい優れた曲も収録されています。

 しかし、その一方で、無理に時代に合わせようとしたらしき作品、例えば、1曲目の「Red Cars Are After Me」、3曲目の、なんと一時のPrinceのようなElectric Pop「Under Fire」(こんな曲をあっさり作れるというのも、凄いと言えばすごいのですが・・・)、80年代初頭のBritish Invention Bandの楽曲パターンを真似た?「Ships In The Night」等も散見されます。全体に、この時代のアメリカでヒットしていた音を意識したサウンドメイクがなされており、Roy Wood独特の、所謂「らしさ」が薄まっている事が、この作品から時代を超える力を奪い、今ひとつ印象の薄いものにしてしまっています。

 それにしても、何ともCheapな打ち込みドラムサウンドが、いかにも低予算で制作された作品であることを感じさせ、60年代から70年代にかけてのRoyの華々しい活躍を思うと、そこはかとないもの悲しさを誘います。

※2001年のRemaster盤では、大分音質がクリアになっています。

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1999年

鋭意執筆中

mailtojulian@ngp-mac.com