Starting Up : Roy Wood
Roy
Woodの4作目のSolo作品。この作品も文字通りの「ソロ」アルバムで、オーケストラを除き、Roy Woodが全ての楽器を演奏しています。
楽曲的には、これまでの作品よりも更にPop色を強め、2曲目の60年代風Pop
Musicの快作「Raining In The City」、6曲目の力強くスリリング且つけれん味たっぷりのRockナンバー「Starting
up」、どことなくE.L.O.を思わせるRock"n
Rollナンバー「On Top Of The World」(Louis Clarkが参加)等、彼らしい優れた曲も収録されています。
しかし、その一方で、無理に時代に合わせようとしたらしき作品、例えば、1曲目の「Red
Cars Are After Me」、3曲目の、なんと一時のPrinceのようなElectric Pop「Under
Fire」(こんな曲をあっさり作れるというのも、凄いと言えばすごいのですが・・・)、80年代初頭のBritish
Invention Bandの楽曲パターンを真似た?「Ships In The Night」等も散見されます。全体に、この時代のアメリカでヒットしていた音を意識したサウンドメイクがなされており、Roy
Wood独特の、所謂「らしさ」が薄まっている事が、この作品から時代を超える力を奪い、今ひとつ印象の薄いものにしてしまっています。
それにしても、何ともCheapな打ち込みドラムサウンドが、いかにも低予算で制作された作品であることを感じさせ、60年代から70年代にかけてのRoyの華々しい活躍を思うと、そこはかとないもの悲しさを誘います。
※2001年のRemaster盤では、大分音質がクリアになっています。