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自分の身体に金を貯めろ - 安藤忠雄「人生における成功者の定義と条件」という対談集を村上龍が出しました。その中に建築家の安藤忠雄氏との対談があり、安藤忠雄氏が若い頃世界を旅していた、という話が出ていてちょっと意外に思いましたが、読めばなるほどです。
安藤忠雄氏が旅について語っている部分の一部です。
二十代の初めに、アルバイトの延長のような建築の設計で、そこそこのお金が貯まってきたときに、祖母から「お前、金貯めてもあかんで」とひと言。金を貯めても仕方ない、頭の中に、自分の身体に金を貯めろ、と。そのために何をしたらいいかは自分で考えろと言われて、私は一九六五年、一般の海外旅行解禁の翌年に、横浜からナホトカ経由でソ連に入り、シベリア鉄道で横断してヨーロッパへの建築行脚の旅に出かけました。まず驚いたのが、地球の広さですよね。目の前に水平線しか見えない、そこでつくづく世界の広さと自分の存在の小ささを実感できた。渡欧後はとにかく何を見ても驚きと発見、感動の連続で、ヨーロッパからギリシャ、果てはアフリカにまで足を伸ばし、それまで知り得なかった異なる世界の存在を知りました。 「金を貯めても仕方ない、頭の中に、自分の身体に金を貯めろ」という、おばあさんの言葉がいいですよね。わたしも考えてみると旅には少なくない額のお金を使っています。しかし無駄だったと思ったことは一度もありません。むしろ、お金では買えない経験をたくさんさせてもらったと思っています。 旅に出て何が変わったか、と聞かれてもなかなかうまく説明できないもので、そういうときにわたしは「特に何が変わったということはないし、別の自分になったわけでもないけれど、生きていく根拠のない自信のようなものができた」と答えたりしていたのですが、安藤忠雄氏の言葉を借りれば「生きるというのは面白いことだな」ということが実感できた、ということでしょうか。 ロバート・ハリスが著書「エグザイルス」の中で、出会った鹿児島のユースの親父さんが、自分のこどもたちに彼流の通過儀礼を与えていた話を書いています。それは、 大学を卒業するまでに というものなのですが、悪くないと思います。少なくとも外国に行かせることは、自分のこどもにもやってもらいたいですねー。 Posted: 土 - 9月 11, 2004 at 12:40 AM |
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親サイトの Travellers Inn は旅に関するサイトですが、ここ Travellers Tale では、旅にこだわらず興味のおもむいたことについて書いています。ちなみに Travellers Tale という言葉は、旅行記ではなく、旅人の見てきたようなほら話のことを意味しています。
筆者ハンドル:Hiro (ハンドルネームという言い方は正確には間違いですよ!慣用化しているので、こだわる必要はないかもしれませんが。) Trackback powered by
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