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劣化ウラン弾は危険ではないのかお恥ずかしながらこのあいだまで「劣化ウラン=被曝」というイメージがあったのですが、そうではない、という情報を目にしたのでいろいろ調べていたら、だんだんわからなくなってきたので、まとめてみました。
今の時点でたどり着いていている理解では
というところです。 まず劣化ウランそのものについてですが、これは核分裂しにくいウラン238が主成分になります。天然のウランは、0.7%のウラン235と 99.7%のウラン238からなります。天然ウラン中のウラン235の比率を3〜5%まで「濃縮」したものが、原爆や原発に使われるのですが、このウラン235を取り出した残りかすが劣化ウランと呼ばれます。劣化ウラン中のウラン235の比率は0.2%程度になるということです (当然ですが、天然ウランより低いわけです)。劣化ウランによる被爆は問題ないとする根拠はここにあります。(実際、その比重 (鉛の1.7倍) をいかして民間の航空機にもカウンターウェイトとして使われていました。しかし墜落事故により劣化ウランがまき散らされることが問題となったため、民間機では使わない方向にあるらしい [参照記事] ) 例えば在日アメリカ大使館の劣化ウランに関する FAQより: 濃縮プロセスの過程で、ウランに含まれるより放射性の強いアイソトープの大部分が取り除かれるために、「残された」劣化ウランの放射性はウランより約40%弱い。 ここでの被爆は外部被爆しか考えられていないのですが、これが劣化ウラン弾になるとまた話が違ってきます。劣化ウラン弾がターゲットに当たると、激しく燃焼爆発し、空気中にウラン酸化物の微粒子をまき散らします (エアロゾル)。このまき散らされた酸化ウランのエアロゾルが人間の体内に入ると、以下の2つの点から健康被害を起こす可能性があります。
文部科学省の外郭団体である科学技術振興機構による「原子力百科事典」によると「劣化ウランの放射線障害は主として透過力の小さいα線によるものであり、外部被ばくはほとんど問題にならない」と書かれていますが、続いて「経口または吸入摂取した場合には内部被ばくを受ける」となっています。α線は透過力が小さいと言っていますが、体内に入ってしまえば透過力が大きくなくても影響を与えることが可能で、またα線はエネルギーが高いので突然変異を引き起こす可能性が高いことが懸念されています。 また、果たして劣化ウラン弾には劣化ウランしか含まれていないのか、という疑問もあります。実際に国連環境計画の報告書では、劣化ウラン弾からプルトニウム239が検出されているのです。劣化ウラン弾に使用された劣化ウランが純粋に天然ウランの濃縮後の残りかすだけであれば、プルトニウム239は含まれていないはずです。原発の使用済み燃料の再処理ウランを原料に使っていればプルトニウムが含まれるでしょう。外部被曝の危険は低いとされていた劣化ウランも、プルトニウムが含まれているとなればまた話は別です。元々、劣化ウラン弾の加工自体は従来のタングステンなどよりコストが高いものですが、原材料となる劣化ウラン自体が核廃棄物で、廃棄コストを軽減し、兵器として転用できる一石二鳥を狙ってつくられたものですから、再処理ウランが使われている可能性はかなり高いのではないかと考えられます。 各所で劣化ウラン弾の危険について論じられていますが、アメリカ国防総省傘下の研究機関が劣化ウラン弾の危険を認めている研究もあるようです。 劣化ウラン弾が生体へ悪影響を及ぼす恐れのあることを、米国防総省傘下の研究機関が動物実験などで確かめていたことが分かつた。米シンクタンク核政策研究所(NPRI)が研究論文や議会報告書を調査した。同省は劣化ウラン弾と兵士の健康状態の関連を否定、米軍はイラク戦争でも使ったばかりだ。 調べてみた結果は、やはり劣化ウラン弾の使用を肯定できるものではありません。これでもまだ劣化ウラン弾に危険がないと主張するならば、極論ですが自分の部屋にでも劣化ウラン弾を置いたことを想像してもらいたいものです (わたしは絶対いやです。原発でも似たような論議がありますね)。 参考資料: はてなダイアリー - 劣化ウラン弾 Wikipedia - 劣化ウラン弾 在日米国大使館 - 劣化ウランに関するよく尋ねられる質問 アフガニスタン劣化ウラン被害調査カンパ・キャンペーン - 劣化ウラン弾による被害の実態と人体影響について などなど Posted: 日 - 8月 29, 2004 at 04:07 PM |
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親サイトの Travellers Inn は旅に関するサイトですが、ここ Travellers Tale では、旅にこだわらず興味のおもむいたことについて書いています。ちなみに Travellers Tale という言葉は、旅行記ではなく、旅人の見てきたようなほら話のことを意味しています。
筆者ハンドル:Hiro (ハンドルネームという言い方は正確には間違いですよ!慣用化しているので、こだわる必要はないかもしれませんが。) Trackback powered by
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