<Red and Black> トンネルを抜けると、そこは赤い家並みが連なっていた。


東京方面から新幹線に乗って九州方面に行く場合、突如として赤い屋根の群落に出会うのをご存じだろうか。一番印象的な場所が、東広島である。その辺りはトンネルばかりであり、トンネルを抜けた後突如として黄金色の田んぼと、赤い瓦の家並みが一面に広がっているのである。


初めてこの地を訪れた時、あまりに衝撃的な光景に感動を覚えた。
なぜ、急に同じ様な屋根ばかり並ぶのか。
この全国的な流通網の中で、これまでかたくなに地域の特色を守るのは
何ゆえだろうか。不思議だった。





もちろん、現在でもこの原因は良く分からない。
その昔、この付近で取れる土を使って瓦を作ったからこの様な色になったという話は
聞いたことがあるが、それも定かではない。
また、良く見回ってみると、黒い瓦だって無くはないし
現代的なプレハブメーカーの家も立っている。
だから、現在では特殊な地域では無いのかもしれない。


しかし、なぜ気になったのかと言うと、
同じ広島でも北部の可部地方などに行くと、級に黒い瓦に変わるのである。
そのコントラストがすばらしい。





こんなに近くでなぜ、こうも違うのか。
どこでも、金太郎飴の様な郊外が多い中、
地域性が維持されて、東京からの並みに負けない何かが有るように
感じられる。

だからこそ、非常に気になるのかもしれない。
オリジナリティという言葉は平易すぎて似合わないが、
地域を回っていて良かったと思う瞬間である。

Posted at :10:59 PM