<noodles>呉のラーメン屋、「モリス」で昼飯。(広島)


昨年、閉店7時に間に合わなくて行き損ねた、呉のラーメン屋「モリス」でようやく食す。
呉というか広島の中でも珍しい部類のラーメンらしい。しかし、古くからやっているという事や
値段も安く、観光客向けではなさそうなので、ずっと気になっていた。


念願かなってようやく到着した。
そのためのスケジューリングは中々無謀なものがあったが(笑)、
地域を知るということは、地域の「食」も知っておかなければならない。
「食」から連動する価値観は大きいものだ。
なんたって文化のベースとなっているものは、衣食住ですから。
現在は、「住」が勝手(じゃないですね、否応無しにと変更)に発達したため、
「衣」は重きを置かれなくなっているが、
日本のこの四季折々の風土の中で食は今も重要なのである。
と、勝手な理屈で自由気ままにスケジューリングするこのわたくし。


前置きはこのくらいしにして、その「モリス」に入ってみた。


時間は1時を回っていた。
ガラガラと戸を開けると、店は客で一杯だ。
どうしようかと思っていると、


「何しましょうか」


「は?!」


「何にしましょうか?!」


「あ、中華そばで」


「普通のでよろしいですか」


「あ、はい。」


普通って何だろう、異常ってのも有るのだろうかと訳の分からない想像をしているところ、
そういえば、席にも案内しないで、俺はどうすりゃいいのよ!とちょっと憤慨してくる。
と、右を見れば、カウンター。
というか板。
その下に椅子が置いてある。
ここに座れって事か?!

目の前では、親父と息子(にしては若すぎるのでバイトか)が、
所狭しと、麺あげと、セットをしている。
どう考えても、ラーメン屋のつくりではなく、
田舎のばあちゃんが台所で飯を作ってくれているという様な厨房のつくりである。

しばらく待つものの、その居心地の悪さったらない。
客が通るたびに、姿勢を直し、通りやすいようにしてやらなければならない。


ようやく出てきた中華そば。
スープが透き通っていて美味しそう。
麺は聞いていた(読んでいた)情報と違い、心配していた麺の伸びはなかった。
こってり系ラーメン大好きな人には駄目だろうが、
私はさっぱり系が大好きだ。
特に、魚系出汁の入ったラーメンは好きなものが多い。
だからと言うのもあるがナカナカ美味しいかな、と思った。

が、食べていくうちに、だんだん飽きてきた。
そーいえば、昨年食べた冷麺(ひやしめん)も途中で飽きたことを思い出した。
これって出汁が単調だってことなのか?
決して美味しくないことは、無いのだが、
どーも、もうひと頑張り欲しいところだ。
それと、汁が白っぽいのは、麺のゆで汁だという事が判明した。
親父が麺を上げているのを見ると(目の前でやっているため)
鈍に箸でそのまま麺を上げている。
つまりゆで汁を切っていないのだ。
そりゃあ、切り方が甘い訳だよなあ。
あんな入れ方してたら、ゆで汁が切れる訳がない。


最後まで食べたら、ちょっと塩っぱいのが気になった。
違うジャンルだが、「西条ラーメン」の方が良かったなあ。

でも、この店のローカルさは残ってほしいという複雑な思いに駆られた。

Posted at :10:07 PM