Bryan Adams
5-11-04 The Wiltern LG, Los Angeles
当初は見に行くのを止めようと思っていた。見るのは初めてで、念願が叶うといえばそうなのだが、「本当に見たかった時期」が過ぎてしまった感もあるので、少しどうでもよかった。チケットも事前に手に入れていなかったので、現地に行き、売り切れなら諦めようと思って会場に出向いた。で、予想通りというか、チケットは余っていた。ステージ前の立ち見席も余っていたが、高い($65)のでちょっと手が出せない。私が狙っていた2階の安い指定席($45)も、ホントに一番後ろで、ステージが「遥か遠く」だったので、買うのを止めて様子を見ようと思っていた矢先、スカルッパー(ダブ屋)らしきオッサンが声をかけてきた。「チケット持っていないなら売ってやるよ、一番前のGA席を(立ち見)60ドルでどうだ?」と。う〜ん、悩む、ここで誘惑に負けて大金?を失いたくない。私が「2階の安い席を買うお金しか持っていないんだよ」と答えると、「オーケー、仕方がない、2階の席を30ドルで譲ってやるよ」と。こんなに安くチケットが手に入る事は滅多にないという事で早くも商談?成立。50ドル(+チケットマスター手数料10ドル)のチケットを30ドルで買う事が出来た。しかも会場のボックス・オフィスで売られているチケットより全然良い席だぞ。ちょっぴり気分が良い。(^^;)
開演まで4分くらいあるので、取りあえず近くのマクドで軽く食事する事に。その後、会場の前でまたダブ屋に「Enjoy the show!」と声をかけられ、「Thank you」と答える。中に入り、グッズ売り場に直行。(笑)でも気に入った品が見つからずちょっと安心。その時、売り場に見かけないCDが売られていた。もしかしてオープニング・アクトがあるのか? と不安になる。出来ればブライアンだけを見てすぐに帰りたい。そして自分の席を確認すると、驚く事に約1年半前にボブ・ディランを見た時と殆ど同じ席(もしかして同席?)だった。単なる偶然だけど、当時の事を思い出す。私の席の後方を見上げると、私が当初購入しようとしていた席のあたりが目に入り、購入していれば後悔しただろうなと、頭の中で過った。開演時間の8時を過ぎると、悪い?予感が当たり、オープニング・アクト(チケットには記載されていなかった)の登場。彼は30分くらいアコギ1本で歌い、引き上げてしまった。彼のオリジナル曲は中々良くて、割と聴きやすいポップな感じだった。ビートルズのホワイル・マイ・ジェントリー・ウィープスをレッド・ズェッペリンの曲に合わして歌っていたのがユニークだった。彼が引き上げてから30分くらいで本命ブライアンが登場。ブライアンの機材がステージにセットアップしていたのにこんなに間が空くとは。
結論からいうと、ブライアンはマジでカッコイイ。ちょっとくさい80年代のラブソングをカッコよく歌えるアーティストはそう多くはないだろう。高校時代によくラジオで流れていたHeavenは最高だった。今回アレンジされて演奏されたが、やっぱしカッコイイ。途中で、ファンを舞台に上げ、一緒にWhen You're Gone をデュエットしていた。 Everything I Do I Do It For Youをブライアン(アコギ)+バンドでフル・ヴァージョンで歌い、 Summer of 69を前半アコギ、後半バンド・ヴァージョンで演奏。 セットリストからは何曲かヒット曲が漏れていたが、それでも全然満足出来る内容だった。しいていえば、ここ5年の間に書かれた曲が全くセットに加えられず、せめて1年前のアニメ映画、「スピリット」からも何曲か歌って欲しかった。最近では大きなヒット曲に恵まれていないが、それでもセットリストの大半が口ずさむ事が出来るヒット曲の多さには驚いた。(知らなかった曲は2、3曲だけか?)アンコールの最後から2曲目、 Straight From The Heartはアコギ一本で熱唱し、これまたカッコよかった。
彼の大半のヒット曲は涙が出る程のクサイ決め台詞が代名詞といっても過言ではない。それが好みの分かれ道になっているような気がする。今のアメリカではそのような曲が受けれて難くなってきた。実際、彼の新しいベスト・アルバム(The
Best of Me)はSo Far So Goodと比べてあまり売れてなく、ブライアンのライブを見に来ている人も大半は30代後半から40代だった。80年代後半まで当たり前だったラブソングも、今では多くの人が敬遠がちだ。日本語で「君の為なら何だってするよ」、「許してくれ、お願いだから。君を愛する事を止められない」と誰かが口にしたら、ちょっと引いてしまうだろう。そういう時代なのか、言葉と意味が一致しなくなってしまったのか。ラブソングは現実の世界には通用しないものなのか? 音楽というのは常にその時代の流れに繁栄しているような気がする。しかしブライアンがまだまだオーディエンスを感動させる出来る数少ないアーティストの1人だって事を証明してくれたというのは嬉しい限りだ。
余談だが、絶対に見たい、見逃したくないという訳でなければ、ライブ当日、現地のBox Officeでのチケット購入をお勧めする。チケットマスターによる手数料が取られない上、開演ギリギリまで待てば意外と良い席が手に入る確率が高い。ダブ屋から開演時間ギリギリまで粘って値下げを狙うのも一つの手だろう。
(5/27/04)
当日の写真は↓へ。
セットリストはこんな感じ。(どこか抜けているかも? 訂正歓迎)
1. There Will Never Be Another
Tonight
2. 18 'til I Die
3. Let's Make A Night To Remember
4. Can't Stop This Thing We Started
5. Back To You
6. I'm Ready
7. Summer of 69
8. It's Only Love
9. Everything I Do I Do It For You
10. Cuts Like A Knife
11. When You're Gone
12. Heaven
13. Somebody
14. The Only Thing That Looks Good
On Me Is You
Encore:
15. Cloud # 9
16. Run To You
17. Straight From The Heart
18. Depend On Me
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