-Are You
Humble Before God?-
8/26/03 UPDATE - ネタバレ注意!(まだ見ていない人には評価の面も含めて、ネタバレになります)
2/17/04 UPDATE- DVD 米国リリース。
6/07/05 UPDATE- 日本にて7月23日に「ボブ・ディランの頭の中」というタイトルで公開予定。(マジ?)
7/19/05-
日本では7月23日に公開予定ですが、オフィシャル・サイトもオープンしました。(渋谷シネパレス1館のみの、1日1回のみ上映にしては凝り過ぎの感じも。
↓リンク参照。 (突っ込みですが、その日本語オフィシャルサイトに記載されている、映画で使用されている全曲目で、Watching
The River Flowと Tangled Up In Blueが抜けていますね。)
映画の撮影現場
6/18/04 UPDATE
UK盤DVDがUS盤に続きリリースされましたが、エキストラ映像してバンド・メンバーへのインタヴィュー(約1分50秒)が追加収録されています。BGMにはIf You See
Her, Say Helloが使用され、ボブとバンドが演奏(映画本編では未収録)するシーンも少しだけ見れます。メンバーが各自、いつからボブのバンドに参加しているのか、映画製作に関連したコメントを短いですが語っています。どうやら当初はケーブルTV用(噂のHBO番組か?)の番組製作だったのが、どんどん話が大きくなり、映画製作へと発展していったようです。 Dylan Poolへの投稿によると、DVDエキストラには他にもCold Iron Bound演奏シーンもフルで収録されているとか。

この劇場用ポスター、米国上映では使われませんでした。でもこれだと主役が誰だか分かりませんね。ひょっとすると、インナーナショナル用? という事は一応海外でも公開される可能性大? ポスターの写真を見た限りではボブは脇役ぽいですが、御心配なく、一応彼が主役です。一番大きく映っているジェフ・ブリッジスは新作映画、シービスケット(アメリカで競馬として活躍した有名な馬の実話を描いたストーリー)で全く異なった役で名演しています。(シービスケット<———良い映画です、見てください。私のように競馬に全く興味がなくても楽しめます。)
M&A DVD (ネタバレ)
DVDには監督(ラリー・チャールズ)のコメンタリーの他に、5つのカットシーンが含まれている。その中にはボブによるStanding In The
Doorway の演奏シーンが含まれているが、途中に会話が挟まれている上、1、2番の歌詞しか歌われていない。が、5つあるカットシーンの中では5分強と一番長い
ので割と楽しめる。曲のアレンジも割とオリジナルに近い形で演奏されている。他のカットシーンもそうだが、画像のクオリティが映画本編より多少劣る。映画のメイキングも15分程度収録されており、出演キャスト等のインタヴィューも収録されているが、ボブは一言も喋らないので少々残念。映画本編には登場しないKnockin’ On Heaven’s Doorの演奏シーンがさわりだけ収録されている。監督の話では、ボブは当初6曲しか演奏しない予定だったが、(映画の為に)最終的には21曲も映画の為に演奏したそうだ。ほんの数カットだけど、ロケ中のボブの様子も収録されていて、楽しそうに笑顔を見せる場面も。
次に音声仕様だが、ドルビー・デジタルのみで、他の映画のようにDTSとかに選択するオプションはない。字幕はフレンチ(何故フレンチだけ?)以外は付いておらず、英語字幕も無いのだが、テレビに英語キャプション機能が付いていれば、一応字幕は出る。が、カットシーン等のメイキングにはキャプションも出ない。(DVDで字幕が付かない事は通常あり得ない、というか普通付いているので、何故と思ってしまう。)DVDは米国、カナダ向けのリージョン1なので、日本のDVDプレイヤーでは再生出来ません。)
それにしてもDVDのジャケットに使われいるボブの写真は最悪で、得にボブの目つきが変です。(笑) 2/17/04 UPDATE
先日、2回目を見てきました。
2回目を見た時気付いたのだが、見方を変えると結構楽しめる映画かも知れない。映画の中には素晴らしいセリフが幾つもちりばめられている。アンクル・スイートハート:「喋り続けていれば、最低でも自分が生きていると実感出来る」、看守A:「
自由から人々を 閉じ込めて置く(刑務所に)事はビッグ・ビジネスなんだよ。」、トム・フレンド:「ジミー・ヘンドリクスがウッドストックで星条旗を演奏していた時、君は何所にいたんだ?」等、興味深いセリフに楽しませてもらった。ボブ本人が作品の基本的な部分を書いたようだが、何となく納得してしまう。キリスト教的な要素?も含まれており、ボブのオルター・エゴ的な内容となっている。
ファンにはある程度、満足出来る内容となっているが、それでも一般の人にはキツイかも知れない。
余談
2回目はパサデナ市のアート系映画館で見てきたのですが、残念な事に1週間で打切りになってしまいました。(私が見た時も7〜10人くらいしか座っていませんでした。)現在(8/26/03)Los
Angeles地区ではビバリーヒルズの近くにある小さな映画館でのみ上映中です。(そこもすぐに打切り?)
公開日
ボブ・ディラン主演映画、Masked and
Anonymous(M&A)が私の住んでいるLos
Angeles(LA)でも公開されたので、7月25日の初日に行ってきた。LAでの公開はLandmark
Theatres(主に独立、アート系や海外物を上映するので知られる。私も同劇場で、日本製のアニメ映画、メトロポリスを見た。)系列のNUARTで公開された。LATIMES紙、LAWEEKLY紙等にも映画の宣伝が掲載されていた。インターネットのヤフー等では結構大きく宣伝がされていて私も目にしたが、TVCMは、本数が少ないせいか私はまだ確認していない。2週間の限定公開で、LAでの公開を終えると、上映に使用したフィルムは他の映画館にて使い回しされるらしい。開場の前に、ファンの人達とツアーの話等、小話をしていたのだが、周囲を見渡すと、来ているのはボブのファンだけのようだった。劇場はスクリーンが一つしかなく、本日から2週間は、例外を除いてM&Aだけが上映される。勿論、外の看板も、貼られているポスターもM&Aだけだ。(失敗、写真は撮ってこなかった)入り口にM&Aのチラシ(というかハガキ)とM&Aの記事が書かれた無料紙が置いてあった。初日の初回という事もあってか、客席の40パーセントしか埋まっていなかった。
ストーリー
内戦(シヴィル・ウォー)が行なわれている架空の国が舞台。ツアー・プロモーターのアンクル・スィートハート(ジョン・グッドマン)はTVプロデューサーのニナ・ヴェロニカ(ジェシカ・ラング)と組んで、医療補助金の為のベネフィット・コンサートを計画する。出演者候補の中にはポール・マッカートニー、ビリー・ジョエル、ブルース・スプリングステーン等の有名ミュージシャンの名前も上がるが、出演料が払えない為、刑務所にて服役中で忘れ去られようとしている、ジャック・フェイト(ボブ・ディラン)にお呼びがかかる。アンクル・スイートハートはジャックの元マネージャーでもあった。ジャックは刑務所を出所し、バスに乗って街に向かうが、その時ある悲劇に遭遇する。その後、コンサートが行なわれる街へ到着。バスを降りたジャックは、ジャックの大ファンで友人でもあるボビー・キューピット(ルーク・ウイルソン)に電話を入れのだが....
ベネフィット・コンサートの為に出所が許された伝説のミュージシャン、ジャックが(実際は彼らの借金を穴埋めをする為、ジャックを利用するのだが)多種多様な人物と再会、そして出会いを繰り返しながらコンサートを開くという筋書き。
映画の舞台は入り乱れており、多宗教、貧困、独裁者が統治する、南米+イスラム圏内の雰囲気を持ち合わしている。アメリカでいれば50年代が舞台だろう。
(主な撮影場所はLos Angelesのダウンタウン、East Los Angeles, グリフィス・パーク等。ダウンタウンはリトル・トーキョーから割と近くで、ウィルッシャー沿いのホームレスが集るエリアと、エンディングではEast
Los Angelesへの橋を渡る所で終わっている。) 架空の国が舞台という割にはリンカーン、ビートルズ等の有名な名前が出てくる。20日間とい短期間で撮影された映画だが、出演者等、「ボブと仕事をしたい」という人が集まったようだ。(低予算だったらしく、皆、ギャラ無しで出演したんじゃないのか?)
感想
今さら言う事ではないが、私はボブ・ディランが好きだ。左記の理由から、ディランの登場するものは何でも高く評価したいという気持ちがある。しかし、今回は思いきって本音を言わせていただきたい。どうしても褒める気にはなれないのである。一言で表現すると、この映画は駄作だったとしか言い様がない。(私は別にディランのCDを販売しているレコード会社の者ではないので、気楽に本音で語れる。)
過去に、フィルムの中にディラン本人が登場する事はそう多くはない。ゲスト出演は過去にも何度かあったが、今回は約15年振りの主役級出演で、ファンのみならず、各メディアでも大きな話題として取り上げられていた。しかし映画自体の出来は、期待を完全に裏切った形といえよう。
どうやったらこのフィルムの良さを見い出す事が出来るか? 名作を見終わった直後に感じる、何とも言えない、込み上げてくる感動がこの映画からは全く感じなかったのだ。
失敗の要因は、豊富なアイデアを詰め込み過ぎたからだろう。映画の中でボブはほとんど喋らない。他の出演者が喋っている側で、黙って聞いているという感じだ。ボブの演技がまるでダメでなのは仕方がないにしろ、 ボブの為に必死に演技する有名俳優達も空回りしてしまっていて、退屈極まりない。雰囲気から推測すると、今回共演したスター達は、まるでボブと共演したくて集まり、それを3流の監督が撮った映画のようだ。(ボブのアルバムで例えれば、Under The Red Skyだろう。名作になる素質はあっても、脇が華やか過ぎてまとまらず、プロデューサーの自己満足といった形で終わっていた。)
個人的に非常に残念だ、せっかくボブが映画を作る気になったのに、それに相応しい監督と俳優が集まらなかったのである。ボブはこれに懲りて2度と映画に出演しないかも知れない。撮る気になったとしても10年後だろうか。(70歳) これがもしカーティス・ハンソン(ワンダー・ボーイズ、8マイルズの監督)が撮った映画だったらどうなっていただろうか? 少なくても映画らしい映画になっていただろう。ポール・マッカートニーの有名駄作、ギブ・マイ・リガーズ・トウ・ブロード・ストリートを思い出してしまった。
音楽
劇中に使われているボブの音楽と、ボブの意味ありげなセリフに少しだけ救われた気がする。ファンにはそれだけで見る価値があるだろう。サントラには収録されなかった、ボブが歌っている曲も劇中には登場する。動いているボブが大スクリーンで見れるのだ。最近のボブの映像はほとんどリリースされていないので、動くボブが見られるのは、正直嬉しい。ボブの歌を歌うカヴァー・アーティストの曲も映画の中に頻繁に登場するのだが、その中でも真心ブラザーズ(オープニングで使用)が歌う、My Back Pagesと、ある少女が歌う、「時代が変わる」が印象に残った。それにしても、ボブが歌うDirt Road BluesとI'll
Remember Youを何故サントラに収録しなかったのだろう? 特に Dirt Road Blues は最高の出来だ。。同じく、ボブが歌うAmazing Graceはほんのさわりしか映画の中で使われてはいなかった。
人種別に分担されたキャラクター
まるで昔のハリウッド映画のように、映画の登場人物は人種別に分けられている。メイン・キャラクターは皆白人(ジャックの愛人を除く)、借金取りや裏の世界を仕切る?グループ役は黒人で、兵士、衛兵役は東南アジア、南米系の人々と見事に差別化が図られている。ディランか監督の意図なのか、それともハリウッド映画のパターンでそうなったのかは推測の域を出ないけれどちょっと気になる。 ジャックの愛人が黒人というのは少し奇妙な設定であり、多分ディランの好みなのだろう。 (8/13/05
update)
ボブは何を言いたかったのか?
宗教争いと独裁者によって、終わる事のない戦争により荒れた世界。ベネフィット・コンサートに利用される世捨て人のようなミュージシャンに、コンサートの収益を巡って交差する醜い人間関係等を架空の世界に仕立ててはいるが、実は
、アメリカVSイスラム、アメリカVS第3世界と、ボブがツアーの中で経験した自伝のような気もする。
今回、アート系劇場での限定公開となってしまったが、映画の出来をみれば、妙に納得してしまう。日本の宮崎監督の「千と千尋の神隠し」の全米公開の時のように、小規模公開から、口コミ人気と評論家の高評価によって拡大公開となった例もあるが、今回はあまりにも評価が低すぎるので、期待出来ないだろう。
(7月25日更新)
プロモアイテム
1、映画の広告ハガキが無料で街のサンドイッチ店などで配られていた。
2、ハガキとほとんど同じサイズの映画プロモカードも、劇場などで配られている。
3、Independent Retail
Directory では映画のスチール写真が、ネットに置いてあるクーポンをプリントして持参すれば無料でもらえる。(が、数は非常に少ない)
(8/26/03追記)映画のスチール写真ですが、再度入荷があったようです。(でも何の為に写真を配っているんだろう。写真はタダなので、別にその店でCD等を買わなくてもいいので、ちょっと不思議。)
4、プレス・キットが関係者に配られている。(日本でいう映画のパンフのような代物)
5、ボブのライブ会場では映画のロゴがフロントにプリントされた紺色のTシャツが$25くらいで売られていた。
関連リンク
オフィシャルサイト。
ファンサイト、映画で使われた曲等、詳しく解説されている。
The Unoffical Masked
& Anonymous Database
ロットン・トマト(新聞等の批評はここで読める)
ヤフーの映画サイト
Yahoo!
Movies: Masked and Anonymous (2003) - Movie Info
興行成績 8月10日現在$194,410(因みにNYでの初日成績は$6,337でした)
12月18日現在$533,569 (う〜ん)
オフィシャルサイト (日本語)
http://www.xanadeux.co.jp/atamanonaka/
ヤフ−の映画批評 (日本)
http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail?ty=mv&id=322685
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