2002
3/7/06
音質★8つ、演奏★8つ、セット・リスト★8つ
2002年秋のツアーは音質の良いブートに恵まれていた。このElmira
NY公演(CEDAR 3)はその中でも抜群に良い。以前のボブなら歌わないだろう、Old Man、Brown Sugar等のカヴァー曲を積極的に取り上げていた時期でもあった。もしかしたらボブのお気に入りのチャーリー・セクストンが脱退する前なので、彼の好みがセットに反映されたのかも知れない。ボブの声はトともかく、Brown Sugarの演奏は本家より全然いいぞ! チャーリーとラリーのコーラス、聴いてて、めちゃ笑える。オーディエンスが何度もEvery Grain of Sandをリクエストしていたけど、結局演奏されず。ハイライトはCarrying A Torch(これもカヴァー)、Just LIke A Womanのハープソロ、2002秋ヴァージョンのShelter From The Storm、そしてヤングのカヴァー、Old Manだろう。 Floater演奏後、バンド紹介に入る前、オーディエンスが騒いでいたせいか、ボブが「静かに、静かにしろ!」と。東海岸のほうがオーディエンスのノリがいいと聞いた事があるけど、どうやらそうみたいね。
11/17/03
5/12/02 London, UK (Missin' Mississippi)
音質★8つ、演奏★6〜7つ、セット・リスト★7つ
02年のヨーロッパ・ツアーは他の米国では取り上げられなかったいくつかの名曲が登場した。このロンドン公演でも、
Subterranean Homesick Bluesが演奏され、目玉になっている。音質も良く、セットリストもバラエティに富んでおり、お薦めの一つ。とはいっても、02年ヨーロッパ・ツアーからの音源は、高音質が多いので、セットリストによっては好みが分かれてしまうかも。ハイライトは
To Ramona、 If You See HerSay, Hello、Cry A While、 Subterranean Homesick Bluesといった具合で、特にラリーのフィドルが付いた、 If You See HerSay, Helloは素晴らしいの一言。だが、ツアー終盤のせいか、全体的にだらけている感じも。私の勝手な想像だが、腕が支障で休養が必要だった、ドラムのジョージ・リセーリ(当時は今程、評判も良くなかった)に代わり、ジミ−・ケルトナーが急きょ?ツアーの後半からドラムを叩いているので、それが一因かも。ま、長い事ボブを知っているファンに言わせれば、ケルトナーがボブのツアーでドラムを叩いているだけでも奇跡のようなもので、歓迎されて当然なアクシデントかも知れない。最後のWatchtowerで気合いの入った締めを聞かせてくれる。
ボーナス・トラックに
I Am The Man, Thomas、If Not For You、It's Alright, Maの3曲が収録されているのだが、 I Am The Man, Thomasと It's Alright,Maの2曲は、本編でも演奏されているので、「何を血迷ったのか、わざわざ収録しなくても」とついつい愚痴りたくなる。どうせならこの公演で未演奏の曲を入れてほしかった。なお、ボーナスウ・トラックの音質は、本編より多少劣る。
余談だが、ブートタイトル、Missin' Mississippi(ミシシッピが抜けている)のごとく、02年のヨーロッパ・ツアーでMississippiは一度も演奏されなかった。
5/10/03
BOB DYLAN 11/13/02 New York, NY, USA DATソース音源
音質★8つ、演奏★9つ、セット・リスト★8つ
以前にMDソースのほうを紹介したが、今回はDATソースにも触れたい。音質はMDソースに比べ、数段上だ。音のバランスが良く、全体を通して安定している。ボブのお喋りもハッキリと聞こえる。(ボブ、NYではよく喋るのね)手に入れるとしたら、迷わずこちらを選ぶ事。強いていえば、音のヴォリュームが小さいのが多少気になる。特にアコースティックな曲(Forever Young etc….)がそうなのだが、CDウォークマンの音量を最大にしても、まだ少し音が小さい気がする。これってDAT録音には何故かよくある特徴だ。(後に触れるが、2001年のブートの中でもベスト音源の一つ、10/28/01 Milwaukee公演でも同じような症状が出た。)
このDATソースから、 You Ain’t Going NowhereとSomethingの2曲が
bobdylan.comのperformances でも聴く事が出来る。
3/4/03
BOB DYLAN
10/29/02 Ames, IA, USA
音質★6つ、演奏★6つ、セット・リスト★7つ
音質的にはバランスに不安定な個所があり、少しこもった感も。(多分MDで録ったと想像される)Ring Them Bellsが久々に取り上げられていて、ボブはピアノを弾いている。曲の冒頭で少し歌詞(注、参照)を変えて歌っている。バンドの演奏が主体となっており、オリジナルのような美しいピアノの旋律は出ていない。02年秋のツアーで何回か取り上げられた、ドン・ヘンリーのカヴァー曲、
The End Of The Innocenceは、ツアー当初より歌い慣れてきている。
Tonight I'll Be Staying Here with Youはこのツアーで4回だけ取り上げられた。(RTRの面影は全く無い)
You Ain't Goin' Nowhereのちょっと違ったアレンジと、ハーモニカは聞き物かも。Ring Them Bellsが聴きたい人は手に入れておくべきだが、音質にこだわる人には向かないかも知れない。
注)"time seems to be running backwards and there's no place to hide". と変えられていた。(歌い損ねた感じで、そのまま勢いで歌っているようだ)
1/18/03
今でも思う事がある。「行けばよかった」と。Los
Angelesでの3公演を見て、「もっと見たい」という衝動に駆られていた。でも自分をコントロールする事も必要なのだと自分に言い聞かせて、「追っかけ」は断念した。まあ、こうして音源だけでも容易に手に入るのだから良しとしなければ。
音質★6つ、演奏★7つ、セット・リスト★8つ
音質がMD録音のせいか、多少弱い。が何といってもセット・リストが魅力的である。02年秋のツアーでは1回だけしか演奏されていない、If Not For Youをボブはピアノで演奏している。ハイライトといっても過言ではない、ヴァン・モリソンのカヴァー、
Carrying A Torch(メロディが何処となく
Emotionally Yours似ている)はこの日が初演だ。
お馴染みのLove Sickも取り上げられていて「またかよ?」と思ってしまうが、実は02年秋のツアーではこの日1回きりの演奏である。他にも秋のツアーを通して演奏回数の少ない、
Tangled Up in Blue(ボブ、ピアノを弾くが、あまり良く聞こえず。ハープ付き)、The Lonesome Death of Hattie Carroll、Not Fade Awayが加えられている。"How's
it sounding out there? OK?"とボブが珍しく優しい声でオーディエンスに語りかけている。
12/30/02
BOB DYLAN 11/13/02 New York, NY, USA MDソース音源
私はこの日の音源を2つ持っているので(親切なHM氏に感謝)、2回に別けて評したい。先ずは、MDソースの音源で、音質★6つ、演奏★9つ、セット・リスト★8つだろうか。本当は音質★7つを上げたいのだが、1曲目出だし等に音質のバラツキがあったり、曲によってはヴォリュームが大きすぎる面もあるので、★6つにした。演奏は02年秋のUSツアーの中ではベストだろう。2曲目のヴァン・モリスンのカヴァー、Carrying A TorchはメロディがどことなくEmotionally Yoursに似ている。歌詞は変えればソックリだろう。(DATソースのほうは後日紹介)
12/21/02
音質★5つ、演奏★8つ、セット・リスト★6つといったところだ。
Red Bluff公演を聴いた後では、音質的にちょっときついかも。2曲目のJust Like A Womanは本当に感動的だ。ハーモニカも素晴らしい。(勿論ピアノ付き)
Accidentally
Like A Martyrの演奏は他公演(私が聴いた)と比べて、この日は最高だと思う。市場に出回っている音源は少なくとも2種類は存在するので、手に入れようと考えている人は注意。この音源は曲中のオーディエンスの話し声も割と多いのでその辺気になる人には向かないかも。因みに
The Wicked
Messengerは今回のツアーを通して3回しか演奏していない。
12/12/02
BOB DYLAN 2002-10-07 Red Bluff, CA, USA
今年出回ったブートの中では一番の高音質録音である。最初ネット経由で出回ったのだが、初めて聞いた時、あまりの音の良さにホント驚いた。Accidentally Like A
Martyrの歌詞にTime Out Of Mindと出てくるのだが、オーディエンスのリアクションににやりとしてしまう。唯一の欠点は I Shall Be Released演奏中にオーディエンスの喋り声が入っているくらいか?「ロビー・ロバートソンがギターを弾いてるのか?」と誰かに尋ねているのだが、それを除けば完璧だろう。
録音した場所の位置が関係しているせいか、My Back Pagesのラリーの弾くフィドルの音があまりよく聞こえない。
ボブとバンドの演奏事体は、ボブがピアノにまだ慣れていないせいか名演とは言えないが、高音質で聞けるのは嬉しい。私はMDのLP2モードで録音してよく聞いている。音質★8つ演奏★6つセット・リスト★7つ