青森-富山自転車旅行#3rd
5月3日 朝、5時ごろ目が覚めたが シュラフの中が気持ちいいのでラジオを聞きながら30分位 ボーッとしていた
テント越しに外が明るくなってくるのが解る...鳥のさえずりが聞こえる
ん〜っと大きく伸びをしてからシュラフから這い出しテントを出た
クリームパンをかじりながらコーヒーをわかす
地図を出して現在位置をもう一度確認しながらソーセージとパンをほおばり
それをコーヒーで流し込む...不思議と昨日の疲れが残ってない
ちょっと寒いので長袖のジャージを着た
テントをたたみキャンプ道具をザックにつめて昨日のコンビニに行きゴミを捨ててから秋田市へ向かって走り出す
昨日のような風は無いし 足の調子も悪くないが 大事をとって秋田駅まで軽めのギアでゆっくり行こう
30Km程走って秋田駅に着いた....オレの計算では20Km位のはずだったのに...
どうもオレが地図に書き込んだ距離は当てにならないみたい
どういう計算をしたんだか青森から秋田まで160Kmと書き込んである
この時点でなんで50Kmも間違うのか...オレは足し算も出来ないのか...
秋田駅のトイレでヘルメットをかぶったまま顔を洗い歯を磨いた
また、国道7号線に戻り、しばらくすると突然、日本海が見えた!
うゎ〜っ綺麗だなぁ 思わず顔が緩んだ
右には日本海、左には羽越本線、その間の緩やかなアップダウンの道を楽しみながら
走った....スピードメーターは25〜30Km/h位...まぁこんなもんでしょう
調子良く進むので余裕が出てきて途中の路上でおばあさんがアイスクリームを売ってたので 小休止
アイスクリームは美味しかったのだが一つ疑問が浮かんだ
パラソルの下でセーラームーンの絵の描いてあるアイスの入った大きな円筒形のズンドウ一つを前にして椅子に座ってるこのおばあさん...回りには民家もなにもない...
誰かが車で降ろして行くのだろうけど...トイレはどうしているんだろうか...
まぁその辺で済ますとしても 手は洗っているのだろうか
そういう おばあさんがこの国道7号線沿いに4,5Kmごとに10人位 出会った
天気がいいせいか結構 繁盛してるみたいだ
本庄市を通りすぎ県境を越えて山形県に入って しばらくして振り返ると雄大な鳥海山が目に飛び込んできた...おおぉ!結構カッコイイ山じゃん!
止まって地図を見ると標高2236mと書いてある
ボトルのウーロン茶を飲みながらしばらく眺めていた
この余裕は昨日とは大違い
遊佐町の[道の駅]で昼食を取る
油の乗った焼き魚にクチボソカレイと かにの味噌汁だ
ビールがほしいところだが我慢、我慢
ナンカ、家族連れが多いので オレだけ 浮いている
酒田市に入ったところでショッピングモールの駐車場に人だかり...車が横転している
今、事故ったばかりのようだ 運転手が上になってる助手席側から潜水艦のハッチを明けるようにして這い出してきた たいした怪我は無いようだ
まもなく救急車がやってきて 彼は自分から急いで 乗り込んだ
救急車は彼にとって別の意味で救いだったみたいだ
やじ馬が多くて恥ずかしくてその場にいられなかったのだ
事故った本人が あとから見に来たおばさんに「運転手は死んだのかい」って聞かれてるくらいなんだから...それにオレに写真まで撮られて...
酒田市を過ぎて川沿いに走っていると突然現れた黄色いじゅうたん...菜の花畑だ
きれいだなぁ...一応これもカメラに納めておこう...と、なんだか休んでばかり...
鶴岡市に入りコンビニで買ったおにぎりをほうばりながら地図を見て気がついた
朝 出発してから ここまで160Km位走ったんだけど このあと海岸線沿いに走ると
新潟県の村上市までの約90Km 地図上では ほとんど何も無い
今は午後3時過ぎだから どれだけ がんばっても村上市に着くのは8時を過ぎるだろう
オレの脳裏に昨日の悪夢のようなナイトランがよぎった
でも、ここでやめるわけにはいかない
とにかく、走ろう....そして日が暮れる前にどこでもいいからテントを張ろう
なんだか今夜はものすごく怖いところでのキャンプになりそうだなぁ...
海岸線沿いに国道7号線を南下する...地図には[おけさおばこライン]と書いてある
このころから追い風になってきてスピードも上がり常に30Km/h前後で走るが
同じような景色がズ〜っと続くので 今日の朝とは打って変わって「もう、海はいいよ もう、うんざり...」と呟く... 進んでる気がしないのだ
なんだか急に、にゃ〜にゃ〜うるさくなったと思ったら海猫の大群だ
いったい 何羽いるんだろう...海岸の岩は鳥のフンで真っ白だ
1mくらいに近づいても逃げずに知らん顔をしている
周りを見るとあまりの数の多さに人間のほうが遠慮しているみたいだ
しかし、なんだこりゃ ホントにうるさい!
山北町から国道7号線は山のほうへ折れるので今度は国道345号をひたすら走る
陽も傾いてきて 水平線にどんどん近くなっていく
「おいおい、もうちょっと待ってくれ〜」と言っても 待ってくれるはずもなく
太陽は赤く滲みながら降りていく
この道は羽越本線と平行に走っているので次の駅で今日はキャンプだ
今まで通りすぎた駅を見てるので今夜のキャンプがどんなふうになるかを覚悟した
すると、[笹川流れ:美しい夕日の沈む町]というキャッチフレーズの看板と共に綺麗な建物が表れた.....[道の駅]だ! うれしい! ここ! ここに決めた ! おっと酒屋もある!
道沿いに民宿が連なっている
浜へ出てテントを張る場所を決めてから駅前の民宿に行った
おばさんに食事とお風呂だけっていうのはいいですか?って聞くと OK!...やった!
早速、上がって定食とビールを頼んだ
海側がベランダみたいになっていて遠くに粟島が見える
刺身を食べながらビールを飲む...うまい!...どこへ行ってもビールだけはオレを裏切らない
食事を済ませてお風呂に入る...すると腕がいたくてお湯に浸けられない
真っ赤に日焼けしている...今日はずっと長袖だったから半袖を着てた昨日に焼けたんだ
お風呂は気持ちがいいんだけれど バンザイをして入ってる姿はちょっと情けない
お風呂を出てから酒屋によって明日の朝食べるカップラーメンとスルメとビールを買ってさっき目星を付けておいた場所に行った
すっかり暗くなってきて風の方向が変わり強くなってきた
慌ててテントを張って風の当たりにくい所へ移動した
お風呂に入ってきれいになった体をシュラフに滑り込ませラジオを聞きながら缶ビールをすすった...風でテントは ばさばさ揺れるし、飛ばされた砂がバラバラ テントに当たってうるさいが最悪を覚悟していたオレにとってここは天国だ!
スルメを食べながら携帯電話の電源をいれるがここは圏外...
ラジオがオレの友達だ...グランドファンクレイルロードのアメリカンバンドが流れてきた...懐かしくても涙は出ないが楽しく口ずさんだ
めんどう臭いから あのいいかげんな地図は 見ない
今日は230Km走ったから昨日と合計で410Km...半分くらい 来たな...
疲れた....寝る