前幕より展開しているのは、私たちの周りに実際存在する、おかしな話についてです。
 七月より募集していた結果寄せられた中から、前幕での予告通り「おかしなおばさん」コーナーに当たるこのお話を紹介したいと思います。私がこのお話を拝聴したときには、心の中で大爆笑してしまいました。尚、内容を踏まえた上で私自身の言葉によって表現していますので、万が一、お気に召さない場合、その責は、私に帰属すると思われますので、悪しからずご了承下さい。


 某美術館にて。
 こういう場所では、実におばさんらしい、「知ったかぶり」というものが存分に発揮されるものです。そして、その「知ったかぶり」は、なかなか知識の鋭い係員(学芸員)さんに向けられたりします。

おばさん:「ちょっと!!そこの係員さん!!教えてちょうい!!!!!
      この絵は、かの有名なルノワールの絵でございましょ??
      私、これでも絵にはうるさいのよ。」

  係員:『奥様。こちらは、色彩の魔術師こと、シャガールの絵でございます。』

おばさん:「あら~そうだったの~。私ったらや~ねぇ。ちょっと勘違いしちゃったわぁ。
      そしたら、これはどう?これだったら分かるわよ!!
      これがシャガールの絵でございましょ??
      やっぱり『色彩の魔術師』ともなると色の使い方が違うわねぇ。
      もう惚れ惚れしちゃうわぁ」

  係員:『いいえ、奥様。そちらがルノワールの絵でございます。』

おばさま:「あれま!!私ったらまた勘違いしちゃってまぁ!!
      そうじゃないかと思ってたのよ~。そしたら、、、と。あっ貴方!!
      こっちこっち!!!これはどう!?
      今度こそ分かるわ!!この絵!!!!!
      目は二つとも離れてて、鼻はひん曲がってて、口は大きくて。
      こんなおかしな顔の絵は他にないわ!!!
      これこそ、ピカソの絵でしょ!!!!!」

  係員:『いいえ、奥様。そちらは、、、鏡でございます、、、。』



 いかがでしたでしょうか。引き続き「おかしな~」のお話を募集したいと思います。
 ではまた、このコーナーでお逢い致しましょう。ごきげんよう。



 平成十二年八月吉日