思春期


記憶にないくらいの小さな頃、僕はこの団地に越してきた。

そして高校時代、この団地を残して同じ市内に引っ越した。僕はちょくちょく団地に来てのんびりしていた。
なんかアスベストが使ってあるっぽい天井、壁。
僕はぜんそく持ちで病弱だったので家族の誰よりもこの団地の部屋に長く居た。
きっと家族の中で誰よりもここが好きだったんだろう。

とうとうこの団地を引き払うことになった。

新宿段ボール村、神戸被災地テント村、駒場寮と僕が拠り所とした場所はすべて消滅してしまった。
僕はこの団地に戻り、拠り所としていた。幼少に暮らしたこの場所は僕を少しずつ癒してくれた。
そして今、実家であるこの場所さえも失う。

実家がある、ということは無意識的に相当心の支えになってるんだなあって分かった。

僕は根無し草。
どんどん自由になって行く。

投稿日時: 金 - 10月 5, 2007 at 11:32 午後          


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