座頭市/北野武



北野作品の座頭市、恐る恐る観てみました。

ひとことで言うと、「好き」です。

北野作品はほとんど観てなかった。なぜかというと、僕は「ツービート」の大ファンだったからなんです。

おさな心にツービートは衝撃でした。
新聞のテレビ・ラジオ欄で「ツービート」の文字を探し、(これがまた子供にはツライ夜の時間帯が多かった)
ツービートを観たい、聴きたい!と頑張って探していました。

大人になり、その「たけし」が映画を撮るようになり、海外はおろか、日本でも絶賛されている。
北野作品は観るのが怖い。
もし、「つまんなかったら…」
の思いが強く出てしまって、いまだにそっせんして北野作品の映画を観る気にならない。

だいたい、扱いがアヤシイんだよなあ。
映画ツウとやらが絶賛する映画と
マスメディアが騒ぐ映画で面白い映画はほとんどない。

北野作品はその両方だ。
確かに大ヒット作品には名作多いけどさー。
いい映画はジワジワとして、それでいて消えずに、年を重ね、名作と呼ばれたりするような気がする。

でも、よかった、とってもスッキリした。
ナンクセつけたい部分はいっぱいあるのに、それを超える妙な「何か」がある。

作業音が音楽と絡んで行くというのは「ダンサーインザダーク」の方がテクニック的にも上だと思ったし、「ハリウッド批判がある」なんて喜んで評価してる「映画ツウ」な方々がいるけど、やっぱり低予算だとビジュアルエフェクトは違和感でちゃうし映像の奇麗さも限界がある。(金がなくてチープになっている映像とあえてチープに見せてる映像は金のかかり具合も仕上がりも全然違うものだ)
善悪のコントラストとラストのダンスはどう見ても海外ウケ狙いだし。

じゃあ何が凄いのか。
まず、
「殺陣まわり」だ。こんな面白いチャンバラは生まれて初めて観たのではないか?
それと、今のアニメや映画では無視されている、人間性だ。

今のアニメもそりゃあ「心」を扱ってる。でも、なんか人と人が繋がってないし短絡的なんだよなあ…。
なんて言ったらいいのか「繊細で奥深そうに見せてるけど薄っぺら」なんだよなあ、人の感受性や想像力が。それが今の人たちのリアリティーなんかも知れないけど。

座頭市は、北野監督はそこらへんにおいて「さすが」だと思った。

で、巨匠「北野武」は問題解決型の映画監督だと思った。
いろいろな、過去の映画のパターン、そして日本映画の課題、をクリアしたように感じた。

(幼い頃から好きだったせいも大いにあるけど)気持ちいい映画である。

投稿日時: 土 - 4月 3, 2004 at 01:59 午前          


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