
Swashbucklingについて
Swashbucklingを一口で説明するようなうまい訳語は無いのですが、「三銃士」「マスク・オブ・ゾロ」などに代表されるような剣士の冒険活劇
ものを指し示すジャンルです。基本的には、
- 背景世界は17世紀前後である。
- 銃器(マスケット銃や原始的なピストル)が存在し、軽装(鎧無し)の剣士が華麗に剣で戦う。
- 軽装であるが故に、ロープやシャンデリアにぶら下がるようなアクションがある。
- 2大ジャンルとして「銃士隊(Musketeers)もの」と「海賊もの」がある。
といった特徴があります。もう少し詳しく言うと、
背景世界
おおよそ17世紀。銃器(マスケット銃。マッチロック式やホイールロック式のピストル)と大砲が広く用いられるようになり、重い金属製甲冑ではなく、軽
装(鎧無し、武器はレイピア)でフェンシングで戦うようになった頃、というのが基本になります。
このように身軽であればこそ、カーテンやシャンデリア、あるいは船のロープに捕まったりするようなアクションが可能になる、というものです。
RPGとして扱う場合には、舞台となる背景世界は、現実の世界を用いる(手直しする場合もある)場合と、架空の世界を新たに作る場合とありま
す。私が思うにそれぞれ一長一短があって、
- 現実の世界
- 現実の世界の設定、あるいは現実の世界を元にした歴史小説の設定をシナリオに取り込みやすい。例えば三十年戦争やスペイン無敵艦隊、トラファ
ルガー海戦などの歴史書や、「三銃士」などの小説からネタをそのまま使える。
- 欠点として、全ての面白い歴史的イベントを同じ年代に持ってくるという訳にはいかない。(無敵艦隊とトラファルガー海戦とでは100年ほど時
代がずれている。ネルソン提督とエリザベス女王とは両立しない。)
- 架空の世界
- 時代を超えてあらゆるSwashbuckling的な要素、歴史上のイベントや有名人(にそっくりなイベントやNPC)を詰め込んだ背景世界
を設定できる。
- 欠点として、(細かいディテールはともかくとして)背景世界についての文章を読まねばならない、歴史上の事実や歴史小説上の設定をそのまま応
用すると無理や矛盾が生じたりする。
ということになります。個人的には、小説とかからネタを拾ってくるのが簡単な前者が好きかなぁ。複雑な陰謀のプロットを作るとなると、どうしても設定すべ
き組織やNPCが増えてしまうんで、出来るだけ楽をしたいんです。
参考資料(Swashbuckling全般)
- RPG
- GURPS Swashbucklers
- あるジャンルについて知りたかったならば、まずGURPSを買うってのがお約束です。ご存知Steve
Jackson Gamesから出ています。
- 最新版は、第3版で著者はSteffan
O'sullivan。SwashbucklingのキャンペーンをRealistic(リアル),
Cinematic(1920-30年代のSwashbuckling映画風),
Silly(愚か)と分類していたりなど、その鋭い視点には笑いを禁じえないというか(笑)。流石だ>Steffan。
- 例によって参考文献が充実していますし、どのRPGで遊ぶにせよ資料として買って損は無い一冊です。
- 7th Sea
- Alderac Entertainment
Group(AEG)から出ているRPGで、このジャンルでは一番継続したサポートが充実していると言えます。メインデザイナーはJohn
Wickだったんですが、彼はこの製品ラインから外れちゃったんでどうなるんだろうか、と思っていました。でも製品は出つづけてますねぇ。このRPGに関
しては、発売直後から割と入れ込んでルールを読んだりテストプレイを行ったりし、その結果として遊びつづけるのを断念した経緯があります。そんな訳で妙に
説明が多いのですが。
- 背景世界はTh'eahと呼ばれる地球に良く似た世界ですが、まだアメリカ大陸は地図に書き込まれていません。つまりカリブ海
で海賊ものを遊ぶことは出来ない。魔法は存在しますが、普通のファンタジーRPGに比べるとかなり控えめ。
- 背景世界については、あらゆる時代の面白そうな要素をごちゃまぜにした感があります。例えばAvaronというイギリスに似た国はエリザベ
ス女王みたいなのがいてサー=フランシス=ドレイクのような元海賊の提督がいて、しかし宮廷の雰囲気はアーサー王をモデルにしているらしい、とか。フラン
スに良く似た国は王制で、リシュリューはいない(従って銃士隊vs.枢機卿の対立は無い)けれどナポレオンらしき人物はいるとか。しかもNPCの思惑とか
人間関係とか今後の歴史の流れとかに関して、「将来のサプリやシナリオで明かされるだろう」的な記述が多すぎ、これでは宮廷陰謀物とかのシナリオを作りに
くくて仕方が無いな、とか個人的には思いました。最近は各国の設定サプリが充実してきたはずなんですが...でもまだ不十分だと思います
---
というかオフィシャルな設定が出ないならば出ないで安心して自分で設定を決められるんですが、あとから矛盾したオフィシャル設定が決まるのが嫌なんです
よ。
- 戦闘ルールはLegend of the Five Rings
RPGとよく似たルールです。格好良いことを言ったりしたりするとDrama
Diceというヒーローポイントが入手できたりなど、最近の日本のRPGに慣れている人には馴染み深いルールもあります。一方で、
Swashbuckling的なアクションを支援するルールに乏しい、というかルール的にはアクションしない方が有利で、これならばGURPS,
Rolemasterなどで遊んだほうがいいかなぁとか思ったり。
- という訳で、一時期かなり入れ込んで解析したり紹介記事を書いたりしましたが、RPGとしてみると大した事はないなぁ。RPGの設定資料と
してサプリは全部買ってますが、これももう数年後に大体の世界設定が固まってからまとめて読めば使い物になるかなぁ、とか考えたり。
なお、Swashbuckling Adventures と
いう名前で、d20で7th Seaを遊ぶ為のルールというのもAEGから出版されています。90種類以上のPrestige
Class、というだけで色々呆れる感じもする。要するにPCの属する可能性のある組織とか、PCの就く職業とか、国毎の剣術の流派とか、みんなPrCと
して扱っているからなんですが。興味があればどうぞ。
- Lace & Steel
- これについては、Lace & Steelのページを是非ご覧下
さい。
- Mage: the Sorcerers Crucade
- White WolfのWorld of
DarknessシリーズRPGの一つです。基本的には、15世紀(15世紀初期〜16世紀初期)のルネサンス期を舞台にした、魔法秘密結社みたいなのを
扱うRPGなんだと思います...。実は私はWW社のWoDシリーズって遊んだことが無くて、M:tSCを買ったのもSwashbucklingだから買
う、というだけの理由だったり。
- これのサプリメントに"The Swashbuckling
Sourcebook"というのが出ています。これが大層良く出来たサプリメントに見えます。ルール的記述としては、Swashbucklingものであ
りがちな判定(例えば2人が背中合わせになって戦う、とか)をどうやって判定するかとか、あるいはそれをどうやってMagickで扱うか、なんて記述があ
ります。
- もっと重要なこととして、ありがちなシナリオプロットとかキャラクターアーキタイプについて、シェイクスピアの著作から数多くの例を示して
書いてあり、GMにとって色々参考になるんじゃないかと。
- ライターの質といういう意味では、Phil Mastersもなんかセンスの良い書き手だと思います。
- ...まぁ、実際に遊んでないから良くわかんないんですけどね。とはいえ、WoDのなかでは一番面白そう、っていうか、Mage以外はあま
り興味がないというか。
銃士隊もの
17世紀中頃(1640年前後)というと、イギリスではピューリタン革命による共和制の前後、フランスは宰相リシュリュー(と太陽王ルイ14世)の絶対
王政の最盛期の頃ということになります。銃士隊(Musketeers)ものを遊ぶというと、「三銃士」を参考とすることが多いので、この辺が中心となり
ます。
国王の親衛隊である銃士隊と宰相リシュリュー(及びその勢力)との対立、新教対旧教の宗教対立、三十年戦争、などなどの政治的な陰謀を絡めての宮廷での
恋愛や陰謀を扱ったストーリーが、ってのが「三銃士」風キャンペーンということになるかと。
銃士隊に入る、という時点でPCたちは平民では無いのは確かなんですが、一方でそんなに高貴な生まれでは無いと言うのも確かです。(勿論、ア
トスの様に身分を捨てて銃士になっても良いのですが...)
この17世紀という時代においては、自らの剣の腕前と、それにも増して重要な機知と機転次第で、宮廷という陰謀の海を見事泳ぎきって国王の側近に取り立
てられることも不可能ではありません。そう、あの銃士隊隊長のトレヴィル殿のように!
そういった夢と希望、野心に満ちた立身出世物語の主人公を遊ぶにはまさにうってつけの背景設定だといえます。
参考資料
- 小説
- とりあえずは「ダルタニアン物語」の一巻を読むのがいいんじゃないでしょうか。文庫で入手出来るし。いわゆる「三銃士」な部分
は1巻だけ読めば充分です。
- 映画
- 三銃士
- 何本も映画が撮影されていますが、私や多くの海外RPGの参考文献欄で一推しに薦められているのが、1974年のマイケル=ヨーク主演の
「三銃士」「四銃士」ってやつ。一部のレンタルビデオ屋にはあるんじゃないかと思います。(私はその手の中古ビデオ屋で発見して購入しました。)
- リシュリューを演じるのがチャールトン=ヘストン、ミ・レディがフェイ=ダナウェイと、悪役に実力派俳優を持ってきてるのがポイント。それ
故に、主人公たちの愚かしさによる笑いが引き立つのだね。これが見つからなかったら...まぁ1998年のディズニーのやつでもいいんですが。
- シラノ=ド=ベルジュラック
- 何年の作品かは忘れちゃったんですが90年代の映画で、ジェラール=ドパルデュー主演のやつ。これは賞を幾つも取った作品なんで、大抵のレ
ンタルビデオ屋にあると思います。随所に、いかにも華麗な剣技と鋭い舌峰という感じのシーンがあります。ロマンスのシーンも参考にすると良いだろう。お勧
め。
-
RPG
- At Rapier's Point
- ICEから出た、Rolemaster2版(日本語版のロールマスター)で銃士物を遊ぶ為のサプリメント。表紙は上記の「三銃士」
(1974)の映画の模写のようなイラストです。私の意見としては、宮廷陰謀物を遊ぶにはRolemaster程度にルールの完備されたRPGが適してい
ると思うので、良いサプリだと思うんですけどね。
All for One
& One for All
Avalanche Pressから出ている、三銃士を遊ぶ為のd20製品。製品紹介ページのリンクはこれ。買ったはずなのだけ
ど...自宅の中で行方不明になってます。発掘に成功したら解説をここに追加します。
海賊もの
「海賊もの」というと年代は広がります。英国の海賊がスペインの船を襲う許可を貰った「私掠船」の時代というと16世紀末でしょうか。いわゆる海賊船全
盛の時代ってのは1690-1730年の間という比較的短い時代だ、と言われています。
基本的には「スペインやフランスの商船を襲う」「スペインやフランスの軍艦に追われる」って感じなんでしょうが、「伝説の海賊○○の隠し財産を」なんて
のも。舞台もアフリカやインド、東南アジア、あるいはカリブ海などに広がる為、異境探検風の冒険活劇的要素を取り入れることも可能です。
また、「帆船もの」というジャンルだとすると、基本的には英国海軍がナポレオン下のフランスと戦った18世紀という感じでしょうか。このジャンルは日本
ではあまりメジャーではありませんが、「ホーンブロワー」シリーズなど幾つか早川文庫などから小説が出ています。
参考資料
- コミック
- 海皇記
- まぁ海賊ものでは無いのですが、銃器戦闘が無くて帆船で相手の船に乗り込んで行って...とかを考えると割とジャンルとしては近いんです
よ。
- あと、帆船の機動(風上に切り上がって進む話とか、裏帆を打たせて行き足を止めるとか)ってのは、「ホーンブロワー」シリーズとかの帆船も
の小説では御馴染みのシーンなんですが、マンガとして視覚的に良く描かれているんでお勧め。
- 小説
- 海賊モア船長の遍歴
- 古典的な名作としては「宝島」など色々あるんですが、近年の一推しの小説というとこれ。作者は多島斗志之。何年のか忘れましたが「このミス
テリーがすごい」のランキングで上位10に入っていたんで買って読んで感激、って小説でした。最初は海賊討伐船の船員だったモアが、さまざまな事情により
海賊船の船長となって、幾多の冒険を経て宿敵を倒すという小説。あぁこれ以上書くとなんかネタばらしになりそうで書けないなぁ。帆船ものとかに素養の無い
日本の読者向けに書かれているんで、予備知識は不要です。
- 「ホーンブロワー」シリーズ
- 英国海軍もの、というとやはりこのシリーズを挙げねばならない、という感じ。早川文庫から10冊ちょっと出ています。最初は海軍士官候補生
だったホーンブロワーが、最後は提督になるまでのストーリー。
- 当時の船乗りがどんな生活をしていたかというような描写はもちろんのこととして、実は結構RPGのシナリオねたを拾うのに適しています。小
さめで機動力のある戦闘艦一隻での単独任務というのが割と多くて、その中には海底の財宝を引き上げるといった特殊任務や、とある港の制圧封鎖の為にまず少
人数が夜間にボートで接近して湾を防衛する大砲のある砦を襲撃制圧して...なんていかにもRPGのネタになりそうな話が書かれています。古典的名作なの
でぜひお勧め。
Master and
Commander
ホーンブロワーと同じく、ナポレオン戦争期の英国海軍を舞台にしたパトリック=オブライエンの帆船もの小説。早川文庫から和訳が出つつあるのでそれを読
むといいでしょう。
映画については、別のところ(Weblog of Takashi Miyamoto)に書いた解説は[Info]
Master and Commanderを参照のこと。
-
映画
- カットスロート=アイランド
- 海賊もの映画としては良く出来た映画です。ちょっと前の映画ですがレンタルビデオ屋に結構あるんじゃないかと思います。序盤の砲撃される街
を逃げるシーンとか素晴らしい出来。その一方で、ラストの戦闘とかいかにもハリウッド映画的に、拳で殴り合っていたりしてSwashbucklingらし
さが薄い。最近のハリウッド映画は「マスク・オブ・ゾロ」とかのように華麗な剣技は絵になるということを覚えたんですが、一昔前のハリウッド映画は拳でげ
しげしと殴りあわないとラストシーンじゃないと思っていた節があります。ラストシーンが華麗な剣戟だったらずっと良かったのに、という映画です。
Pirates of the Caribbean
邦題「パイレーツ・オブ・カリビアン」。良い出来に仕上がった娯楽大作です。
主要な登場人物は4人。かつては海賊船ブラックパール号の船長だったが、部下の反乱で無人島に置き去りにされるも脱出し、復讐を誓う男。反乱を起こした
がアステカの黄金の呪いで不死となり、呪いを解くための最後の一枚のコインを求める海賊船船長。かつて海で溺れていた少年を助け、今は英国海軍提督との縁
談を抱える総督の娘。最後の一枚のコインの持ち主だった海賊の息子で、命の恩人である総督の娘を愛する青年。
営業的には主役の鍛冶屋にオーランド・ブルームを起用するというのが重要だったんだろうなぁ。一方、物語的には不要の役柄だったように思う。キーラ・ナ
イトレィ演じる総督の娘が十分に活動的な役柄なんで、物語内の役割分担的には両者がかぶっているところがあるよな。むしろ鍛冶屋を主人公から外して、英国
海軍の館長を主人公に持ってきて、ジョニー・デップ演じる元船長と総督の娘を巡る恋の鞘当てという方が面白くなったような。ジョニー・デップですが、ああ
いうroguishでいかれたキャラクターをやると実に素晴らしい。主役が霞むよなぁ。
色々と判り易過ぎる演出がちょっと残念ではあるけど、おおむねアクションシーンは豊富で、ストーリー展開も面白く、良い出来の映画だと思いました。伝統
的に海賊物映画というのは興行的に失敗する(撮影費用が嵩む割に米国における集客力はそれほどでもない)というのが定説であり、この映画はどうだったのか
なぁ。ディズニーとタイアップして制作費は集めたのだろうが、あれだけCGでの戦闘シーンを入れては費用もかかったろうに。かなりの割合でUKの俳優を
使っていて、いわゆる海賊訛りっぽくて良かったかも。
RPG的には、ああいうシナリオのGMしたいよなぁ、とか思います。
あと、映画の中の一シーンなんだけど、Sleight of
Handってスキルはああいう風に使えると格好いいよな、とか。盗賊系のPCを作るときは無理して高く技能を持たせることが多いのだけど、失敗したときの
リスクが高いと使えないのだよなぁ。
- RPG
- Run out the Guns!
- ICEから出ていたボックスゲームで、Rolemaster Standard
System(RMSS。RMFRPとは同じものと思って良い。日本語版ロールマスターの次の版のルール)と親和性の高いルールです。
- カリブ海の美麗な海図、海賊船の説明図、様々な海賊船の役職のプレロールドキャラ、すぐに遊ぶことの出来るシナリオ、と至れり尽せりなゲー
ムだったんですが...ICEは潰れちゃったからなぁ。RMSSが無くてもこれ単体で遊べます。
- Sea Law
Pirates
- ICEのRolemaster2版(日本語版のロールマスター)のサプリメント。前者は船サプリなのでヴァイキングの船とかガレー船とかそ
ういうのも書いてますが、帆船に関する記事が充実しています。後者はまさに海賊ものを遊ぶ為のサプリ。Swashbucklingな時代に存在する武器と
か、様々な場所の海図とか地域紹介とか、付属シナリオとか。なかなか良く出来たサプリです。
d20サプリメント
昔は何か特定ジャンルのRPG資料を探す時はGURPSのサプリを探すのが常でしたが、最近はd20サプリメントから探すのが賢いのかも。
Black
Flags, Piracy in the Caribbean はこの手のジャンルものd20製品では定評のある
Avalanche Pressか
ら出版された製品です。ページ数は少ないのですが、要点は押さえた作りで、さすがはAvalanche
Pressの製品。
Prestige ClassにCardinalなんてのが載っているあたりが、流石というか。Chain shot, Bar
shotがrigging,
hullに与えるダメージなんてのもルール化されていてゲームシステムへのフォローも割と良い出来。あと、Panacheというヒーローポイント的ルール
が導入されてます。
Salt
and Seadogs, The Pirates of Tellene は、Kenzer and Company社から出版されているKingdoms of Kalamar シリーズのサプリメントの一つで
す。海賊系のPrestige
Class、追加FeatやSkillに呪文、既存呪文を船同士の戦いで用いる時のルール、船の戦闘ルール、シナリオアイデア、船乗り用語集などなど、割
と良く出来たサプリメントです。Swashbuckling度は高い。
ところでこれを遊ぶならば、KoK のサプリの、Atlas も買うべきだとも思うのですよ。カラーの地図が150ページ以
上という、*まるで社会科地図帳のような*サプリなんですが、帆船物
を遊ぶならこういった地図があると宜しいのではないかと。
Skulls &
Bones は、Green Ronin
Publishing社のd20製品で、映画 Pirates of the Caribbean
を遊ぶ為のサプリメントです。こっちの方はブードゥーな魔法とかそういったものを取り上げて、いかにもカリブな感じを重視した雰囲気。
このサプリの最も重要な点は、カリブ海の主要な島々の33個について島名、保有国、島の説明、産物と需要、シナリオフックが書かれていること。例えば
Cayman
Islandsは英国のものということになっているが、実際のところは海賊のものであり、産物と需要は無し、シナリオフックは立って歩く鰐の噂について、
などなど。実はこのカリブ海解説の12ページの為に買っても損はしません。
あと、船のサイズとか船へのダメージ(漏水とか)や船員の質による航行性能などなど、実は面白いチャートが付いています。どっちかというと実際に遊ぶと
いうよりは資料性の高い製品と言う気がする。d20から外れる度合いがかなり高いです。
その他のジャンル
「マスク・オブ・ゾロ」のようなジャンルもあります。舞台はスペイン植民地で、虐げられた民衆の為に義賊として、って感じでしょうか。剣じゃなくて弓だ
というのを我慢するならば「ロビン=フッド」ものってのもSwashbuckling的な要素が無くはないです。
フランス革命の時代が舞台というと、Scarlet Pimpernelという名作があります。
あとは、時代は良く覚えてないんだけど、「ゼンダ城の虜」とかも。
あとは、「アラビアン=ナイト風」というジャンルもあります。砂漠という環境の元では金属鎧に無理がありますし、厚い鎧も着ないので、やはり薄着でアク
ションという感じになるわけです。
怪傑ゾロ
- 映画
- 「マスク=オブ=ゾロ」:
- 怪傑ゾロの映画ってのは何本もあって、古くは1920年のダグラス=フェアバンクスの映画に、アラン=ドロンの主演のやつに、と非常に多
数。ここでは、最近の映画ということで、アントニオ=パンデラス主演の「マスク=オブ=ゾロ」をお勧めします。大体この映画の頃を境に、ハリウッド映画の
スタント指導にフェンシングに詳しい人が加わったという感じで、この映画以降の映画の剣戟シーンはずいぶんとSwashbucklingらしくなりまし
た。実は主役の2代目ゾロはどうでも良くて、初代ゾロのアンソニー=ホプキンスが渋くて格好良いとか、ヒロインのキャサリン=ゼタ=ジョーンズの剣戟シー
ンが素晴らしいとか、そちらについつい目が。
- RPG
- The Legacy of Zorro
- Gold Rush
Gamesから出ている怪傑ゾロものを遊ぶためのRPGです。ゾロは英雄なんだけど、同時にどこにでもいる訳にはいかない。なので、手伝ってくれる仲間が
必要なのだ、という設定の元で遊ぶRPGです。
- これ自体は簡易ルール&シナリオ、という体裁で、FUZION(汎用ゲームシステム)でのルールブックなりサプリメントが出るんじゃないか
と。Swashbuckling的雰囲気を出すためのルール的な仕掛けはZポイントと呼ばれるヒーローポイントだけのように思われます。使うと達成値に
ボーナス、そしてZポイントを使わないでヒロイックなことをしたら(成功失敗に関わらず)Zポイントを貰える、という仕組み。
- 1820年代のスペイン領カリフォルニアに関する記述は割とちゃんと書かれていて、なかなかGoodです。
- 付属シナリオは"Rescue Zorro!"というもので、8ページ3幕のシナリオ+2ページのHEXマップというものです。
Scarlet Pimpernel
- 小説
- バロネス・オルツィの「紅はこべ」って邦題で小説が出ているのだと思うのですが...実はまだ読んだことがなかったり。
- フランス革命下のフランスを舞台に、主人公は英国貴族で、Scarlet
Pimpernelの名の下に正体を隠して、断頭台送りのフランス貴族を救出する、という小説。
- TV
- 実際に私が知っているのは、これをBBCが映像化したやつです。いやまぁ、これがいかにもBBCが撮りそうな感じに仕上がっていて、センス
の良さと愚かしさとがほどよく同居したすばらしい作品になってます。あと、ロベスピエールが、いかにも塩沢兼人声が似合いそうなクールな悪役振りです。非
常に良い作品。
[M's RPG Page]
E-mail :
miyamoto@imasy.or.jp