Animation
頭山
★★★★★
2002 山村浩二
最近五つ星が多いなあ。でもいい映画を最近多く見てる気がします。山村浩二のアニメーションを何本か特集で上映したものを見たのですが、用事向けに製作されたアニメーションが大部分だったのですが、「ああ、そういえば」とき「こう感じていたかもな」と思いながらずっと見てました。独特のキャラクターもそうですが、子供の視点からとらえ、独特なユーモア感覚とリズムを併せ持つ感性がすばらしいと思います。頭山は美術作品としてのクオリティが高く、落語をモチーフにした点が面白いと思います。アニメーション作品は割とゆったりとしたテンポでストーリーなんかも向き不向きがあるのだなとしみじみ感じました。
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岸辺のふたり
★★★★★
2000 マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット
8分間の幼い頃に去ってしまった父親を思う娘の物語。2001年アカデミー賞短編アニメーション賞等受賞。何度見てもジーンときます。たった8分間なのにここまで強い印象を与える事ができるのかとほんとに驚くばかりです。車輪の回る音がいつまでも耳に残る、すっと心にしみていく映画です。劇場で見れる人は是非劇場で見た方がいいと思います。絵的にも無駄な演出もなくシンプルで淡い水彩が物語を暖かく包んでいます。
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雲の向こう、約束の場所
★★☆☆☆
2005 新海誠
うーん。確かにみていてジーンとくるし、よくここまで作ったなあと感心するのですが、私はどうも好きになれません。
第一人物に人間味が無さ過ぎなんです。これでは男の妄想と幻想の世界でしかないのではないでしょうか?こんな男も女もいませんよ。おれは理想だとも思わないし。自分は「彼女と彼女の猫」を偶然American Short Shortで見て新海誠に興味を持ったのですが、 自分は新海さんの作品は彼女と彼女の猫意外好きになれないなと思います。このショートフィルムが一番うまくまとまってるし、「彼女」の描き方がうまいし、日常の坦々としたした様がナレーションの落ち着きと重なってよく表現されていると思うんです。むろんこの映画は内容を別にすれば、少人数による製作体制などが業界に大きく変化をもたらすものですし賞賛される面が多いのは分かるんです。ですがこの方向性は私は断じて批判します。
本編をみて感じたのですが、この映画は中盤のシークエンスに魅力があるなと思いました。自分にとって新海誠の魅力はこういう何気ない日常の風景を感傷的に描き出すことのできる感性にあるのかもしれません。
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ハウルの動く城
★★★★☆
まだ二回しか見ていませんが、自分の中ではかなり上位にある映画です。これほど胸がいっぱいになる映画も少ないのではないかと思うのですがどうでしょうか?確かに原作を見ていないとストーリーが分かりずらかったり(まあ、ストーリーは原作とほぼ別物ですが設定を知っているだけでもより分かりやすくなるものと思います)、テンポが速すぎる所はあると思います。あと話がまとまっていないとか。しかし、宮崎駿自身はもののけ姫の頃から絵コンテがあがらないうちに製作を開始するスタイルを取っているので、前2作を見る限り、今更ストーリー作りに失敗したという事は無いでしょうし、時間制限に圧された以外は製作意図があってのことと見るべきです。というかこれ以降の映画でも、よりこういうスタンスが大きくなっていくのではないかと思いますが。


ハウルでは戦争のシーンが出ているが、ここの批評が厳しいものが多い。このシーンでは宮崎駿個人の戦争体験が出ているのではないかという事を書いている人がいたかと思ったが、それにしては映画では戦争のシーンがさも戦場の中で体験しているかの様に具体的に描かれている訳ではなく象徴的であったし、ストーリーで其処まで重きを置かれていた訳でも無かった。どこか蚊帳の外の雰囲気がある。これは私個人の感じ方がそうであるからかもしれないが、宮崎駿がここで描きたかったのは自分の体験ではなく現代の日本人の戦争に対する意識ではないだろうか?それは私たちにとってもやは戦争は身近で起こる事ではなく、遠い世界で起こっている出来事であり、おぼろげな意識しか持っていないからである。この感覚が映画の戦争のシーンから得た感覚と同じものがあるように思う。
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スチームボーイ
★★★☆☆
小さい映画館だったのが残念でした。結構迫力あったしストーリーもおもしろかったんですがね〜この映画見るまでは結構ストーリーがベタベタなアニメかな〜と思っていたのですが、セオリー的な部分が面白く外していたので楽しんでみれました。ただこの映画、かかった時間と制作費に見合った物になったかはちょっと疑問かな?イノセンスとかApple Seedとかで3Dをうまく使って質を高めていた映画を立て続けに見ていたからかな?
この映画で一番よかったのはやっぱり主人公含む親子三人の絆がしっかり描かれていた事でしょう。いくら意見の食い違いがおきても最後には力を合わせて解決策を見いだす。憎しみやつまらない意地なんかを簡単に退け、まっすぐに接することができるあるべき親子の姿が大胆に描かれてました。
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Apple Seed
★★★★☆
脚本がいいらしいのと、プロデューサーのインタビューを何度か読んでみたくなったので見てきました。良くあれだけの短い期間でここまでできましたね・・・なんだよ違和感ありまくりだめじゃんとか思ってたけど普通に感情移入できますね〜。不思議。CASSHERNとは打って変わってエンタメ一直線でしたね。どっちも好きですけど。
Apple Seedって題名なんなんだろうとか気になってたけど考えてみれば一つしかなかったっすね。林檎ですからね〜聖母像出てくるし。かなり原作が昔なだけあって主題はちょっと古めですがモチーフとしてバイオロイドが機械兵器化ではなく人工的に生成された純粋な生物体であり、人類を守っているまた支配しているという設定が新鮮でした。機械化されたかつての恋人とデュナンの恋愛が一番大きな部分だとは思うのだが、人間の似姿そのままで純粋な身体機能自体では全く見分けをつけることができないバイオロイド。しかしそれは人の作りしもので、自分と同じではない。しかも自分たちと同様な生活を行っているという。これは機械との共存よりも人間に取っては受け入れがたいものだなと感じさせられた。
これから映画のラストの話をします。人間とバイオロイドとの共存=安定→バイオロイドによる人間の支配=安定→人類の未来は人類の手でつかみとると話は進んでいきましたが、実際これでは何にも解決されない。だが、それでいいと思う。第一これは「未来をつかみ取れ」っていう観客に向けてのメッセージであるし、劇中にあるように人の支配欲、怒り、愛情などなくなるものでも収まるものでもないし、やっぱりこれからも歴史は繰り返されていく訳だし人はその葛藤の中で生きていかなければならない定めだからである。この映画の終わりからまた人の葛藤と苦悩の日々が始まる訳だし、人の性質を認めるということだけでなくその事について「考える」という最も大事なことを続けていくことができるからである。安易な結論を提示するよりよっぽどいいと思った。
あとこの映画を見て感じたのは人の破壊欲求について。ものを破壊するということに対して僕を含め人は美しさや快感を感じると思うが、映画のなかにおいてで考えるとそれはなぜなのだろうか?ただの画面から受ける静と動のリズムによるものだけではないと思う。前半の機械人間による襲撃を受けた時のブリアレオスが腹に一撃を加え、破片を二つにまき散らしてぶっ壊れるシーン。またラストあたりの多脚戦車をがむしゃらに攻撃するシーン。そこではやはりものを壊すということに大して快感を感じる人は多くいると思う。だが全編にわたって破壊する映像ばかり流れる映画があってはどうか?それは一部の人以外に取っては苦痛でしかないに違いない。やはり破壊行為には死を暗示する部分があると思うので、死に逝くことに対する一瞬の儚さから何かを感じているのだけなのだと信じたい。
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イノセンス
★★★☆☆
東京に行ったとき時間が余ったためヴァージンシネマズ六本木で大スクリーンで見てしまいました。まったくあり得んくらいすごかったっす。日本の実写映画でここまで画面の密度がある映画撮れた事あるのでしょうか?このimaginationは有りえんです^^;;;
ストーリーはまあ、大体は前作と統合も取れていて、世界観は映像技術の進化した部分を感じさせましたが、いい意味でマッチしてましたし。でも自分の勉強不足で正確な理解とはほど遠い理解をしているかもしれないという危惧があるなあ。大意は取れたんですけども。
なんといってもこの映画の映像と言葉にぐいぐい吸い込まれていきました。もうアニメーションの枠を越えて実写よりもリアルに感じれる映画でした。DVDほしいですわ。金あれば。しかし竹中直人はどの声だったのでしょうか!!最後のスタッフロール見るまで気付きませんでした。
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ホーホケキョとなりの山田くん
★★★☆☆
 ずっとみたいと思っていたのですが、やっと見る機会が持てました。ま、興収的に失敗していたというのもありますが^^;;
 でも見てみると原作の四コマのよさをアニメーション映画のよさがともによくでていたと思いました。ただ、あそこまでアナログな質の絵をきれいにアニメーションさせたのは本当に根性だなと感じました。今だとまだ少し楽になっていると思いますが・・・内容も笑えたし^^共感できる部分が多いというのもすごいありますし、やはり家族というアットホームな世界を優しくほんわかとえがけてるのがいいですね〜。
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東京ゴットファーザーズ
★★★☆☆
この映画、以前見た同監督の作品「千年女優」よりも何倍も好きだ。2Dアニメーションの持つ動きと絵の面白さがなんといってもたまらなかった。そしてストーリー展開も独特で飽きる部分がなかった。
今監督の映画の見所はなんといってもキャラクターと断片的にちりばめられているアイデアだと思う。エンターテインメントとしての映画の面白さがフィルムいっぱいつまった映画であった。
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千年女優
★★★☆☆
2002 今敏
もうすぐ外国でもDreamWorksが配給で公開されると聞いてこれは見なければとつい借りてみてしまいました。メディア芸術賞もとってたし。このチームは実写を意識したアニメーションを毎回作っているみたいですね。幕末から宇宙旅行の表現まで様々なのシーンがあり、人物の動きもアニメーションの利点を活かした動きのあるカットが多く、職人技を感じました。このように様々な時代の純日本文化を織りまぜた映画が世界中で公開できることができるのはとてもいいことだと思います。
けれど、疑問に思った点が2点。一つはなぜ絵的にもストーリーからしても、実写でとることがそれほど難しくはないだろう映画をわざわざアニメーションで製作したか。と、二つ目にこの映画を製作した意図はなんだったのかということ。一つ目の疑問の答えを自らあげてみるとしたら、まずアニメーションという表現で誰もやったことがないことを達成したかったという考えがあった。それと、和風な表現、着物の華やかさ、近代日本の戦時中、戦後のすこしあせた赤茶、黒、紺などの色をアニメーションの絵、また動きとして美しさを表現したかった、のではないか?後者は映画を見て、ちえこ(漢字が分からない)の回想が女優という職業をとおし日本のいろいろな表現を意図的にかいま見せていたように感じたからだ。これらは二つ目の疑問の回答にもなっている気がする。どちらかといえば実写志向の表現を目指している自分にとってかなりいい勉強になった。
ストーリーはちよ子がほぼ半生をかけておい続けていた思い出の人を、手がかりは倉の中でもらった鍵一つで、追い続ける一途な姿が印象的だった。あの絵描きがちよ子に渡した自分自身にとって一番大切な「箱」をあけるための鍵は、ちよ子にとっても人生の中で一番大切な「箱」をあげてくれる鍵となったのだ。
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AKIRA
★★★★☆
かな以前からかなり話題になっている有名なアニメーション作品だということは知ってはいましたが、いまいち見る気になれず(原作もみてなかったので内容も全く分かってなかったし)、つい数日前に何となく借りてようやくみてみました。
感想としては、話題になっているだけあって、やはりすごさは感じられました。ただ自分では絶対に作りたくない話だなともおもいました。ちょっと話がダークすぎるな〜と。単純に破壊欲求を高めるような表現も多々ありますし。まあ、20世紀末の終末論的な要素なのかな?とも思いますが、かなりショッキングでしょう。でも、原作を今日ちょっと立ち読みしてみましたちゃんとみると内容が深くて面白そうですね。今度金と機会があれば買ってじっくり読みたいなあ。
そして、作画の方ですが、動画枚数がすごいですね・・・驚きました。当時としては最高の作画枚数だとも聞いていたし、見ててこんなの動かすのかってとこまで動いてたので、ちょっとコマ送りでみてみたのですが、ほとんどが2コマで一枚の割合で動画が入ってました。ジブリの映画はだいたい3コマで一枚ですから、作画枚数が一定時間あたりその1.5倍くらいもある!!すごい!!!ただ動きは宮崎駿映画の方が断然面白いなと思います。AKIRAの方はありのままの動きを見せている部分が多いかな。
漫画をちらっと立ち読みしたときにわかったのですが、漫画にあって映画にない設定や人物が結構あるみたいですね。あの卑弥呼様(だっけ?)も結構漫画ではたくさんでてましたし。そして、キャラクター設定は単純明快ですが、映画は言葉、映像での表現がかなりいいですね。ところどころにいい具合に決め言葉がはいっているし、ハリウッド映画でよくある比喩表現が多く、映像の威圧感、疾走感はたまんないですね。何から何まで衝撃的な映画でした。
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茄子アンダルシアの夏
★★★☆☆
かなり良かったです。宮崎駿監督のジブリ映画と雰囲気的にも似ているかなと初めは思ってみにいったのですが、それとは全く違う感じがして、いい意味で裏切られた感じがしました。そして見始めてすぐに気になったのが画面がテレビサイズだったこと。まあ、後からしったのですが、この企画がOVAとして始まったらしいのでしょうがないことかなと思いました。背景もかなり描き込まれていて3DCGがかなり使われていましたが、違和感はほとんど泣く、自然な仕上がりになっていました。画面が気持ち良いスピードで流れていくのと同じようにストーリーも流れていき、見ていて心地よかったです。映画の盛り上がりも何と言ったらいいか、ストーリーがすっと流れて、内面からの盛り上がりがじわっときました。ちょっと把握しきれなかった部分が多かったのでもう一度じっくり見てみたいです。
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