ヴェラ・ドレイク
05/08/21 15:23 GenreDrama, SuspenseGenrePermalink
★★★★☆
2004 マイク・リー、イメルダ・スタウントン
仙台公開初日に行ったので割と込んでましたね。一番驚いたのは込んでいた事よりも20代あたりの世代の人がそれもOLや大学生あたりが多かったことですね。やはり若い女性には感心の高い内容だからでしょうか?女性誌にでも記事が載っていたのかもしれません。
ヴェラ・ドレイクのような映画は主人公の思考にすんなりと入っていけるため自分は大好きなのですが、この映画も例によらずヴェラ・ドレイクの思考をあれこれ想像しながら映画をみてました。そして、その中でよく考えたことは、なぜヴェラは極度におびえているのかということ。法に科せられるという重み、家族に対する裏切り、過去の体験、自らの行為とその結果に対する責任などなど、いろいろな事が考えられるとは思うが、自分の中ではどれもしっくりこないのです。なぜなら、そういう行為は法の下で裁かれるということを知っていたはずだし、家族の裏切りにもなることもわかっていたはずである。そのため、ただ人助けをしたという喜びだけではなかっただろう。それなのに事が表に出てからなぜあそこまでうちひしがれていたのだろうか。
また、この映画には法律と感情との背反性の問題も垣間見える。法律という絶対的な物と感情という私的で、あいまいなものとの対立が要所要所に現れている。
ヴェラがどのように感じていたか自分にはわからない部分も多いのだが、映画のラストでは、人助けと思いしてきた行為が実は私個人にしかできないことではなく、多くは私利私欲のために何人もの人によって行われていたことがわかったため、自分が無知であることを痛感し、また、人助けというをしているという自分の意識にたいする深い虚無感を感じていたのだろうと思った。ほんとに重い映画だなあ。
2004 マイク・リー、イメルダ・スタウントン
仙台公開初日に行ったので割と込んでましたね。一番驚いたのは込んでいた事よりも20代あたりの世代の人がそれもOLや大学生あたりが多かったことですね。やはり若い女性には感心の高い内容だからでしょうか?女性誌にでも記事が載っていたのかもしれません。
ヴェラ・ドレイクのような映画は主人公の思考にすんなりと入っていけるため自分は大好きなのですが、この映画も例によらずヴェラ・ドレイクの思考をあれこれ想像しながら映画をみてました。そして、その中でよく考えたことは、なぜヴェラは極度におびえているのかということ。法に科せられるという重み、家族に対する裏切り、過去の体験、自らの行為とその結果に対する責任などなど、いろいろな事が考えられるとは思うが、自分の中ではどれもしっくりこないのです。なぜなら、そういう行為は法の下で裁かれるということを知っていたはずだし、家族の裏切りにもなることもわかっていたはずである。そのため、ただ人助けをしたという喜びだけではなかっただろう。それなのに事が表に出てからなぜあそこまでうちひしがれていたのだろうか。
また、この映画には法律と感情との背反性の問題も垣間見える。法律という絶対的な物と感情という私的で、あいまいなものとの対立が要所要所に現れている。
ヴェラがどのように感じていたか自分にはわからない部分も多いのだが、映画のラストでは、人助けと思いしてきた行為が実は私個人にしかできないことではなく、多くは私利私欲のために何人もの人によって行われていたことがわかったため、自分が無知であることを痛感し、また、人助けというをしているという自分の意識にたいする深い虚無感を感じていたのだろうと思った。ほんとに重い映画だなあ。
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東京原発
★★★★★
2004 山川元、役所広司
とてもよかった。原作は読んでいなかったのですが、題名、予告編などからもわかるように社会的に問題となっている点をコミカルに描いたシリアスドラマ。ほんと役所広司はいい味出してますね。日本の俳優の中で彼以上に好きな人はいません。
この映画は題名通り日本の原発に対する問題意識を投げかけていて、もしも東京に原発を作る事に成ったら・・・?というアイデアをもとに膨らませていった話に成ってます。これは原発問題についての意識を高めるきっかけと成るとてもよい教材にもなります。ただ結末はあまり好きではありませんでした。(といっても自分の嗜好性にあわないってだけですが)ストーリよりもむしろテイストやシークエンスの運び方に面白さがあります。こんなコミカルな表現は映画にしかできないだろう。
2004 山川元、役所広司
とてもよかった。原作は読んでいなかったのですが、題名、予告編などからもわかるように社会的に問題となっている点をコミカルに描いたシリアスドラマ。ほんと役所広司はいい味出してますね。日本の俳優の中で彼以上に好きな人はいません。
この映画は題名通り日本の原発に対する問題意識を投げかけていて、もしも東京に原発を作る事に成ったら・・・?というアイデアをもとに膨らませていった話に成ってます。これは原発問題についての意識を高めるきっかけと成るとてもよい教材にもなります。ただ結末はあまり好きではありませんでした。(といっても自分の嗜好性にあわないってだけですが)ストーリよりもむしろテイストやシークエンスの運び方に面白さがあります。こんなコミカルな表現は映画にしかできないだろう。
姑獲鳥の夏
05/08/08 02:45 GenreDrama, SuspenseGenrePermalink
父、帰る
05/08/08 02:38 GenreDrama, SuspenseGenrePermalink
★★★★★
2003(ロシア)アンドレイ・ズビャギンツェフ
ロシア映画を見たのは初めてではないだろうか。ただこの映画を見ただけでは、ロシア映画の持つ独特な要素は見いだすことはできなかったが。はたしてロシアの映画の歴史はいかほどの物なのか・・・。
映画は、初監督とは思えないほどよい作品だと思う。少年、父親の演技もナチュラルだった。ただドキュメンタリー風な映画ではあったのだが、クレーンを使ったいささか意味不明なカメラワークがあったりと制作者はどういう意図を持っていたのかが気になるところだ。
全体を通してシンプルに進行していくこの映画において、観客は冒頭、少年達と共に疑問と戸惑いの中に放り出される。無人島に渡る寡黙でどことなく力強さと厳格さを彷彿させる父親。それに慕う兄と反発する弟。兄弟はどちらも父親に愛されたいという気持ちを秘めながらも、疑問と不安の渦巻く父親の存在に対し、恐怖を募らせていく。ついにやり場のなくなった感情を爆発させた弟。彼が父の無上の愛を感じたとき、もうすべてが終わってしまっていた。無人島から本土に戻る少年達。だが彼らは戸惑う事はなかった。父親と過ごした数日間で少年達は多くの事を吸収し、父の存在をすでに自身の中に取り込んでいたのだ。ベネチアでグランプリをとった事を私も賞賛したい。
2003(ロシア)アンドレイ・ズビャギンツェフ
ロシア映画を見たのは初めてではないだろうか。ただこの映画を見ただけでは、ロシア映画の持つ独特な要素は見いだすことはできなかったが。はたしてロシアの映画の歴史はいかほどの物なのか・・・。
映画は、初監督とは思えないほどよい作品だと思う。少年、父親の演技もナチュラルだった。ただドキュメンタリー風な映画ではあったのだが、クレーンを使ったいささか意味不明なカメラワークがあったりと制作者はどういう意図を持っていたのかが気になるところだ。
全体を通してシンプルに進行していくこの映画において、観客は冒頭、少年達と共に疑問と戸惑いの中に放り出される。無人島に渡る寡黙でどことなく力強さと厳格さを彷彿させる父親。それに慕う兄と反発する弟。兄弟はどちらも父親に愛されたいという気持ちを秘めながらも、疑問と不安の渦巻く父親の存在に対し、恐怖を募らせていく。ついにやり場のなくなった感情を爆発させた弟。彼が父の無上の愛を感じたとき、もうすべてが終わってしまっていた。無人島から本土に戻る少年達。だが彼らは戸惑う事はなかった。父親と過ごした数日間で少年達は多くの事を吸収し、父の存在をすでに自身の中に取り込んでいたのだ。ベネチアでグランプリをとった事を私も賞賛したい。
血と骨
05/08/08 01:53 GenreDrama, SuspenseGenrePermalink
TRAINSPOTTING
1996 ダニー・ボイル、ユアン・マクレガー
★★★★★
いかにもなイギリス映画。ユアン・マクレガーはこのころからこういうきわどい映画に出ていたんだなと再確認。当時爆発的に広がり始めていたであろうunderworld等のテクノ、今ではtomatoなどに代表されるモーショングラフィックなどはやりの要素を詰め込んだ若者向けの映画。TRAINSPOTTINGは鉄道マニアという意味らしい。また、ちょっと調べたところではチャンスをつかめという暗喩であるらしい。なるほど、主人公レントンがまるで列車を乗り継ぐように話は展開していくし、次に乗った電車では人生の好機に出会えるのだろうかというレントンのがむしゃらに模索していく生き方が伝わってくる。
このころイギリスでは、映画業界含めイギリス的な価値観が停滞していた時期だと言われているし、そんな中で音楽や映像などの表現を通して、若者を中心とした新しい文化が多く生み出されてきた。こう少し考えてみると、主人公が驚くほど当時のイギリスを象徴している事がわかる。
ダニー・ボイルはこのとき40歳。彼の若者に対するメッセージも伝わってくるし、その時代をうまく表現した映画だなと思う。私みたいなひねくれた若者にはおすすめ。
★★★★★
いかにもなイギリス映画。ユアン・マクレガーはこのころからこういうきわどい映画に出ていたんだなと再確認。当時爆発的に広がり始めていたであろうunderworld等のテクノ、今ではtomatoなどに代表されるモーショングラフィックなどはやりの要素を詰め込んだ若者向けの映画。TRAINSPOTTINGは鉄道マニアという意味らしい。また、ちょっと調べたところではチャンスをつかめという暗喩であるらしい。なるほど、主人公レントンがまるで列車を乗り継ぐように話は展開していくし、次に乗った電車では人生の好機に出会えるのだろうかというレントンのがむしゃらに模索していく生き方が伝わってくる。
このころイギリスでは、映画業界含めイギリス的な価値観が停滞していた時期だと言われているし、そんな中で音楽や映像などの表現を通して、若者を中心とした新しい文化が多く生み出されてきた。こう少し考えてみると、主人公が驚くほど当時のイギリスを象徴している事がわかる。
ダニー・ボイルはこのとき40歳。彼の若者に対するメッセージも伝わってくるし、その時代をうまく表現した映画だなと思う。私みたいなひねくれた若者にはおすすめ。