架橋すると粘弾性的な応答としては弾性として表れる。たとえ話として伸縮自在なゴムひもが網のようになった状態を考えてください。結び目が架橋点で網目が架橋間となりますので、結び目が多くて網目の小さい方が弾性が高くなることは容易に想像できると思います。
網目に結ばれていない自由なゴムひもが網目を縫うように絡み合っているという状態というのが一般的な架橋高分子の状態とです。この状態で絡み合ったゴムひもも弾性に影響しますから弾性は高くなり、硬い変形しにくい固体になります。
この絡み合った状態に熱をかけると自由なゴムひもの運動が激しくなりだんだんほどけてきて、だんだん弾性が小さくなって行き、すべてがほどけると架橋した所だけが残って弾性を示します。これ以上ほどけませんから温度を高くしても弾性は変わらず、さらに温度を上げると熱分解してしまうことになります。
低温側での絡みあった状態をガラス状態、架橋したものだけになった状態がゴム状態でこの変化する温度がガラス転移温度です。
ガラス転移温度は一般的な物性としては硬さと良く相関します。
TMAは変形からガラス転移温度を測定する方法で、侵入法では一定荷重でガラス棒を押し付けて、昇温させ変形する温度を求める方法です。
引っ張り法は一度温度を上げて内部歪みなど硬化過程での不可逆的な歪みを取り去って、降温しながら微小荷重で引っ張り長さの変化から測定します。ガラス転移温度を境に熱膨張率が変化することで求めることができる。