2.jpg
 低剪断領域の粘度測定は時間がかかる。そこで簡便法として発条(バネ)緩和法がある。図に示す様にE型粘度計のバネ(本当のバネは渦巻きバネである)を巻き上げた状態で試料を入れ、バネを緩和させて緩和曲線を得る、緩和曲線の微分値が剪断速度となり、その時の読み取り値から剪断応力を求めることができる。

3.jpg
 建築塗料(リシン塗料)の吹き付けでのたれ性を検討した結果である。たれの式で計算した降伏値30Paを図中に示すが、たれない塗料の粘性は剪断速度0.1/sec以下でも30Paを下回っていないのがわかる。

4.jpg
 自動車用塗料でのたれとレベリング(肌)との両立を検討したもので、△の元の塗料はレベリングはいいがたれがだめな試料で、これに構造粘性付与剤を入れたのが□であり、たれが若干改善されたが、レベリングがだめとなった。高分子ゲル微粒子(マイクロゲル)を添加するとたれとレベリングは両立している。
 ここで、たれの順番を決めた剪断速度は建築塗料と同じで0.1/secとなっており、たれ現象を評価する剪断速度は0.1/secであることがわかった。

1.jpg
  マイクロゲル(MG)の粘度挙動の秘密は低剪断では二重に樹脂が絡まっている状態が高剪断では外側が流動して内側だけが影響することによるものである。