流動曲線とは剪断応力−剪断速度の関係を示したものである。ニュートン流体はこの図では原点を通る直線となり、粘度=剪断応力/剪断速度であるため傾きが大きいほど高粘度となる。
図に示したように原点を通り上向き凸形状となる場合は剪断速度が高くなると粘度が低くなるという流動を構造粘性とか擬塑性流動と呼び、下向き凸形状では剪断速度が高くなると粘度が低くなるダイラタンシーと呼ぶ。
ある応力まで流動しないという降伏値を持ち、流動を始めると剪断速度の増加に対して一定の比で剪断応力が増加する系をビンガム流動、直線でなくどちらかに凸形状の場合は非ビンガム流動と呼ぶ。
必ずしもこのような呼び方が一般的である訳ではない、現実に表れる流動は水やシリコンオイルなどのニュートン流動とここで言う非ビンガム流動、すなわち降伏値があり流動が直線でないものが一般的である。
最も一般的な流動曲線を示した図である。縦軸を粘度とすることで、剪断速度を変えても粘度が一定であるのでニュートン流動の定義通りのグラフである。また、高剪断で粘度が高くなるのがダイラタンシー(英語では剪断で濃くなる、厚くなるという意味でshear thickning)、高剪断で粘度が低くなるのが構造粘性(英語では剪断で薄くなるの意味のshear thinning)が使われ言葉の定義通りでわかりやすい。
しかし、縦軸が従属変数/独立変数であるのは現象を掌握するにはふさわしい表現方法ではないと考える。レオロジーは感覚の学問であるので、両対数で歪みと応力をプロットした表現をするべきである。
チクソトロピーという言葉は高剪断で粘度が下がる現象として理解されており、チクソトロピック付与材料など一般的に良く使われるが、定義から言えば高剪断で粘度が下がり、剪断を上げ下げするときに時間依存性がありヒステリシスを示すものを言う。高剪断で粘度が上がる場合で時間依存性がある場合をレオペキシーと言う。
世の中の物質で分散系の場合、時間依存性を持って高剪断で粘度が下がるものの割合が大変高く。逆な場合の粘度が上がる場合は硬い粒子で粒子径が良くそろっている、代表例は泣き砂であるが、この場合は時間依存性がほとんど無い、従って一般的にはチクソトロピーとダイラタンシーが対で使われているものと考える。