レオロジーは触った感覚を定量化する学問である。人間は温度も力も変形も感覚でとらえることができるのであるからレオメーターそのものであり誰でもがレオロジストなのである。
良く言われるように現代の最先端の技術は優秀な下請けの職人の技術に支えられている。高精度な装置を作るためには神業とよばれるような職人の感覚が必要であり、この感覚を定量化し汎用的に利用するためにレオロジーがある。
感覚だけでいいのになぜ必要なのか?それは定量化により共通の知識として、メカニズムを解明し設計を行うためである。
従って、本来設計にたずさわる設計者全てがレオロジストでなければならないのだが分析を依頼するようにレオロジー測定までも依頼する形をとってしまう場合がある。しかし、分析は依頼側がどのような化学組成があるか?とか変化してどんな化学組成となったかなど仮説をもって、確認をするために分析を行うので、分析のスペシャリストと依頼者の関係は明確である。
レオロジーの場合、粘度がどちらが高くてこんな問題があるというのは依頼者側がよく知っており、分析のように確認で依頼されると大抵はうまく行かない。なぜなら、確認しなくても感覚的には正解がわかっており単に数値にしたいだけだからである。それなのにレオロジーのデータはどんな場合でも単純に1点のデータにはならずどのようにも解釈が可能なデータとなってしまうのである。
そんなこともあり、レオロジーを行うところにくるのは設計者、開発者がどうにもならない行き詰まった時に相談に来る場合が多い。
この状況は占い師と良く似ている。占いをしてもらう人は大抵占いに興味があるので色々な知識を良く知っている、その上で占い師に見てもらいにくるのである。
そんな占い師にも売れっ子と売れない人がいる。売れっ子占い師には上であげるよな条件があると考えられる。
このような素養を持った人はどこの会社にも一人ぐらいいてその人がレオロジーを知っていればレオロジー研究が発展しているようにも思える。
レオロジーは依頼して測定をしてもらうものではなく、開発者自身が測定をしメカニズム解明の道具とするものである。