ランドナー


今はもう見る影も無く衰退してしまい、一部のマニアが保存運動をやらないといけないような状況に追い込まれています。私もランドナーはその落ち着いた佇まいといい、ゆったりした乗り心地といい、中学生の頃からずっとあこがれの存在でした。

が、貧乏性の私は「トーエイ」とか「アルプス」とかの高級ランドナーはおろか、ブリジストンのユーラシアすらとても買えませんでした。そこで、やはりまた廃品再生でなんとかすることになります。

ある日大学近くの交差点で、古びたランドナーが打ち捨てられているのを発見。見ると、古色蒼然ながらハブはカンパが奢られていたりして、生半可なものではないことが解りました。ラグレスのフレームも私の好みでした。

状況からして、粗大ゴミであることは明白でしたが、粗大ゴミ置き場に有るわけでもないので、そのまま持って帰ると何かと面倒になります。物が物だけに丁重に扱うことにして、警察に拾得物として届けることにしました。

指折り数えて半年。晴れてそのランドナーは私のものとなりました。消耗系のパーツはほとんど使い物になりませんでしたが、手持ちのパーツを使えば何とかなる。レストアというより、全く新しい自転車に仕上げることにしました。

まずはフレームの塗り直しから

ここまではオーソドックスなランドナー製作風景

が、ファニーバイクを作った頃から「塗装魔」になっていた私は、あらかたのパーツを塗らないと気が済まないことになっていて、この有り様。

泥除け、チェンリング、ディレイラー・・・

ハブ、リムまで塗ってしまいました

ほぼ完成。それにしてもよくこんな荒れた部屋で作業していたものだ・・・

フロントフォークだけは、元のフレームが曲がってしまっていて修復が困難だったので、新たにメッキフォークを購入してきました。

完成後の記念写真

ランドナーバーのエンド部を数cmカットしています。ほとんど握らないから不要だし、横からの見た目でこの方がすっきりして好きなのです。

以下は、数千キロ走り込んだ後の写真です。

ステムは吉貝のスーパーコンペ

ブレーキレバーは初代デュラ

プロダイクランクにTAの44×26丁

サンツアープロコンペ14〜21丁

三ヶ島シルバン、ミノウラクリップ

吉貝NGC982カンチプレーキ

サンツアーの・・・確かARXだったと思う

※この独特のデュアルテンションメカの付いたリアディレイラー、何だったか憶えている方、いらっしゃいましたら教えてください。

このランドナーで、よく走りました。いわゆるツーリングにはそんなに行ってませんが、京都の峠越えにあちこち行ったものです。

その後、就職してから、ポタリング車のキャストホイールとブルホ−ンバー、フレームは赤白青黄のサイケ調という、分類のしようがない変わり果てた姿にしてしまいました。あのころ何を考えていたのか、自分でもよくわかりません。

通勤で走りまくっていたところエンドが金属疲労で割れてしまいました。割れたところを自分でろう付けし、サイケ調に反省して再び正統派ランドナーとして蘇らせようとして再塗装した所で、私は人生の転機を迎えました(脚の故障、そして結婚・・・)。

綺麗にパープルメタに塗り直したフレームは、未だ納戸の奥にしまわれたまま、静かに時を過ごしています。いったいいつ日の目を見るのでしょうか?


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T.Sueishi
Last updated 2001.09.10