ロードレーサー
大学生になり、ようやくアルバイトを自由にできるようになった私は、進んで肉体労働に身を投じました。ダイハツ長岡京工場での夏休み短期アルバイトです。自宅から片道十数キロを自転車通勤し、来る日も来る日もシャレードのエンジンに部品を組みつけ、エンジンオイルが指紋の一つ一つに染み渡り、インパクトレンチの振動にもすっかり慣れ、夢にまでエンジンが流れてきた頃、私は20万円余のバイト代を握り締めて達成感に打ち震えていました。
よし!夢にまでみた自分のロードレーサーを買うぞ!フルオーダーしたいところだがさすがに予算がキツイ。ここは一つツルシのフレームに好みの部品を買ってきて組み立てることにしよう。
タンゲナンバー1のクロモリダブルバテッド
この当時はよく知らなかったのですが、このフレームが「チネリ風」だったのです。白いフレームにメッキのラグが映え、とても美しいフレームでした。
例によって混沌の部屋で組み始める
サンツアースプリント
パーツは、当時のサンツアーの上から二番目のコンポ、スプリントを選択。シュパーブはやはりあこがれでしたが、予算が全く足りず断念。しかしこのスプリントというコンポも、機構・素材・仕上げがほんの少し劣るだけで、デザイン・性能共に非常にすぐれたコストパフォーマンスの良い製品でした。
こんな写真だとシュパーブとの違いがわからないほど
青をアクセントで使うことにしました。
ステムはグランコンペ120ミリ
リムはアラヤ・プロスタッフ400
プロスタッフのリムには320グラムと400グラムの二種類がありましたが、耐久性を重視して400を選びました。穴数は32。
フリーはウィナープロ13〜21丁6枚。
スポークは14−15バテッドのステンレス。これまでにもう何本も歪んだリム、曲がったスポークでホイール組みをしてきたので、新品リムに新品スポークのホイール組みってこんなに楽だったのか!と拍子抜けしてしまいました。
チェンリングは50×38丁
徹夜で作業、完成して力尽きる(笑)。
当時あったパナレーサーのホワイトチューブラーを履いているあたり、「見た目オンリー」であることがバレバレですね。実際このチューブラーは耐久性皆無で、あっと言う間にフラットスポットが出来て駄目になりました。
その後、シマノグリーンピアロードに出たり、峠を攻めたりして楽しく乗っていましたが、そんなある日、この幸せなロードに悪夢が襲いました。