ファニーバイク
当時の私は既に貧乏性の固まりなので新車をオーダーするなんてとんでもない。しかし帰宅部の大学生なのでヒマは持て余しておりました。サイスポ誌面をにぎわすファニーバイク。何とかして自分で作ってみたい・・・
当時の友人と一緒にあーでもないこーでもないと構想を巡らせ、得た結論が「ママチャリ、ジャリチャリの後輪を大径化する」という、逆転の発想で製作してはどうか?というものでした。
ベース車は、当然「粗大ゴミ」です。24吋の子供用スポーツ車でした。フレームと前ハブのみ残してあとは全部破棄。フレームは700Cの後輪を入れるためチェーンステーとシートステーのブリッジを切除します。さらに前フォークはそのままだとタイヤとクラウンのクリアランスが広すぎて格好悪いので、先端部を数cmカットし、チューブを潰して穴を開け、新たにエンドを作りました。
全体を赤白のツートンで仕上げることにし、フレームを塗装。パーツも赤白に塗り分けて組みつけていきます。
フロントホイールはリム・タイヤだけは買ってきました。いくらなんでも元の24吋では格好悪すぎるからです。ハブは28穴の物を持っていなかったので、元からついていたハブのボディだけ使い、中空シャフトを組み込んでクイック仕様にしました。
スポークは当時斬新な印象があったラジアル組みに。手持ちのスポークは当然長さが余ります。そこで自転車屋さんに頼み込んでネジ切り機を貸してもらい、新しく長さを揃えてネジを切りました。しかも組みつけ前に白く塗装し、ラジアルが目立つようにしています。
フロントブレーキシャフト沈頭式に改造
ステムはグランコンペの60ミリ。クランプ部の割りが入っているのが好きでした。

ハンドルはポジション的に当然ブルホーンにしますが、ブレーキレバーに困りました。この形態で上からワイヤーを出すのはいくらなんでも格好悪い。かといって新しくエアロレバーを買うのは癪だった。そこで
普通のダイアコンペのレバーに見えますが
このように動作します
ブラケット部を大改造し、支点位置を変更し、ワイヤー内蔵タイプにしてしまいました。レバー表面にあった細かい滑り止めの穴も削り落としてすっきりさせました。
リアのセンタープルブレーキ取り付け
ブレーキ台座がブリッジを兼ねている
リアブレーキの取り付けには、ブリッジを切り落としたので普通にサイドプルは取りつけられません。そこで、センタープルの台座を利用してこれをブリッジ代わりとし、フレームを貫通させて固定しています。

リアディレイラーは、これも廃品再生したシマノ・クレーン(!)です。ワイヤーのアウター受けをエンドのダボ穴に付けています。リムは当時定番のスーチャン・アルカン。
プリントした古いポジをデジカメで撮ったため絵が悪くて残念ですが、雰囲気は伝わるかと思います。
で、乗り味はどうだったか?・・・それはもう変態的としか言いようがなかったです。前が小さいため、異様に地面が近くに見え、恐ろしい。しかもブレーキはプアだし、怖いのなんの・・・でも、物凄く楽しかったのは確かです。廃品利用で自分でここまでやった、という充実感にしばし浸ることができました。
で、これはその後どうなったか?・・・
・・・
盗まれました
よりにもよってこんな変なチャリわざわざ盗みやがって、犯人!ゆるさん!末代まで祟ってやる!覚悟しろ!