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[演奏時間…サイズ]/コメント |
| ●マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲 | [3分52秒…
3.6MB] |
| ピエトロ・マスカーニ(イタリア 1863〜1945) カヴァレリア・ルスティカーナとは田舎の騎士道と言う意味。25歳の時オペラの懸賞に応募して一等を取ったもので、ストーリーは 「兵隊に行っている間にマッチョ男に彼女を取られた男トゥリッドゥと裏切った女ローラの修羅場劇。トゥリッドゥが自分を諦めた後、若い娘と結婚したと知るや ローラは再び彼を誘惑し奪ってしまう。愕然とした若妻は、復活祭の夜すべてを暴露。怒り狂うマッチョ男の復讐の雄叫びが!」 …ここでアイキャッチ(幕)。この間奏曲が演奏されます。 ドロドロとした人間模様とは裏腹に、清潔で宗教的静寂感漂う音楽。まさに嵐の前の静けさ。ドラマ再開後は田舎の騎士道に則って男同士の決闘と相成ります。 |
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[6分20秒…
5.9MB] |
| リヒャルト・ワーグナー (ドイツ 1813〜1883) クラシックを普段聴かない人でも「地獄の黙示録」で使われた「ワルキューレの騎行」は聴いたことがあると思います。 「ローエングリン」第3幕への前奏曲は「ニモ」の近藤版パイロットで使われいます。 「マイスタージンガー」は「第1幕への前奏曲」が「王立宇宙軍オネアミスの翼」のパイロットで使われたことでご存知の方も多いでしょう。 「前奏曲」は字の通り劇が始まる前に雰囲気を盛り上げる音楽で、言わば番組のオープニングです。 で、有名な「第1幕」はあえて避けて「第3幕」を演奏しました。なぜかというと「第1幕」は楽器が多くて大変だからです。いつか挑戦しましょう。 「第3幕への前奏曲」は劇中の主役の独白「人間のやらかすことは、要するに何もかも虚栄だ」のメロディを中心に静かに穏やかに展開します。 アニメーションで地味な芝居が派手なアクションとは別な意味で難しいのと同様に、これも非常に難しかった。柔らかく、心理的な起伏を出すのに苦労しました。 |
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| ●ドヴォルザーク:序曲「謝肉祭」op.92 |
{10分44秒…8.6MB} |
| アントニン・ドヴォルザーク(ボヘミア 1841〜1904) 序曲三部作「自然と人生と愛」の第2部。 人生はお祭りってことだろうか? 冒頭のにぎやかなにぎやかなテーマを両端に据え、悲喜こもごもな人生模様が描かれる。 三部作の他2曲に比べて短く曲調も明るくてにぎやかなためコンサートでもCDでも人気度はこの「謝肉祭」が一番高い。 =演奏について= 約一年前作った暫定版です。 バランス・音符のフレージングなど上手くいってないし…。 楽譜指定のテンポが速く、ソフトで調整出来る限界を超えているため実際オーケスラで演奏されるのよりゆっくりです。 クーベリック指揮による演奏でおよそ8分50秒なのに対して10分44秒。それならそれで遅いテンポで成立する演奏を目指しましたが、さて…。 |
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| ●リスト:交響詩「前奏曲」(レ・プレリュード) | (16分58秒…13.6MB) |
| フランツ・リスト(ハンガリー/ドイツ 1811〜1886) 「われわれの人生は、その厳粛なる第1音が死によって奏でられる未知の歌への一連の前奏曲でなくて何であろうか? 愛はあらゆる存在の素晴らしい曙光である。しかし、荒々しい一吹きが愛らしい幻想を吹き飛ばし、激しい電光が祭壇を 焼き尽くす嵐の猛威によって幸福の最初のときめきが遮られないような運命が果たしてあるだろうか? …… そのような嵐の後、田園生活の心地よい静けさの中で、過ぎ去った嵐を忘れ去ろうと努めないものがいるだろうか? …… それにもかかわらず、… この慈悲深い平穏の中に長い間身を任せていることには耐えられなくなる。 そして「警報のラッパが鳴り響く』と … 戦いの中で再び自己の意識を十分に見出し、そして自己の持てる力を完全に取り戻すため 彼は危険な部署へと急ぎ赴く。」(一部略)フランツ・リスト 音楽、文学、絵画、芝居、舞踏、映画、漫画、アニメ どんなジャンルでも死から逃れることは出来ません。死を描かないものはないといっていいでしょう。 どんな幸福な物語でも死の影は消せません。そこにいる人たちはいつか死ぬのです。 ボクもそうです。 旋律の形を応答(会話)としてはっきり描いたものにフランクのニ短調交響曲があります。 疑問(後ろ向き)を谷型、回答(前向き)を山型の旋律に託して音楽を会話劇のように構成する手法です。 「前奏曲」では谷型の旋律が支配的。生まれた時から死を宣告されていることへの葛藤でしょうか? 冒頭に出る谷型とハープソロに導かれて出るホルンの山型の旋律が、この会話の主人公。 平穏な中間部からが最もドラマティックです。クラリネットが山型の旋律を繰り返し次第に楽器の数を増やして谷型と拮抗するものの、 直後戦いのラッパによってかき消され、トロンボーンの地獄へ落ちてくような谷型の断片は次第に熾烈さを増して行きます。 最後はホルンで出た山型の旋律で明るく閉じられ希望を捨てない前向きなラストとなります。 しかし同時に鳴っているのは谷型の旋律です。地面についた影ようにべったりと、死が貼り付いているように。 (旋律を水平反転させて合体させる…「湖に映った山」のような手法はブルックナーの交響曲で頻繁に登場します。) =演奏について= 上に書いたようなことが少しでも感じられればという気分で…。それにしても長い、重い。 |
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| ●エルガー:変奏曲「エニグマ」〜第14変奏(フィナーレ)E.D.U | (5分50秒…4.8MB) |
| エドワード・エルガー(イギリス/1857〜1934) 「威風堂々」「愛の挨拶」などで有名なイギリスの作曲家。 イギリスはクラシック音楽界ではマイナーな存在で、歴史に残っている有名作曲家というとエルガーの他はパーセル、R.V ウィリアムズ、ブリテン、ホルスト …パッと思い浮かぶのはこのくらい。後はディーリアスとか大好きなフィンジも英国音楽好き以外にはいまひとつ。。。 そんな中で一人勝ち状態なのがこのエルガーですね。 「謎」…エニグマとは謎と言う意味です。 発表当時は伏せられていましたが、テーマに続く14の変奏曲ひとつひとつに英文字のタイトルが付けられています。 これはすぐエルガーの友人知人のイニシャルだと見破られ、エピソードなども紹介されたのですが本人が語る「全曲を通じて、音に現れないもう一つのテーマがある」という謎だけは 現在も解明されていません。もしかするとエルガーのいじわるで、そんなものは存在しないのかも知れません(笑) このイギリスらしいアイディアが、一般に受けただけでなく曲の構成と深く関わっているため作曲テクニックとしても高く評価されたのです。 なんと言っても少し憂鬱なメインテーマが時に明るく、コミカルに…と様々な顔を見せてくれる。それ自体が非情に楽しい音楽となっています。 代表的な曲では、第1変奏" C.A.E "は奥さんのキャロライン・アリス・エルガー。第9変奏" Nimrod "は楽出版社の編集者で親友のオーガスト・イェーガーを。 第14変奏(フィナーレ)" E.D.U "はエドワードの呼び名”エドゥ”。つまりフィナーレは自分自身を描いた曲、ということですね。 この曲では奥さんと親友イェーガーが重要な位置を占めていて、この二人がエルガーにとってどれほど大切な存在だったのかが伺えます。 =演奏について= 飛び跳ねるような軽い部分と奥さんを示す部分のやわらかさ、イェーガーのシリアスな重さ、最後のエルガーらしい威風堂々とした進み具合… など、短い曲の中での変化が平坦にならないよう振幅を深くとったつもり。 しかし、スケール感がなかなかでませんね。。。 |
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| ●ブルックナー:交響曲第5番、第1楽章から冒頭部分 | (4分48秒…6.6MB) |
| アントン・ブルックナー(オーストリア 1824−1896) コアなファンの多いブルックナーです。 この人の曲をデジタル演奏するのはちょっと勇気がいりますね。 バッハ由来の対位法を用いた音楽はシンプルで力強い。 縦横の糸がガッチリ繋がっていてさながら建築物のような堅牢な音楽になっっています。 それ故に、演奏者のクセやおもしろくやってやろうなどという思惑、流行や指揮者の人格・感情を拒絶せんばかりの音構成になっています。 かのJ.Sバッハがそうであったようにブルックナーもまた神に音楽を捧げ続けた音楽家だったからかもしれません。 =演奏について= ユニゾンが多くて苦労しました。 デジタル楽器ではユニゾンがきれいに響かなくて濁ってしまうんですね。 リストの前奏曲でも後半のところで同様の問題に当たりました。 雑音成分がないので音がまともにケンカしちゃうのかも? テンポは極力中庸に、あまり特殊に聴こえないよう注意しました。 積み重なる音の建築のおもしろさが少しでも伝われば幸いです。 |
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| ●ビゼー:「アルルの女」から、アダージェット[NEW] | (3分40秒…5MB) |
| シャルル・ビゼー(フランス 1838−1875) 「カルメン」など歌劇で有名なフランスの作曲家です。 もちろん「カルメン」も好きなんですが、より叙情的でワインが似合いそうな「アルルの女」の方が好きですね。 夏っぽい音楽だと思います。 「アルルの女」は幼い頃父を亡くしたフレデリと都会的な"アルルの女"との悲劇的な恋の物語。 フレデリはアルルの女に激しく恋をするが、ふしだらな女として有名なため諦めさせられる。 育ての父バルタザールの勧めで彼に思いを寄せる純朴な娘と婚約することになるのだが女への思いを断ち切れず自ら死を遂げてしまう…。 このアダージェットはバルタザールと婚約者の母ルノーがかつて愛し合いながらも別れ、何十年ぶりかに昔を思い出してしみじみ語り合うシーンの音楽である。 =演奏について= とにかくデリケートに努めました。 楽譜を打ち込んで演奏していると、ビゼーが若い頃ワーグナーに影響されたというのが理解出来ました。 アダージェットにもワーグナー的なポリフォニーと半音階進行がみられます。 プラトニックな中にも男と女の言葉では交わされないセクシャルな情動が香って来ます。 …そんな気分が伝われば幸いかと。 |
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