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スイス編
お茶もいろいろ(乱れうち編)(2001/7/16)
グーテンターク!いしかわです。いしかわは現在、スイス南部の町ツェルマットZermattに滞在しています。
今回は溜っていた”お茶もいろいろ”です。イスラム各国からヨーロッパまで。では、どうぞ。
パキスタンのソルティ
パキスタンの北部にはネパールの山岳地域と非常に近い文化を持った人々が生活しています。彼等はシェルパともしゃべり言葉では意志疎通が可能だそうです。”お茶”も同様。シェルパ族と同じようにソルティ(塩茶)を飲むのです。トレッキングの最中、「薬だから」と言われ、こればかり飲んでました。イランのチャイ
イランのチャイの飲み方はちょっと独特です。まず、ガラスの器にブラック・ティーが入ってきて、同時に角砂糖がついてきます。しかし、ティー・スプーンはありません。どうやって飲むかというと、角砂糖をパクっ!と口に入れ、続いてチャイを口に含んで少しずつ溶かしながら飲むのです。(角砂糖は固く締まっている)慣れないと「あっ」という間に砂糖が溶けてしまって砂糖の取りすぎになってしまいます。トルコのチャイ
トルコのチャイは容器的にはイランとほぼ同じ。違いは小さなティー・スプーンがつく事です。そう、ここでは角砂糖をカップに落して飲むことが許されているのです。(でも別にイランでは禁じられてた訳ではないのですがね…(^^;)>)イランとトルコで飲んだトルコ・コーヒー
イランというかペルシアという国はかつてはコーヒーをよく飲んでいたようですが、今はチャイに押されて少数派のようです。(今やコーヒーはチャイに比べ高価なのです)で、イランではコーヒーといえばトルコ式のコーヒー。これはコーヒー豆を細かく砕いてフィルターを用いないで入れる方法で、見ためドロドロのコーヒー。慣れないと粉っぽく感じます。そして基本的には甘〜くなって出てきます。一方、御当地トルコでも同様にチャイの方がポピュラーに飲まれてます。しかしトルコではこのコーヒーで占いができるそうで、その点で需要があるそうな。 ちなみに占いの方法は…、飲み終ったトルココーヒーのカップにはドロドロの粉がこびりつきます。これを皿で蓋してひっくり返し、流れたこのドロドロの形で占うらしい(地域によって皿を見るのとカップの内側を見る方法があり)のです。不思議ですな、コーヒー占い…。イタリア・エスプレッソ
船でヴェネツィアに辿り着いたいしかわ。ブラブラ歩いて、小腹が空いたところでリストランテへ。ビール(!)とパスタ(!!!)を食べてコーヒーを注文。当然のようにエスプレッソが出てまいりました。久しぶりに馴染みの味に出会ったのでした。![]()
スイスでダークコーヒー
辿り着いたツェルマットは連日の雨。昼でも20度位しか気温がなくって南から来た身には辛い!天気も悪いからどこにも出れず、そんな時には熱いコーヒーを飲みながら溜っていた通信をシコシコと打ち込みます。それはそれで至福の一時…。
雨のツェルマット(2001/7/18)
グーテンターク!いしかわです。 いしかわは現在、スイス南部の町ツェルマットZermattに滞在しています。
ツェルマットに着いて3日間。雨ばかりです。これまで比較的好天に恵まれてきたいしかわの旅ですが、スイスでは降られぱなしです。 今年のヨーロッパは異常気象だそうで、アルプスを狭んで南(サミットがあるジェノバやヴェネティアなど)は猛暑。で、アルプス以北は雨が多く寒いそうな。どうやら日本も同様のようですね。これも地球温暖化が原因か?そう思うといい気分はしません。
山の上では雪が降っているようで、もし明日晴れたとしてもしばらく晴天が続かないと新雪が落きらない(つまり山には登れない)でしょう。
ところでいしかわが宿泊しているホテルは昔から日本人登山者を受けいれてきたホテル バンホッフHotel Bahnhof 。数年前にマッターホルンを登った時も利用した駅前のキレイな宿です。地下に自炊スペースがあって、近くのCo-opで食材を買い出して料理が出来るのです。 スイスは非常に物価が高い。特にツェルマットは指折りの観光地ですから…。 ちなみにここ数日のいしかわの献立は朝がネパール、インド仕込みのチャパティ。昼はパスタ。夜は米を食べてます。ああ、自炊モードに入るとネパールで住んでた時と何も変わらん!!
宿にはすでに1週間も天気待ちしている日本人クライマーもいます。一体いつまで続くんだろうこの天気…。 あ〜やだやだ。
1周年記念。そしてSUMMER HOLIDAYS(2001/7/24)
こんにちは!いしかわです。 いしかわは現在、日本の奈良に滞在しています。
いしかわの旅も昨日で一年経ちました。2年計画の旅ですからちょうど折り返し地点といった所でしょうか?もうすっかり海外生活にもなれ、周りにいる人々の言葉が理解できる程に…。当たり前かここは奈良…。ありゃ!?
そうなんです。一周年を前にいしかわは帰国しています。日本は暑いですね〜。
ツェルマットでは天気待ちに耐えきれなくなり、いろいろ事情もあってほぼ一年ぶりの一時帰国を決断したのでした。荷物はツェルマットに置きっぱなしですから身軽なものです。
先日は東京の山と渓谷社さんで取材を受けました。来月号(8/15発売)『山と渓谷』の巻頭特集"e-登山"に載る予定ですので見てやって下さい。 さらに奈良に飛んで留守番部隊の田渕君宅を訪問し、懸案になっていた写真の転送方法の再確立…。と結構忙しくしています。
皆さんは海外旅行から帰ってきて何が食べたくなりますか?おにぎり?うめぼし?お味噌汁?いしかわの場合はらーめん屋さんのらーめんでした。図らずも田渕君と同じ答えでした。(彼もまた青年海外協力隊で2年間ガーナに住んでいた経験がある)いしかわの好みは東京は赤坂にある赤坂ラーメンなので、東京に戻ったら食べようっと。
それよりあまり実家に戻っていないせいか帰ったという実感がわかないな〜。何だかまだ旅行を続けている気分です。
マッターホルン北壁(2001/7/25)
いしかわは現在、日本の首都トウキョウTokyoに滞在しています。
悲しい知らせは思いもよらない方角から突然やってきて、そして不意打ちをくらわせて足早に去っていく…。
そのメールは日本にいる友人からのモノでした。「マッターホルンで邦人が事故にあわれたそうです。いしかわさんも気をつけて…」さっと嫌な予感が走ります。帰国しても宿なしのような生活のいしかわは、TVはもちろん新聞なども読んでません。全く海外にいるときと同じようにときたまネットカフェに出むいて日本の新聞社のウェブページを見るだけです。どうやらそのニュースはチェックしそびれていたようです。
焦る気持を抑えつつ、過去のニュースを捜します。「嫌な予感が当たりませんように…」いしかわには気になる事があったのでした。
『増毛と江別の会社員か−スイス・マッターホルン滑落死事故』
予感は当ってしまったのでした。ツェルマットの同じ宿の同じ大部屋で一緒だった方々でした。特に亡くなられた一人のSさんとは歳も近く、結構話し込んだ間柄でした…。
いしかわがこの旅で登れなかった山々を数えて「でも、また来ますよ。山は逃げませんから」と発言したら、「そういう考えは僕は嫌いだな。山は逃げるよ。登る為にモチベーションを維持するのは結構大変なんだ」とおっしゃっていたのが印象的です。北壁を最後に激しいクライミングは止めるとおっしゃっていたのに…。
ただただショックの一言しか言葉がありません。 御冥福をお祈り申し上げます。
ヨーロッパ第2位の高山を登る(2001/8/13)
サリュー!いしかわです。 いしかわは現在、スイス南部の町ツェルマットZermattに滞在しています。
ゴルナーグラートGornergrat鉄道のローテンボーデンRotenboden駅を出て30分も歩くとゴルナー氷河Gornergletscherに到達します。ここはいしかわにとって実に3年ぶりに歩くコースです。 インド、ネパール、パキスタン…と今回の旅ではいろいろな氷河を歩いてきましたが、ヨーロッパの氷河が一番日本人のイメージ合うのではないでしょうか?何しろここの氷河は『白い』。
驚くべき事にそんな氷河がわずか3年で大きく減ってしまっていた。氷河からモンテローザヒュッテに至る登山道が大きく変更されているのだ。下界(いや世間か)では京都議定書の事が話題になっているが、『本当に地球はヤバイんだなあ』と感じざるを得ない。山ヤの中では『キリマンジャロの氷河が後数年で無くなってしまうから、今のうちに登っておこう』という風潮があるらしいが、そんなヒトゴトではないんではなかろうか?(いや、決してキリマンジャロ登山が悪い訳ではないですよ。) などと異常気象のヨーロッパにいると真面目に『環境』の事なんかを考えてしまう訳ですね。ガラにもなく。
モンテローザMonte Roseという山について少々…。
モンテローザはヨーロッパアルプスで2番目(3番目という説もある。1番はモンブランMont Blancで2番目をモンブランの隣接峰にするかどうかなんですが…)に高い山です。でも、実はモンテローザというピークはないのです。モンテローザというのは大きな山の塊としての名称なのですね。よってその中でも最高地点のDufourspitze(4,634m)をもってモンテローザの登頂となるようです。いしかわは3年前、先輩達と共にこの山に挑みました。ちょうどその2日前にマッターホルンMatterhorn(4,478m)を登っていて、その余勢をかって挑んだのです。しかし、モンテローザは遠かった…。頂上まで300mを残した所で天候が急変。雪となって下山したのでした。今回はその雪辱戦といった所です。
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今回は仲間がいない為、ガイドをお願いしました。登山の前日、自らモンテローザ小屋まで上がり、夕食時にガイドとパートナー(モンテローザはガイド一人にクライアント二名)と御対面します。パートナーはテキサス出身のアメリカ人。ブッシュJr大統領のようにあの「テキサスハット」を被っての登場です(笑)。
登山当日は午前一時半に起床。無理矢理朝食を詰め込んで、午前二時に小屋を出発します。ところが歩き出して30分で件のパートナー、ミスターテキサスが脱落してしまいました。ガイドの歩くペースに付いて来れない為、「君はモンテローザには登れない。ここから帰って下さい」とガイドに宣告されてしまったのです!!凄いですね〜、こちらのガイドさんは。ビシッ!!と言います。それからは休みもなく、ただひたすら登る登る!!!ほぼ5時間で頂上に至りました。(結局この日一番の登頂だった…)
天気は申し分ないくらいに晴れ、周囲のあらゆる4,000m峰が見渡せます。ただし寒かった。汗があっという間にジャケットの内側で凍るくらい…。こんなの日本の正月に壁で吹かれて以来です。
今回は勉強になることもありました。それはガイドブックに書かれてある"自然の岩場を使ったビレイ"についてです。 いしかわはガイドブックを読んでいてこの記述がよく分からなかったのです。(岩峰か何かにスリングをかけて確保するものだと思っていた)頂稜部の岩場ではガイドが先行したのですが、なぜかいつもロープが岩にひっかかる…。で、追い付く度にロープを岩溝から引き出したり、直してばかりいました。でもそれはガイドがわざとやっている訳ですね。そうやって溝や岩峰にからませておけば、後ろを確認しなくてもガンガン前を向いて歩ける訳です。もし後ろの客が落っこちても岩にロープがひっかかる。思わず「おおっ〜」と膝を叩いてしまいました。(その代わり随分ロープは痛んでいましたが)
いろいろな意味でヨーロッパのガイドの仕方が勉強できた登山でした。
コースタイム
8/10 1136Zermatt発-(登山電車)-1212Rotenboden1215-1420Monte-Rosa Hutte(泊)夕食時にパートナー、ガイドと対面
8/11 0130起床、0205発-0230パートナー脱落-0530アイゼン装着-0630頂稜手前-0735頂上0750ー1000Hutte(昼食)1145-1425Rotenboden-(登山電車)-Zermatt
いしかわ、モデルデビュー??(2001/8/17)
サリュー!いしかわです。 いしかわは現在、スイス南部の町ツェルマットZermattに滞在しています。
旅での出会いは不思議なモノ。カトマンズでの翻訳の仕事もそうでしたが、今いしかわは"モデル"をしています。
ここのところ午前4時起きの日々。なぜなら日の出の撮影があるからです。ツェルマットのケーブルカーなど主要3路線はいずれもこの時期"サンライズ・ツアー"用に午前5時前後に運行を開始します。
ここ数日天候が素晴らしく良い為、毎日日の出を狙いに行ってます。日の出の様子はくどくど書かずとも画像がその素晴らしさを物語る事でしょう。こちらの"日の出(サンライズ)"の特徴は「昇る陽を直接見る」のではなく、「昇った陽が照らす山々を眺める」事にあります。ですからここツェルマットでは主にマッターホルンが朝日でピンクに染まるのを見る訳です。
さて、日の出の撮影が終るとハイキングのビデオ撮りです。ひょんな事からこのハイキングビデオのモデル兼カメラの足持ちになったいしかわですが、この撮影で実に多くのハイキングコースを歩く事になりました。 ツェルマットは2回目だし、今回も2週間も滞在しているのですが、登山の為にハイキングルートを歩く事はあっても、ハイキングの為にハイキングルートを歩いた事は皆無だったからです。
ここヨーロッパアルプスではネパールなどと違い、交通機関が発達している為比較的容易に登山対象の山にアプローチでき、何日も"トレッキング"しなくとも良いのです。さらに"ハイキング"と"クライミング"は明確に区別されている為、機会がないとハイキングをしないまま登山(クライミング)ができてしまうのです。ああ、何て素晴らしい文明の利器!!(でもちょっとモノ足りなかったりして…)
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8月15日はパレードの撮影でした。民族衣装を身にまとった地元の人々が行進します。しかし、我々はお仕事!お仕事!!器材を担いであちこちを駆けずりまわります。 我々にとって酷く暑くて忙しい一日が過ぎ、そして夕刻、夏の終わりを告げるように冷たい雨が落ちてきました。ここツェルマットではこの日を境に「夏」のシーズンは終わりを迎え、別荘族は帰り始め、地元の子ども達は明日から学校が始まるのでした。
激走?MTB編(2001/8/24)
サリュー!いしかわです。 いしかわは現在、スイス南部の町マルティニMartignyに滞在しています。
先日、ツェルマットで中古のマウンテンバイク(MTB)を購入してしまいました(笑)。 カトマンズに住んでいる時も欲しかったのですが、交通量の激しさの為断念したのです。 ここツェルマットはご存知の通りガソリン車が走ってません。電気自動車か馬車、そしてMTBだけです。いしかわはこれで街中を激走してます。
計画が2つ。1つは『ダウンヒル(山道をMTBで駈け下りるスポーツ)』を挑戦してみたかったのです。ツェルマットの主要なロープウェイ、ケーブルカーはMTBの積載がOKでMTB用のコースも多いのです。
さらにもう一つ計画が…。このMTBでフランスのシャモニーまで行こうという計画です。
そして決行の日がきました。 最低限の荷物(シャモニーでも登山をするので…)を背負い、登山靴を履いて朝7時40分ツェルマットの駅前を出発しました。 ここからVispヴィスプという町までは下り一方です。でも意外だったのはツェルマットの町を出た途端車が非常に多かった事。やはりヨーロッパは車社会なんですね。スピードののった車にビビリながらどんどん下り、あっという間にヴィスプまで辿り着きました。 ここからMartignyマルティニまではダラダラと下っていくだけです。のどかな葡萄畑を抜け、川を渡りやがてマルティニに辿り着きました。
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マルティニはGianadda美術館というケルト遺物で有名な所です。今回の自転車旅行の目的の一つがGianadda美術館見学。さらにこの夏はピカソの特別展をやっているので早速見て来ました。
良かった。 ここのキュレターがセンスあるんでしょう。ゲルニカなど有名な作品は来ていないけれど、『取り合わせの妙』みたいなモノがあって感心しきりです。 デリーのクラフト・ミュージアム、テヘランのガラス陶芸博物館と並ぶ素晴らしさでした。(僕の中で…)
マルティニという町はコジンマリしていて、チャリで回るには良い町です。(少々排ガスクサイけど…もうすっかりツェルマット慣れしているんですね(^_^;)>)
いよいよ次回は峠を越えてChamonixです!!