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イラン国旗イラン編

地図イラン全図

 

イラン登山事情(2001/6/23)

サラームアレイコム!いしかわです。 いしかわは現在、イランの首都Tehranテヘランに滞在しています。

イランに入国して、イスファファンにもシラーズにも寄らず、真っ直テヘランに入りました。 イランへ来た最大の目的はイランの最高峰Damavand/ダマヴァント山(5,671m)に登る事です。 ところが、ビザが二週間分しか発給されなかった事と、イランの登山事情というかガイドなどが存在するのかよく分からなかった為にここまで駆け足でやって来たのでした。

クリックで拡大写真イランという国自体はかつてのペルシア帝国、現在は産油国として豊富なオイル・マネーがあるので(いくらアメリカの経済制裁があろうとも…)大国なのであります。旅行者にとってはモノや食べ物が豊富(しかも旨くて安い!!)なのでうれしい所です。 パキスタンで"イスラミー・ショック"を受けたいしかわですが、少なくともテヘランの街を歩く限り、女性はひとり歩きをしているし、若いカップルは手をつないで歩いている。はためには"イスラムの国"を感じさせません。それにカルカッタやパキスタンの街で悩まされた早朝(朝4時ごろ!)のアザーン(拡声器で大音響で礼拝を呼びかける!よく飛び起きてしまった!!)もあまり聞かれない。ここが本当に"石打ちの刑"をする国なのだろうか?とふと首をひねります。

そうそう、ひとつ特徴的な事がありました。それは英語がほとんど通じないという事。特にインド〜パキスタン〜と英語が非常に重宝した国を回って来ると「ガクッ」と英語が通じなくなります。 意外なのは、その代わりに"日本語を話すインテリ"が非常に多い事です。インド、パキスタンには"英語が話せるインテリ"と"日本語を話すインチキ臭い奴"という組合せはあったのですが、ここでは"日本語を話すインテリ"と"英語を話すインチキ臭い奴"という組合せなんですね。 まあ、そんな事で登山ガイドを見つけるのにも"言葉が通じるガイド"が重要になる訳です。 日本から送ってもらった手がかりを元に半日テヘランの街を歩き回って、ようやく件の旅行代理店を発見し、英語をしゃべるガイドを確保した次第です。

ガイドの手配は終ったので、ダマヴァント登山を前にテヘラン近郊の山Kuh-e Tochalに足慣らしに行って来ました。 テヘランという所はAlborzアルボルズ山脈の山懐に広がる街で、標高が1,200m位あります。当然山に向かって登って行くと標高が高くなり(背後の山の最高所は4,000m近い)、それに従って涼しくなっていく訳です。ですから週末には山を登る家族連れやカップルで非常に賑わっています。 日本で言えば六甲山脈みたいなモンでしょうか?茶屋やロープウェイがあって、おじさん達は結構きちんとした登山の身支度をして山を登って行きます。

いしかわも久々にのんびりとしたピクニックを楽しんだのでした。 いよいよ来週はダマヴァント山の登山です。

 

フルーツもいろいろ??(2001/6/26)

サラームアレイコム!いしかわです。 いしかわは現在、イランの首都Tehranテヘランに滞在しています。

クリックで拡大写真イラン・トレッキングの途上、ナンダールNandalという村で一泊した時の事です。ここではスペイン人パーティと一緒で、我々はガイドとスイカを食べたのでした。 「いや〜スイカなんて久しぶりだよ。ちょっと塩を取って下さい」 ここまでは日本人にとって自然な振舞いと思えますが…、この瞬間、イラン人とスペイン人が固まってしまいました。

「おいおい、スイカに塩振るの?」「うん」「クレージー…」 彼らも塩をかけて食べてみますが「ウー」といって嫌がってました。

そういえばカトマンズに住んでいた時、庭にボガテというザボンとピンクグレープフルーツの中間の様な柑橘系の果物が生っていました。ちょうどハンドボール位の大きさでしょうか?むくとピンクグレープフルーツのようなジューシーな実が詰まっています。 これをネパール人は塩と砂糖と唐辛子の混ぜたモノをつけて食べます。 しょっぱくて、甘くて、辛い??でもこれがなかなかイケルのです。

はるか昔、韓国で民泊した時に韓国人のお父さんが桃を皮のまま(あの産毛のような皮ごと!!)ガブリと食べたのでビックリした事があったな〜。果物の食べ方もお国柄が出るのですね。

 

Damavand/ダマヴァント山登頂(2001/6/29)

サラームアレイコム!いしかわです。 いしかわは現在、イランの首都Tehranテヘランに滞在しています。

読者の皆さん、想像してみて下さい。 ここはイランの首都テヘラン。あなたはテヘランのホテルの最上階に部屋を取っています。昨夜はよく眠れなくて夜明け前に目が覚めてしまいました。ちょうど日の出です。幻想的な光景の中に、あれっ!?富士山のような山が見える…。

クリックで拡大写真いしかわが実際に上記のような光景に遭遇した訳ではありませんが、多分そんな風に見えるのでしょう。イランの最高峰Damavand/ダマヴァント山(5,671m)はテヘランの北東約90kmに位置していて、その容貌は富士山そっくりです。(いや富士山がダマヴァントにそっくりなのかな?)誰がよんだが「イラン富士」との異名があるそうな…。

今回の登山は日本ではあまり記録の見られないダマヴァント山の北東稜を登って頂上(5,671m)に至り、下山は東稜を使って下山するという3泊4日のコースです。

イラン人のガイドは言います。 『年に何パーティーかは日本人グループも来るけれど、何故かみんなダマヴァントの南稜を登るのです。私が思うにダマヴァントの南稜は確かに傾斜が緩いのですが、他の尾根に比べて長く歩かないといけないし、緑が少ないのでお薦めしないのです…。一方、北東稜は残雪が多いため水が良く、緑が豊富です。そして4,200mのシェルター(山小屋)で東稜と合わせているので、帰りは違う道(つまり東稜)で下山できます。で、この東稜の下山口には温泉があるんですよ。』 と、いう事で下山後温泉も付いてくることになりました。(イカニモ"いしかわの山登り"ってところですね(^_^;)>)

クリックで拡大写真登頂日当日。この日は快晴。風もなく絶好の登山日和です。ベースにしたTakht-e-Fereichon Shelter(4,200m)を6時30分に出発します。明瞭な踏み跡を辿り、いくつかの岩稜を越えます。岩稜と岩稜の繋ぎで多少戸惑う(踏み跡が多方にある)事がありますが、常に上昇しましょう。いずれもそれほど難しくありません。 やがて雪面に達します。小屋から見上げた程斜度はありません。いしかわが登った7月初旬時点では随分腐っていましたが、特にピッケルが要るほどではないと感じました。しかし、腐った雪の下が凍っている場合があるのでアイゼンは重宝しました。(でもないよりはマシ程度) 汗をかきかき頂上部へ。「おおっ!」噂に聞く火山ガスが!。頂上部は明らかに火山性と思える緑がかった白い岩がゴロゴロしています。そしてガス。 日本人はこのガスを恐れますが、ガイドはいたって冷静。ガスが噴出している地面の上を平気で歩いたりしてます。(あ〜恐い)

ダマヴァント山頂上は実に静かでした。少々のプレートといけにえにされたのでしょうか?ミイラ化した山羊が5〜6頭転がっていました。 残念ながらカスピ海は雲で覆われていましたが(この時期はいつもそうなんだそうで…)360°の展望を満喫したのでした。

ダマヴァント山の登頂にはそれ程技術的な問題はありません。登山シーズンに登れば天候は安定しているし、道は明瞭です。

いしかわが感じたこの山の攻略ポイントは2点。
1)高度順化。それでもダマヴァント山は5,000mを越える山。日本人にはこれが一番の問題でしょう。いしかわはパキスタンで5,000mの峠を越えてきたので3泊4日でしたが、通常は4,000m下でもう一泊するのがお薦めのようです。
2)これがイランでの登山の一番の難関でしょう。英語の分かるガイドを見つける事。いしかわは日本人パーティもよく利用しているという CARAVAN SAHRA に現地で手配をかけました。 現地までの交通手段、シェルターまでの馬による荷揚げ、食料の調達などペルシア語が話せなければ苦労したであろう点が一括手配で楽でした。この会社では日本語をしゃべるガイドもいるそうです。(値段は割高なんでしょうが…)

コースタイム
6/26 0800よりエージェントにてブリーフィング。1110Tehran発-(charter car)-1330Polur(昼食)1430-1650Nandal(泊)
6/27 Nandal0730-(jeep)-2,850m地点。荷物は馬に乗せ替え。0850発-1340Takht-e-Fereichon Shelter(4,200m)
6/28 Shelter0630-1130Damavand(5,671mしかし高度計は5,385mを指す)1230-1430Takht-e-Fereichon Shelter
6/29 Takht-e-Fereichon Shelter0750-1230昼食1340-1520Gazanehその後温泉(AbeGarmLarijan)に入り1900にTehranに戻る。

 

『冷えたビールがないなんて』 (およびイランの温泉について)(2001/6/30)

サラームアレイコム!いしかわです。 いしかわは現在、イランの首都Tehranテヘランに滞在しています。

無事にイラン最高峰ダマヴァント山(5,671m)を登り終え、下山にかかりました。 頂上を究めた今、いしかわの頭にあるのは1)無事に下山すること。と2)温泉に入る事!!だけです。そうです、ダマヴァントの麓には温泉があるのです。

下山口のGazanehから車で20分、AbeGarmLarijanはイラン人も多く訪れる温泉町です。イランの人々も日本の湯治のような形態で温泉を楽しんでいるのですね。町には多くの個人経営の温泉があり、設備や値段はまちまちのようでした。希望すれば浴室を見せてくれるのであちこち見てみましょう。 いしかわの場合は一人でしたので、最初は窓もない暗〜い湯舟だけの(マンションの風呂みたいな)所を紹介されました。「こりゃ駄目」といろいろ捜し回った所、少人数用の広い温泉がありました。本来は個人利用ではありませんが、窓もあるし広い。ここに決めました。 湯温44度。激熱ですが久しぶりのお湯。気持ち良かった。さらに湯上がりに風呂屋の親父が頭に冷水をかけてくれて、これが心地良かった。

さて、頂上は究めた。温泉にも入った。と来れば…。 「日本では、クライミング(登山)とホット・スプリング(温泉)とドリンキング(ビールを飲む事)はいつもセットだったんだけど…」とガイドに話します。「温泉までは準備できますが、ビールは…」イランではアルコールは売っていない。国禁なのだ。残念ながら諦めるしかない。イラン製コーラZAMZAMを飲んで、(悲しく?)テヘランへの帰途についたのでした。

 

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