
[ ホーム | 山とPalm | ishiyam@とは | 装備 | スケジュール | メール ]
インド編3
インド温泉トレック:その1(2001/4/28)
ナマステ!いしかわです。 いしかわは現在、インドの首都Delhiデリーに滞在しています。三たびインドに戻ってきました。 インド-ネパール間を行ったり来りしてましたが、これ以降、ようやく陸路ヨーロッパへ移動する事になります。 でもその前に…インド北西部へトレッキングに行ってきました。
インド北西部の街マナリーManaliのVashisht Templeに温泉が湧いている事は以前触れました。マナリー近辺にはこの他にも沢山の温泉があるのです。 今回はこれらの温泉を繋ぐ極楽な"温泉トレッキング"を計画しました。
インドの首都デリーDelhiからマナリーに向かう途中、クルーKulluというかつての王国の都があります。その手前ブンタールBhunterという飛行場のある街からパルバティ谷Parvati Valleyへ道が延びています。ブンタールよりバスが一日二本出ており、約2時間程で最初の温泉地マニカランManikaranに到着します。
マニカランはシーク教の聖人が開いたとされる温泉で、なんでもこの地で瞑想に耽っていた聖人が食事をするのに困っていたところ、温泉が湧き、この熱湯で米を炊いたそうです。なんだか日本の温泉地に伝わる弘法大師の話みたいですね。 マニカランには屋外大浴場(いしかわがかってに名付けた…)の他、シバ温泉(シバ・テンプルに隣接した一番庶民的な温泉。地元民がお湯で料理したり洗濯したりしている)やサドゥー温泉(ヒンズーの修行者がゴロゴロしてた)などがあります。しかし一番のお薦めはシーク寺院Ramchandraji's Templeの階下にある"洞窟温泉"でしょう。 モウモウとした湯気と薄暗い中、浸かる温泉はここだけのものです。あっ!脱いだ衣類、貴重品には注意してくださいね。よく停電で真っ暗になりますから。(すべての温泉に男女別湯舟があります)
翌日、マニカランからバスに乗り、さらにパルバティ谷の奥へ進みます。1時間30分程でガティガール村Gathigarhの先のPUNAM CAFEで下車します。ここがトレッキングのスタート地点。 まずはプルガ村Pulgaを目指します。(バスの終点バイシャイニ村Barshainiからでもプルガに行けますが、少し戻る事になります。) PUNAM CAFEから小さな橋を渡り気持ちの良い小道を行けば1時間でプルガ村に着きます。村の手前Blue Diamond Guest Houseの周辺はちょうどリンゴの花が咲き乱れ、その向うに白い山々がそびえており絶景でした。宿の裏の原生林も散歩に最適です。
トレッキング二日目は好天の中歩きだしました。菜の花畑のプルガ村を抜け、針葉樹のジャングルを登って行きます。陽射しは強いのですが、樹林の中なので涼しく快適です。このトレッキング・ルートはかつてのチベットへの交易路で、今も聖地スピティSpitiへの巡礼の道となっていますので、道は明瞭で迷うことはありません。途中、ちょうど中間位に茶屋があるので利用しましょう。茶屋から更に1時間程で目的地キール・ガンガKheer Ganga(標高2,960m)に到着です。
キール・ガンガはサドゥーが瞑想に訪れるヒンズーの聖地。アシュラム(巡礼者の為の簡素な宿泊設備)があり、我々トレッカーも利用可能になってます。お茶、食事有り。料金は心付け。毛布:Rs5/枚。収容人員は20人位でしょうか?ただしマット、シュラフは必携とみました。その他に板張りのロッジ(Rs25/泊)があります。 また周辺には簡素なレストラン(小屋)が6軒程あって料理を作ってくれます。 キャンプサイトや泉(真水)もあり、テントを張ることもできますが、圧巻はサドゥーが使う石室でしょう。彼らはこうした岩カゲを利用した穴蔵に寝泊まりし、瞑想に耽る訳です。
さて、お待たせしました温泉情報です。キール・ガンガには湯量豊富な露天温泉があるのです。お湯は硫黄泉。湯の花はありますがほぼ透明です。湯温43度。湯舟は男女別。 しかも、ここからの眺めは抜群。雪を抱いた白い山々を前に入る温泉はこたえられません。 ある日の夕方、こんな事がありました。温泉に浸かっていると、遠くから雷雲がやってきて、目の前の山塊にぶつかり、稲光が山々を照らし、しまいにはアラレが降り出しました。やがて雷雲が過ぎると今度は一転、満天の星空になったのです。まるで何かの劇場にいるような光景!!これが温泉に浸かったまま目の前で展開するのです。 いしかわはここのお湯が気に入って、3連泊してしまいました。(^_^;)>
下山は茶屋まで同じ道を辿り、対岸のルドル・ナーグRudra Nagに出ましょう。明るい山道でパルバティ川の青い瀑布が見える事でしょう。 いくつかの村を過ぎるとダム工事をしているバイシャイニ村に出ます。ここからマニカラン、ブンタール行きのバスが出ていますので、これを利用して帰路につきます。
コースタイム
4/18 Manikaran1200=(bus)=1330Gathigarh先のPUNAM CAFE-1430Pulga(Blue Diamond Guest House泊)
4/19 Pulga0910-1010分岐1020-1300Tea Shop1310-1410Kheer Ganga(アシュラムのロッジ泊)
4/20〜/21 温泉三昧
4/22 Kheer Ganga0910-1000Tea Shop1010-1050Rudra Nag-1130Nakthan1150-1300Barshaini1340=(bus)=1450Manikaran
インド温泉トレック:その2(2001/4/30)
ナマステ!いしかわです。 いしかわは現在、インドの首都Delhiデリーに滞在しています。前回はキール・ガンガの温泉トレックをご紹介しましたが、いしかわはそのまま別の山域に転戦したのでした。今度の目的地は謎の村マラナMalanaとチャンドラカニ峠Chandra Khani Pass(3,660m)。温泉情報もちょこっとあります。では、どうぞ。
ブンタールとマニカランの間のバス道上にカソールKasolという小さな集落があります。ここは安いゲストハウスが点在し、ヒッピー風の欧米人(主にイスラエル人だが)が多く滞在しています。彼らの目的はチャラス(大麻の事ですな)。この周辺ではそこらへんの道端に大麻が自生しているのです。
いしかわはちょっと敬遠して一つ先のチャラルChalalに泊まりました。 翌日からトレッキング開始です。
まずはラソールRashol(標高2,300m)へ向かいます。いきなり標高差700mの急坂。ヒーヒー言いながら上がっていきます。ラソールは『空中に浮かぶ村』(と、いしかわが勝手に名付けた)下から見上げると正に空中都市です。迷路のような階段が張り巡らされた村の中を歩けば、なぜこんな高所に村を作る必要があったのか?不思議な気がします。 さらに厳しい登りの末、ラソール峠Rashol Pass(標高3,200m)に辿り着きました。遠くには明日登るであろうチャンドラカニ峠が見えます。
この日は噂の謎の村『マラナ村』に泊まりました。 まず驚くのが、村人が村以外の人に触れられるのを極端に嫌う事です。いきなり狭い道で行き交う村のおばあちゃんに「お前はあっちに行け〜」と怒鳴られてしまいました。(俺、そんなに汚かったかな〜) 村の真中には「Don't touch everything!!」との標識が…。 いしかわが手に入れた現地のガイドブックによると、この村は…
謎1:言葉が周辺の村と極端に違う。
謎2:顔を洗う習慣がない。
謎3:村は異常に汚くみすぼらしい(実際汚かった)が、村人は大金持ちである。("どうやらチャラスで儲けているらしい…"とガイドブックに書いてある)
謎4:インドの法律は適用されず、独自のルールがある。
謎5:独自の結婚のルールがある。
謎6:触られるのを極端に嫌がる。などなど。
何かこのカイドブックもマラナ村の項目はやたら記述が多いのです。近々オーストラリアのTV局が取材に来るそうな。マコトに不思議な村でありました。![]()
翌日、村人の視線を浴びながら出発です。村外れの急峻な谷を一直線に詰めて行きます。やがて峠近くにさしかかり、恐れていたモノがポツポツと出てきました。雪です。 時期が早いけど大丈夫だろうとタカをくくって、ランニングシューズのままなのです。やがてチャンドラカニ峠(3,660m)に辿り着きました。が、そこからの景色は一面の銀世界!! 結局、雪崩を恐れながら(実際デブリと言われる雪崩痕がそこかしこに…)時に腰まで雪に埋もれ、なんとかこの雪原を脱出したのでした。その夜のキャンプ地では焚火をして、ぐっしょりと濡れた靴を乾かしたのでした。
最終日、ナガールNagarからバスでマナリーに回りトレッキングを終了しました。 えっ!温泉情報がないって?この後です。この後。
マナリーからバスで10分、カラースKalathのHotel Asia Sulphur Spring前にはちっちゃな公共温泉があります。トレッキングの疲れを癒しに行ってきました。 バシシト寺院のそれと比べるとあまりぱっとしませんが、ここにはチベタン系の方々が入りにくる(バシシト寺院はヒンズーのお寺ですからね。気兼ねするんでしょう)為、なんか日本の地方の温泉のようです。ここも男女別に浴槽あり、要下着着用、無料となってます。
コースタイム
4/22 (その1から続く)Manikaran1510=(bus)=1540Kasol1650-1730Chalal(SHIVA GARDEN CAFE泊)
4/23 Chalal0740-1000Rashol(2,300m)1040-1245昼食1400-1540Rashol Pass(3,200m)1600-1830Malana(Renuka Guest House泊)
4/24 Malana0800-1000(3,000mカルカ)1030-1130ニセ峠3,460m1145-1230Chandra Khani Pass(3,660m)1310-1410大岩(3,000m地点)1430-1810カルカ泊(2,350m)
4/25 カルカ0840-1000村(プルグ?)-1030Rumsu(2,000m)1110-1230 Nagar=(bus)=Manaliさらにおまけの温泉情報
首都デリーDelhiのそば(といっても南へ70km、ジャイプールへの幹線道からさらに脇に入る)ソネSohneという街に温泉があるというので出かけていきました。 ここも、温泉はシバ寺院の境内にあります。硫黄泉、男女別、要下着着用、有料(Rs5から)。友人のチャガさんのスクーターで行ったので、交通機関の詳細は不明ですが、デリーとの間にローカルバスがあるとの事です。
熱いモノと冷たいモノ(2001/5/3)
ナマステ!いしかわです。いしかわは現在、インドの首都Delhiデリーに滞在しています。デリーに戻ってから、チャガさんHarjinder Chaggarのお宅にお世話になっています。 チャガさんは昨夏のインド、ストック・カンリ峰登山の際に、隊の通訳をしてくれた方で、今回は彼のお宅にホーム・ステイをさせてもらっています。
やはり興味を持ったのは3度の食事。チャガさんやチャガさんのお母さんがインドの料理を作ってくれます。 チャガさん一家はシーク教ですからお肉も食べれる訳ですが、ほとんどはベジタリアン向けの食事でした。
この一家、お酒や肉(ポークも一緒に食べた)には寛容なのですが、厳格だったのは"熱いものを食べる"ことへのコダワリだったのです。(つまり冷めてしまったチャイや食事に非常に気遣うのですね〜) いしかわは元来チャランポランな性格なので、たまに話に熱中してお茶を飲み忘れてしまいます。すると「入れ換えましょう」と。「いやいや、それには及びません。このままで…」と冷えたお茶をグイっとやるとびっくりされました。(チャガさんは当然お母さんに入れ換えてもらってた) 外食においても同様です。レストランでちょっとオカズがヌルイと、ウェイターを呼んで「作り直せ!」(まあ温め直せという事なんでしょうが) そうそうインドのレストランでは、日本に比べて皿を下げるタイミングは非常に早いです。「おいおい、まだだよ」とこちらが思っても、あちらにすれば「もうこんなに冷めてしまったら食べないでしょう」という事らしいのです。
しかし、僕が笑ってしまうのはそんなにこだわった"アツアツ"の料理を、インド人はすぐに食べれないのですね。だってみんな猫舌なのですもの。 いしかわがアツアツの食事をパクパク食べていると「ヨクソンナニ熱イノ食ベレマスネ」とチャガさんは言います。なんとも僕から見るとインド人は滑稽だな〜と感じるのですが、要は"できたて"という事でイコール"熱い食事"になっているんでしょうね。
そうそう、この件でもう一つ。 チャガさんが友人と話している時、ある笑い話がでました。 『イギリス人の女性が喫茶店に入ってオーダーをしました。「ホットコーヒーと…、それからアイスクリーム」』
以上です。皆さん笑えますか?チャガさんと友人は大爆笑です。理由はインド人は決して熱いモノと冷たいモノは一緒に食べない。そんなのは健康に悪いに決っている。(チャガさんは歯に悪いと言っていた…)そんなおかしな事をするのはイギリス人くらいで、だからイギリス人は不健康であんなに青白い顔をしているんだ。ですって。
さて、僕もちょっと咽が渇いたからコーヒーを飲んできます。それから冷たいアイスクリームも…。