昨日読んだ本
『できそこないの男たち』福岡伸一(光文社新書)¥820続きを読む
主題への興味に加えて構成、語り口、などが非常に読み易く、学術的な内容も含むけれどもスっと読めてしまった。
生物学的に人間はチクワのような物で「考える管」という話には思わず納得。
女性、すなわちメスが生命の基本仕様でタイトルにある通り、オスはメスの欠陥品の出来損ないであるという説明も非常に判り易い。
受精の瞬間から細胞分裂を繰り返してチクワが人間になる過程において、7週目までは染色体の型がXXであろうがXYであろうが同じ道筋を歩む。
生命の基本仕様であるメスとして。
そこからあるタンパク質の働きによってY染色体に存在するSRY遺伝子のスイッチがオンになる。
その時点で運悪くY染色体が含まれたチクワだけがオスとしての不細工な欠陥を持つことになる。
ミュラー博士とウォルフ博士の発見の痕跡を機会があれば改めて確認してみようと思う。(笑)
統計が証明している通り、この欠陥は男女の平均寿命の差と言う生物学的な違いをもたらせてしまう。
「現在、日本では女性の方が300万人も多いのである。今から50年経つと、その差は460万人にまで拡大する。」
かくして再び世界は生命の基本仕様であるメスだけのものになる。
「アダムがその肋骨からイブを作り出したと言うのは全くの作り話であって、イブたちが後になってアダムを作り出したのだ。自分たちのために。」
どうやら人類は地球が太陽の膨張に飲み込まれてしまう際に暑い思いをしなくて済みそうだ。
その前に生物学的な限界が訪れてそれまで生き長らえそうもないので。
実際にはその限界までだって生き延びられないだろうけど。
考えるチクワはミクロの世界では物質の分子レベルまで理解を進め、マクロの世界では宇宙の誕生の謎解きの答えに近づきつつある。
なのに環境問題、エネルギー問題、紛争や飢餓という問題を解決する答えを見出せない愚かな存在なので。
いずれにせよ、子孫を残さなければ冥界でハラハラしながらその成り行きを見守らなければならない杞憂は生じない。
あ、でも将来は一夫多妻制を何処の国でも認めざるを得ないってことかな??
それはそれで魅力的だ・・・
Posted: 月 - 2 月 2, 2009 at 12:43 午前
|