イラク派兵について
十二月議会は、一般質問で市町村合併の事を十五日、一般質問でとりあげ、十六日の総務常任委員会ではイラク自衛隊派遣についての請願について徹底議論した。今日金曜日の朝、ひさびさに八文字屋前にたってイラクと市町村合併の問題について訴えた。
イラクへの自衛隊派遣の問題は、委員会で、反対の請願を挙げ、議論となった。僕は、約30分間を使ってイラクへの自衛隊派兵、次のように考える。と述べた。
●日本の自衛隊派兵は、大義なき米国の侵略戦争に加担するだけの話だということ。
●なぜ大義がないのか? 侵略戦争なのか? 米国が、「大量破壊兵器」があると断定し、国連決議`1441によって「査察継続」の主張だった国連の姿勢を断ちきって、イラク攻撃に踏み切ったこと。
いまだに大量破壊兵器はみつかっていない。
●イラク国内のテロは今も続き、危険な状況は続いている。
●国連でも「戦時下」とみなされている現在において、「非戦闘地域」「戦闘地域」の線引きは困難であること。
また、自衛隊派遣により、米英の占領下に加担すると見なされ、現地で活動するNGOや外交官など、文民がより危険にさらされる懸念がある。
●派遣される今回戦闘に使用された 劣化ウラン弾による放射能被害を受ける可能性があること。
□特に、今の風潮で怖いのは、「日本だけ支援しないというのはいけないんじゃないの」という風潮。これは保守系議員からの質問として僕らに浴びせられた。
これについては、二点。
まず、
●今の枠組みでの派遣では米英の「有志連合」の占領体制に加担することとしか見なされないこと。PKOのような国際的に認知される支援としては新たな国連中心の枠組みにしないといけない。
●現地で十年以上活動しているNGO ピースウイング の大西氏曰く「軍隊組織じゃないと危なくて人道援助ができない」というのは実態とかけはなれたフィクションでしかない」というのだ。「自営隊が得意な分野のニーズがどの程度あるのか」「たとえば、アスファルトの道路を直すのであれば自衛隊は不向き、病院を建てたり、浄水場を修繕するのにも適しているとはいえない」「不得手な人道支援のために自衛隊を派遣し、しかも百億円以上のカネを使うというのは、コストパフォーマンスの面でも引きあわない」「欧米諸国を見ても、最終的に実務をやっているのは全部NGO.「文民のほうが危ないところで活動をしていて、自衛隊は安全なところを目指していくといっている。「(朝日新聞 論座一月号より)さらに、大西氏は、「自衛隊派遣によって、イラクにいる日本人全員の危険度が上がることは確かでしょう」と付け加えている。
こうした現場の視点での見方を最も大事に「真実のイラク国民への支援」とは何かということもかんがえなくてはいけない。ということ。だ。
僕は、この間、テレビ、新聞、雑誌、インターネットと、どの情報をつかむのが適当かを吟味しながらきたけれど、朝日の論座一月号での各者の言論には信頼感を覚えている。大西氏の意見、また、外岡秀俊氏(朝日新聞ヨーロッパ総局長)の「非戦闘地域」という虚構を受け入れる国はない」は、私たちの物の見方を「日米」という見方からはずれ、ヨーロッパとアジアという見方を提示してくれていて、とても参考になっている。外岡さんは、神戸震災の時には災害現場で活動する僕らをことあるごとに訪ねてくれ、「地震と社会」(みすず書房)にまとめてくださった方でもある。あとは週刊誌では「週間現代」の12・20,27号には、海外メディアで紹介された外交官二人の惨殺写真が載り、「大義と戦略のない対米追従外交の結果、日本人外交官殺害の悲劇は起きた」と結んでいる。ジャーナリスト P.アーネット氏の報告も興味深い。「ベトナム戦争のとき、当初は補給部隊として派遣された韓国軍が、次第に戦闘の中心部隊となりベトコン殺しのプロとして知られるようになった。結果、米兵同様に惨殺されていった。その二の舞を日本の自衛隊に踏ませてはいけない」
●最近、僕は、先日来日してくれたカナダのNGOのジョーたちがすすめてくれたマイケルムーアの映画作品にはまっている。(マイケルムーアは去年のアカデミー賞受賞のドキュメンタリー作家)「ボーリングフォーコロンバイン」や、AWFUL
TRUTHをほぼ全巻「アグレッシブウォッチ」といった感じで見た。まだこれを見ていない人はぜひご覧になることをお勧めする。軍事大国アメリカの軍事企業の工場がある町でおきた高等学校の銃乱射事件。小学校での事件。アメリカという国のおかしさ。AWFUL TRUTH の一巻目には、湾岸戦争で戦ったが、健康障害に悩む戦争帰還兵の話がでてくる。その裏付けデータとして、湾岸戦争で147名の米国軍人が戦士したが、戦争帰還兵の9600人がなんらかの健康障害で亡くなっているということが示されていた。それと、いかに米国という国が、テレビメディアで動かされているか、叉、真実が、放置されていかに眠っているかをマイケルムーアが示してくれている。なかなか痛快でもあり、僕らもこうしたクリティカルな目を持ち続けないといけないと強いメッセージを投げかけてくれる。「目を覚ませ」そして「権力に負けるな」「常識面しているやつらから負けるな!」「メディアをうまく動かせ」と随分と勇気をもらった気がする。
それから、先日、来鶴してくれた吉村誠司君が語ってくれたイラク現地で人間の盾の活動に参加してきた時の現地報告も非常に参考になっている。劣化ウランによる放射能汚染でどれだけのこどもたちが白血病になり、悲惨な死をとげているか。のどや目が腫瘍やガンではれあがり、腹がいつのまにか膨れ上がり、死んでいく。そしてどんどん生まれている奇形児。これはベトナム戦争の枯れ葉剤の比ではないということ。この劣化ウランの問題も、自衛隊が行くとなれば、必ずふりかかる問題だと思わずにはいられない。
●議会では、十六日の総務常任委員会で、請願は否決されたが、その後で自民党系会派から申し出もあり、「当面見合わせるべき」とした決議を鶴岡市議会からあげることができそうだ。来週の本会議で提出される予定である。議論したかいはあったかな と思う。
今日もNHKで、安保について議論が展開されていたけれど、問題はあの防衛庁長官の姿勢だ。鳥取出身の二世議員だが、全然わけわかんない答え方で、全く大事な事を伝えようとしていない姿勢だ。とにかく議論が煮詰まるのを避けて説明を微妙にずらすのだ。非戦闘地域なんてどこにあるのか、彼らのような現場に疎い連中が派遣のコーディネートをし、自衛隊の一人ひとりの命をあずかっていると思うと異様に気味がわるくなってしまう。
とにかく、今、大事な事は、「だまされないこと」だ。 「人道復興支援」という名目で、どう考えても軍隊にしか見えない自衛隊を、米国中心のコアリッションで言われるまま、派遣することは、全く論理矛盾なのではないか。現場の視点で本来の意味での人道復興支援を考えなくてはいけない。
Posted: (土)
- 12
20, 2003 at 12:48