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ライブ!ユニバースにおける 日食遠隔授業の教育的意義 「総合的な学習の時間」における日食遠隔授業 明星大学地学教室 高橋典嗣 |
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1 総合的な学習の時間とは 今年から学校教育で施行されている「総合的な学習時間」のねらいは、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、問題を解決する能力、すなわち「生きる力」を身に付けることにあります。 この学習の基礎基本になるのは、算数、国語、理科、社会、特別活動等の教科で、これらを横断かつ縦断的に扱い、環境、情報、国際理解、地域、福祉といった柱を実物に触れるなど体験的に問題解決させることが求められています。
皆既日食は地球上の限られた地域でしか見られないため、学校教育で扱うことは難しい自然現象でした。しかし、ライブユニバースでは、日食のたびに、皆既帯の数箇所に観測者を派遣し、インターネットによる日食ライブ中継を行ってきました。これにより、リアルタイムに配信される日食映像を使い、皆既帯の観測者とインターネットや電話で教室とをつなぎ、双方向の遠隔授業を実施することが可能になりました。2001年にはアフリカのザンビアと広島の小学校、2002年6月には、テニアン島と町田の小学校で日食を体験する、臨場感あふれるダイナミックな遠隔学習の実験授業に成功しました。
(1)自然探求能力を育てる 皆既日食は、自然現象のなかで最も荘厳な現象の一つです。教室とフィールドとを結ぶことにより、この貴重な現象を一緒に体験することができます。その素晴らしい現象に接することで、知的好奇心を呼び起こし、探求心、学習意欲をかきたてます。さらにコロナの美しさは、自然探求能力をやしない、自然観を広げ、科学的なものの見方を育てるきっかけとして、またとない機会であると考えています。 (2)総合的な学習の時間のねらいに合致 日食を「総合的な学習の時間」で取り上げると、柱となる環境、情報、国際理解に関する指導を容易に実現することができます。環境では、日食の原理から日食による気象変化、皆既日食時の動物の生態などを扱うことができます。情報では、インターネットにより情報の集め方、調べ方、まとめ方といった情報活用能力を育てることができます。国際理解では、皆既日食が見られる地域の文化、言語、国際比較を通し、日本との違いに気付かせるきっかけとなります。 4 2002年12月4日日食における遠隔学習 2002年12月4日の皆既日食では、オーストラリアの観測地と町田市立成瀬台小学校及び三鷹市立大沢台小学校を結び、遠隔学習を実施し、ライブ!ユニバースにおける日食遠隔学習の教育的意義についての検証を行います。興味のある方は、教材となるコンセプトマップ、指導案を公開しますので、ライブ!ユニバースが12月4日にアフリカとオーストラリアから配信する日食画像を使い、同様の学習機会を各地で展開されることを期待しています。 |