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これがあのUAEか.....米W杯予選で「互いにナイフを持った闘い」を演じ、仏W杯予選で国立の大観衆を絶望の底に陥れた堅い守備と抜け目無い勝負強さをもったUAEの姿はなかった。そこにいたのは日本のドリブルをファールでしか止められず、雑なシュートしか打てない荒削りのB級チームだった。
序盤日本は右サイドから積極的にしかけた。そして11分、この積極性が功を奏し早くも日本が先制する。右のタッチラインから望月が得意のロングスロー。ニアで競り勝った西澤が後頭部にボールを当てて後ろに逸らす。ゴール前へこぼれたボールへ素早い反応を見せたのが森島、うまくDFの半歩前を取り低いボールながらダイビングヘッドでゴールに押し込んだ。1-0。
早い先制点で日本が活気づいた。14分、ドリブルで攻め上がったDF服部がUAE守備陣を完全に切り裂くスルーパス、森島が走り込んだが、飛び出したGKと交錯してゴールには至らなかった。大量得点の予感がはしる。
19分、UAEも反撃を見せる。左FKからゴール前の空中戦へ。楢崎がパンチで弾いたこぼれ玉からシュートを狙ったが、森岡がなんとか体に当てて防いだ。21分、俊輔からガツンとボールを奪ったマスードがドリブルで持ち込んでロングシュート、楢崎がパンチングでCKに逃げる。
24分、俊輔とポジションチェンジした小野が左後方からロングフィード、久保がヘッドで落としたボールに俊輔がフリーで走り込む。ボールの落ちどころを狙いすまして力一杯蹴ったボレーシュートはバーをかすめて逸れた。決まればリバウド並みのかっこよさだったが........これは決めなくてはならない。しかしそんなことは両手を膝に当て肩を落した俊輔が一番知っているだろう。
27分、ゴール正面でまるでラグビーのようなタックルを受け俊輔が倒される。UAEのベンチにはこの位置でFKを与えるリスクが計算されていないようだ。そしてサポーターの思惑通り俊輔の直接FKがゴールネットを揺らす。2-0。しかしこれは明らかにUAEキーパーの凡ミス。それほど強いわけでもないボールを手に当ててインゴールに弾いてしまったのだ。この様なシュートは通常体の正面で止めるか、外に大きくはじき出すかが基本なのだが......両手のひらを上に向けて「あれっ?はいっちゃった!」のポーズを見せる俊輔。しかしながらシュートのコース取りが正確だからこその得点ではある。
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労せずして2点目を得た日本は以後少々トーンダウン。38分にはロングフィードを最終ライン裏に通され、HAアリのシュートを浴びる危ないシーンもあった(ボールは枠の左へ)。
後半トルシエ監督は2トップを柳沢、高原の五輪ペアに交代、右足捻挫の完治していない小野に代えて奥を投入した。
日本のペースは続く。5分のフリーで放った高原のシュート、13分のCKからの服部のシュート、16分ドリブルで2人のDFを引きずりながら放った高原のシュートと決定機が続くがボールが枠を捉えない。
20分、UAEがFKからのゴール前での空中戦に再び挑む。アルカスが楢崎に競り勝ってボールが無人のゴール前に舞い上がる。体勢を立て直したアルカスがこぼれ玉を押し込もうとしたが、これがまたまた森岡の体に当たってラインを割り、事なきを得た。森岡のポジショニングの良さが二度も日本を救った。
今日は親善試合のため交代枠が5ある。23分望月に代えて三浦淳、27分には俊輔に代えて本山を投入。しかし28分に本山が放ったボレーシュート以降試合は停滞した。
これで終わりかなと思い始めた42分、日本に待望の「流れの中からの1点」が入った。左サイドで服部がボールをキープ。縦のボールを高原に当てる。高原はポストで左から内に切れ込んできた本山にワンタッチであずける。本山は細かく2タッチしてドリブル、マークを外した中央柳沢にパス。柳沢はダイレクトで左の裏の高原へ。一気に加速する高原がDFを引きつけ、シュートと見せかけて中央ぽっかり空いたスペースへ優しいラストパスを通す。中央ではパスが裏にでた時点で高原と並んでいた奥が、離れる動きでフリーとなっており、このパスを丁寧にサイドキックで流し込んだ。3-0。磐田→磐田→鹿島→鹿島→磐田→磐田とつないでの見事なゴールだった。
ロスタイム、ジュマ・サイードに直接FKを決められて1点返されたところで試合終了。3-1と日本が快勝した。
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