BRM627 宮城 600km 完走記

2009年6月27日 am 0:00 Start 〜 2009年6月28日 am 11:45 Finish (35 h 45 m)

M.Shishido@Team HOSHI in Yonezawa, Yamagata

走り終えてのサイクルコンピュータの表示


準備編

 使用する自転車は 400km オーバーのブルベ用の COPPI である。昨年の STI レバーはやめて,ダブルレバーとした(随分前だけど)。ライトやらマップホルダーを取り付けることを考えると,STI のレバーから出ているワイヤーが邪魔なのである。そして,この自転車の良いところは,A-Head ステム(って,言うんでしょうか?最近,メカにはとんと疎くなって)じゃないこと。臼とボルトで引き抜くタイプのステム(なんて言うのか不明)であることは,長い距離を走る場合には結構重要で,その日の調子に応じてハンドルの高さを変えることが出来る。今回も,どうも肩と頚がつらいので,150km ほど進んだところで 5mm ほど上げたら,格段に楽になった。

 さらに,いつも長い距離の時には背負っていたザックはやめて,エキセンカウルのサドルバッグシートポストバッグを採用した。詰め込んだものは,

・予備チューブ3本
・インフレータ
・タイヤレバー
・小さなオイル
・ニップル廻し
・ガムテープ
・TOPEAK の工具
・チェーンロック
・着替え用のアンダーウェアとソックス
・レッグウォーマ
・乾電池(単3×4,単4×2)
・医薬品類(目薬,日焼け止め,痛み止め,擦れのための軟膏)
・レスキューシート
・ちょっとした補給食(羊羹,塩飴,CCD ×1)
・ウィンドブレーカ

など。予報では雨の心配はなかったが,にわか雨対策として雨具とレインキャップは袋に入れてサドル下に括り付けた。そうそう,今回バッグに入れたものがもう一つ。それは,旅館などの宿泊セットに付いてくる使い捨ての歯磨きセット。これが15時間を過ぎた辺りで結構重要なアイテムになるんだ(笑)。

 今回の「当たり」機材は,前日に履き替えたばかりで,一回も走ってもみずに実戦投入したタイヤ(ブリヂストン EXTENZA RR2)である。で,このタイヤ,いい意味で予想を裏切る高性能だった。下りのコーナリング時のグリップは,7〜8千円の高級タイヤと同等じゃないかと思った(高級タイヤはあまり使ったことがないけど)。粘り着くような感じで,車体をかなりのところまで倒し込める。さらに,小石などを踏んだ時の突き上げのようなものが非常に小さく,当初,空気圧が低いのかなと思ったほど。雨天時に性能が低下するとの話もあるらしいが,ドライコンディションでのあれだけの性能が,雨が振ったからといって,極端に落ちるってのはあまり考えられないようにも思うのだが,..。ブルベには 25mm 幅の奴を使うってのもありだと思う。

 今年の春先まで使っていたリアホイールは酷使故にリムが薄くなって,ハトメはちぎれて,ご臨終となった。そして,星輪店の加藤さんに新たに組んでもらったリアホイールを今年は投入。当初は事前に 2~300km くらい走り込んで,馴染を出して,振れを取ってからと思っていたが,夜練で 50km ほど走っただけで,実戦投入。で,本番では眠さのあまり,道路のギャップにドカンドカンと落ちながら 600km を走ってきた訳だが,多少振れが出たかなと帰宅後チェックしたら,....振れゼロ,全くなし。少なくても肉眼的には振れゼロ,..驚いた。やっぱり,ロング用のホイールはクラシカルな手組みに限る(もちろん,メカニックの技術は高いものが要求されるが)という思いを新たにした。某オヤヂのビール片手の応援電話には辟易したが(:-D),このホイールに関しては正直に感謝。#それとも,技術ではなくて,リムとスポークの精度のお陰とか?(。。)☆\(vv;;)

 そして,今年から導入したセラアナトミカの革サドルだが,600km の今回も尻の圧痛は全くなし。ただ,今回は 35℃近い気温での多量の発汗のせいで,尻の割れ目が擦れて(笑)そこそこ痛んで参った。でも,このサドル,既にかなり革が伸びてきており,革の張りを調整するためのボルトもほぼ限界まで引き出されている。この先どうなるのか,ちょっと不安である。仕方ないので,もう2,3買い込んでおくか(笑)。

 走っている最中は,ハンドルバーの前に取り付けたコマ図型キューシートを見ながら走行している。今回はコマ図のまとめ方(組み合わせ方?)をちょっと工夫して,上から下に向ってめくることで,次の10コマ分が一度に見られるようにした。この点はほぼ満足。巧くいった。

 ただ,ハンドルバーとコマ図ホルダーの間のスペースが狭く,ハンドルバーの水平部分が持ち辛かった。事前のテスト不足である。ラミネート加工したコマ図の押さえも何か汚い(輪ゴムやらゴムヒモやら)が,これまた事前のテスト不足である。走行中,コマ図がばたついて,どうにもならなくなってコンビニで輪ゴムを貰って急場をしのいだ結果である。当初は,右側のゴムヒモだけをちょっと掛けた感じでなんとかなると思っていたが,路面の悪いところになると,押さえる力が不十分で,振動で重なったコマ図が固まってすべて手前にめくれ上がるようになった。さらに,手前にめくったコマ図も風にばたついて煩くて仕方がない。で,押さえ方を変えて,輪ゴム追加した次第(笑)。

 それにしても,コマ図に従った走行経験は,まだ4回(600km, 1000km(これはリタイヤ),400km, 600km)しかないのだが,その度に AJ 宇都宮のコマ図の完成度の高さに感心している。AJ 宇都宮のコマ図を使ってのミスコースはここまで一度もない(標識の確認で 10m ほど戻ったりしたことはあるが)。真っ暗闇だろうが,一人だろうが,とにかく間違えない。作成の手間を考えると本当に頭が下がる。感謝です。このコマ図があれば,GPS なんざ必要ねぇな(ホントか?)。:-D

 さて,30時間以上自転車に乗ると,それなりにダメージを受けるのは「掌」(“てのひら”である。“たなごころ”とは読まないように(笑))。一般的に言って,2時間くらい乗って,ほんのちょっとでも「痛いな」とか,痛みとは言わないまでも「違和感」を感じるような箇所は,時間の経過と共に,最終的にどうしようもない「苦痛」に変化する。COPPI に取り付けたブレーキレバーのブラケット部分の形状が,長時間走行に適していないことはわかっていたので,今回も前回の 400km と同様にスポンジをブラケット部分に追加(ビニールテープで止めただけ。400km はこれで問題なかった)し,路面からのショックの吸収を図った。が,結局,右側の掌に結構なダメージを負った。400km まではなんとかなったものの,その後の 200km で急激にダメージが蓄積されたようだ。原因はいろいろあるが,間違いなく,その一つだろうと思われるものは,350km 以降の那須から白河までのルートの舗装路のひどさ。片側車線の路肩から車線半分ほどまでが亀裂と穴ぼこだらけで,まさに二つ星くらいのパヴェ状態(走ったことないけど)。なんで,あんなに舗装路が荒れるものか。とにかく,酷い道だった。

 今回試して,それなりに効果があったかもと思った補給食の「生塩飴」。これを走りながら頻繁に口に放り込んで舐めていた。そんな訳で,ゴールした後は舌が荒れていた(笑)。なんで,舌が荒れているんだろうと改めて考えて,思い当たったのが「塩飴」。でも,ミネラル補給は巧く行ったんじゃないのかと思う。宇都宮に着いた時も,他のみんなが言うほどにはダメージは大きくなかったから。

 それと眠気覚ましに結構効果のあったのが,Asahi MINTIA カフェイン配合,DryHard という奴。これを3粒も口に放り込むと,束の間だが眠気が去った。もっとも,最後になると,その効き目も大分落ちてきていたが,..(苦笑)。


走行編

 いよいよスタート。写真がほとんどない。面倒なのでデジカメなどは持たなかった。なにか取り立てて面白いことがあれば携帯のデジカメで事足りるだろうと思ったが,その通りだった(笑)。

 今回は,午後から休みを取って,昼飯時にビールでも頂いて,そのまま5時間くらいガッツリと寝て,600km のノンストップ・一気走りを目論んでいたのだが,コマ図の加工やら,自転車いじりやら,持ち物の選定などをしているうちに午後3時。こんな時間にビールなんぞ呑んじまったら,運転自体がやばい。で,晩飯まで寝るかと横になってみたが,...30分ほどウトウトしただけで目覚めてしまい,あとは妙に気が昂ぶって寝付かれずに,昨年とほぼ同じ状況で家を出る羽目になった。午前0時スタートは,これがきつい。結局,丸二日徹夜に近い状態になるからだ。途中,ウィンドブレーカを忘れたことに気が付いて,自宅まで戻るよりも近い星輪店に行って,ちょっとした散財をする羽目になった(苦笑)。

 11時少し前に名取サイクルスポーツセンターに到着。山形のブロック屋さんも既に到着していた。受付して準備して,スタートを待つ。先日のグランフォンド飯豊にも参加して頂いたK田さんもいる。だんだんと顔見知りが増えてきて,これはこれで面白い。

名取(名取サイクルスポーツセンター) am 0:00 → 相馬(PC1 ローソン相馬松川浦店)44.7km,am 1:39

 午前0時にスタート。真っ暗なサイクリングロードに出る。道路にいるカニを踏まないように走る。一般道に出るとスピードが上がる。こっちは,のんびりと走るが,上で書いたように押さえ方の拙かったコマ図がばたついてどうにもならない。結局,途中で一旦停車してゴム紐を縛り直して応急処置をする。何人もの集団で走るのがあまり好きではないので,この時点で一人旅になってむしろ気楽になった。チンタラ走りで PC1 到着。軽く補給して,店長さんに輪ゴムをもらって,コマ図をなんとか押さえてみる。そんなことをしているうちに再び最後尾。

相馬(PC1) → 霊山(PC2 ファミリーマート霊山掛田店)88.8km, am 3:47

 ここから R115 で霊山越え。ここからも単独走である。やはり,一人が一番お気楽である(笑)。マイペースで外灯のない道を登りながら,2,3度脚を停めて,満天の星空を愉しんだりして,なかなか充実したナイトランだった。ピークを越えると,流石に寒い。なにしろ,半袖ジャージとレーパンだけである。停まるのも面倒だったので,降れば気温も上がるだろうと,そのままダウンヒル。昨年は,このダウンヒルがやたらに怖くて,眠くて大変だったが,今年は快適に下る。途中,一人に追いついて,そのまま抜き去って,PC2に到着。

霊山(PC2) → 小野(PC3 ミニストップ小野インター店)151.3km,am 6:37

 PC2 で軽く補給して,スタート。前を走っている仙台の T 田さんを含めた何人かのグループに追いつき,そのまま抜き去り,一人旅は続く。ここからはそこそこ登る。ダラダラ登りをマイペースで走りながら,早朝の景色を愉しむ。なぜか,今回は辺りを眺める余裕がある。月舘東和の道の駅のようなところで石巻の S さんに追い付いた。そのまましばらく一緒に走ったが,また一人旅に。口太山(なんて読むんだろう?)のトンネル辺りで一人に抜かれる。適当にマイペースで走っているとまた追い付く。前方から宇都宮スタートの参加者が走ってくる。お互いに,手を振ってご挨拶。見知らぬ人達だけど,「ブルベライダー」としての仲間意識のようなものがある。それにしても,...速いな(笑)。そんなこんなで PC3 に到着。これで 1/4 か。

 ここは有人 PC で,宇都宮のスタッフの B 東さんがチェックしてくれていた。ここは昨年は宇都宮からのスタートと宮城からのスタートの交差点だったところ。宇都宮からの参加者も大勢いる。コンビニ内の椅子に座ってゆっくりと補給を摂る。その後,少し違和感のあったハンドル高さとサドル高さと,サドル前後位置を調整。サドルに関しては,エキセンカウル取り付けのためにピラーを交換したので,その後の調整が甘かったため。さて,ここからが本番。気温も徐々に上がってくる。暑くなりそうだ。

小野(PC3) → 塙(PC4 ファミリーマート道の駅塙店)213.7km,am 10:13

 PC3 を出て,十数キロ走ると,いよいよ石川広域農道に入る。が,この辺りでやたらに眠くなってきた。登りでフラフラと蛇行する。あまりの眠さに降りに入る前にちょっと自転車を降りて,しゃがみ込んだり,..。道端で寝ようかと思ったけど,ちょうどいい東屋があったので,そこで5分ほど気を失う。おばちゃんの操作する農作業車の音で目覚めて,しばし,おばちゃんと雑談。この辺りは,学法石川の自転車部の練習コースらしく,さらに実業団の石川ロードのコースでもあるらしい。「実業団は,ここを7周もするんだよ」と説明してくれた(笑)。で,「あんたも,自転車の練習かい?」と訊くので,「ブルベっていう,遊びの途中で,昨夜仙台を出て,これから宇都宮に行って,また仙台に戻るコースを走っている」と言うと,「暑くて大変だね」なんて言われたり,..。そんな話をしながら,軽く補給して,再出発。

 実は東屋で仮眠を取る前(後?)に面白いものを見つけていた。レンズに付いた汗のせいで,少し変な効果の付いた画像になっている。なんで,こんなところに布団が,..。@o@??? 「こっちゃ,こぉ〜〜!」という声が聞こえたように感じた(大笑)。

 ところで,「石川広域農道」だが,今回走ってみて,「あれ?こんなもんだっけ?」というのが正直な感想。全然大したこともなく通過。もちろん,速度は遅いけど,身体的なダメージはほとんどなし。春先からの福島の阿武隈川丘陵地帯のアップダウンをゴリゴリ走る,「対宇都宮ブルベ用トレーニング」が功を奏したか(笑)。それとも,仮眠とおばちゃんとの雑談で休憩したのが功を奏したのか。でも,この PC 間に大分時間が掛かっていることを考えれば,後者が正解か。大分気温が上がってきた辺りで PC4 に到着。PC4 ではちょっと遅れて着いた,石巻のSさんとか,仙台のT田さんらとのんびりと食事。さて,行くかと外に出てみると,..「あれ?ブロック屋さん?」。もう,随分と先に行っていると思っていた山形のブロック屋さんが現れた。なんでも,PC2 でミスコースして,R349 を北上したらしい。20km ほど多く走っているとか。まだまだ,時間的には余裕ですよと声を掛けて,PC5 に向う。

塙(PC4) → 馬頭(PC5 セブンイレブン那珂川町馬頭店)256.9km,pm 0:25

 PC5 までは那珂川の側を通る R118 を走る。見れば,川には鮎釣り師が沢山いた。釣りも嫌いじゃないので,走行スピードを落として,眺めながら走る。誰か釣れないかなと思っていたが,釣り上げた人は誰もいなかった。

それにしても暑くなってきた。電光掲示の温度計は 34℃を表示。後ろに付いた K田さんが,「あっついなぁ〜〜〜!」と叫んでいる。この辺りで栃木に入る。今年もまた来たぜ。

 普通,この気温だとちょっとロードに出る気はしないなという状況で PC5 到着。ここでも,結構な量の補給を取る。あまりの暑さにブルベライダーご用達の「ガリガリくん」をかじる。でも,まだ,食欲が落ちていないのは幸い。

馬頭(PC5) → 宇都宮(PC6 宇都宮市森林公園管理センター) 304.1km,pm 3:11

 難所の一つである「八溝グリーンライン」を走る。ここもスピードは遅いものの,それほど堪えるということはない。まあ,暑いながらも淡々と走り,R293 を回避するゴチャゴチャしたコースをトレースして,折り返し点の宇都宮の森林公園管理センターに到着。到着してみれば,あまり意識してなかったが,やはり暑さはそれなりに堪えたような感じ。ここで,ソックスとアンダーシャツを換えて,補給と休憩を取る。さらに,バッグに忍ばせてきた歯ブラシで歯磨き。口の中が,歯がさっぱりして気持がいい。5時少し前にブロック屋さんとK田さんと一緒に出発。出るところで,石巻のSさんが到着。脱水状態で大分苦しんだ様子で,ちょっと心配したが,しぶとい走りが信条のSさん,やはりきっちり完走されていた。

宇都宮(PC6) → 那須塩原(PC7 セブンイレブン那須関谷店)353.3km,pm 7:03

 個人的には,この区間が一番辛かった。昨年も同様だった。ダラダラ登っており,なかなかペースが上がらない。暑い。眠い。軽い脱水症状のようになって PC7 に到着。ここで水だけを買って,食事は道をはさんだガストに行った。米津さんの著書で,ガストで仮眠を取るという話があったので,1時間くらい寝られるといいなと思ったのだが,ここまでの行程でかいた汗でジャージとレーパンはビトビトで,かなり効いている冷房のせいで,そこそこ寒い。さらに,どうにも周囲から浮きまくっている二人(オレ&ブロック屋さん)。土曜の夜を過す幸せそうなファミリーが主体のお客さんたち。雰囲気的にとても眠れるような状況ではないので,食事(まともな食事は昨日の夜以来)だけして店を出た。

 店を出たところで,どこぞのおじさんに話しかけられた。そのおじさんも趣味で自転車に乗っているらしい。ブルベのことなどいろいろと話したら,それなりに興味を持ってくれた様子。是非とも 200km からチャレンジして下さい。さて,仮眠だけど,近くの道の駅のようなところで寝ることも考えた。けど,もう行ける所まで行こうということで,再びブロック屋さんとともに走り出した。

那須塩原(PC7) → 白河(PC8 セブンイレブン大信増見店)403.4km,pm 10:24

 二回目のナイトランに突入したが,この区間は舗装路の路面が最悪の状態。左の端から左車線の半分辺りまでヒビと穴だらけの路面がずっと続く。掌にかなりのダメージを負った感じだ。もう,かなり眠いので仮眠場所を探しながら走るが,昨年同様なかなかいいところがない。途中で,2度ほど,暴走族のアンちゃんを見た。まだ,生き残ってるんだね。さすが,栃木。(。。)☆\(vv;;) PC8 に着くちょっと前に,視野内を何かが横切った。あれ?と思い,周囲を見渡すと,...おお,いる,いる。ホタルが沢山飛んでいる。後ろのブロック屋さんにも知らせて,一旦停車して,ライトを消してしばしホタルの乱舞に見入った。いいなぁ,こういうの。大信増見のセブンイレブンでまた結構な量の補給を摂る。いやいや,食欲は全く落ちないで,いや増すばかり(笑)。なので,脚は全く不安はないものの,やはり眠くて仕方がない。セブンイレブンの脇で寝ることも考えたが,あまりいい環境でなかったので,少し先に進んで郵便局の軒先で横になる。少しだけウツラウツラしたと思ったら,近くを通る酔っ払いの会話で起こされた。そうか,土曜の夜か,..。仕方なく,走り出す。

白河(PC8) → 小野(PC9 ミニストップ小野インター店)452.0km,am 3:12

 走り出したものの,とにかく眠い。時折,気付けにミンティアを口に放り込むが,効果はほんの一時のみ。また直ぐに意識は夢の世界を彷徨い始める。とにかく,道路の白線がユラユラと揺れ始めて,頭の中では全く別のストーリーが流れ始める。もう,これはやばいと思い,ブロック屋さんと農業資材置き場のような屋根付きの場所に潜り込んで寝ることにした。もう,コンクリートの上に転がってそのまま30分ほど仮眠。2時少し前に目覚める。目覚めて,ど〜れと思っていると,道を走る自転車が,..。尾灯の様子から,直ぐに K 田さんとわかる。さすがに,こんな夜中に道端から声を掛けたら,K 田さんが魂消るだろうと,声掛けを自重した(笑)。昨日通った,石川広域農道の入口を通過し,ようやく PC9 に到着。食事して,20分ほど椅子にもたれて仮眠。ここでもガッツリ補給した(笑)。一体,いくら食うんだ?>オレ 4時過ぎに明るくなってから出発。残りは 150km ほど。まあ,完走は余裕を持って楽勝ペース。

小野(PC9) → 富岡(PC10 ローソン富岡上手岡店)498.4km,am 6:37

 PC9 を出て直ぐに,伝説のブルベライダー・へばなさんとすれ違う。なぜか,ビニールの風呂敷のようなものをマント状に着けて,拳を振り上げつつ挨拶し,疾走していた。このコースをままチェリで完走するのは,やってみれば出来るのかも知れないけど,やろうと思わないので,その点が凄い(笑)。やはり,眠い。なんで,今回はここまで眠さに苦しめられるのか,..。とにかく,何をどうしても眠い,..ネムイ,..ねむい,..(笑)。脚の方は,全く問題ないんだけど。あまりの眠さに,昨年も使った廃屋のような事務所跡の軒下で一休み。寝ようと思ったけど,面倒になって先に進むことにした。

 フラフラと走っていると,前方からルーフに自転車を積んだ車がやって来た。「浜通りの風」さんと奥様のゲリラ的応援だった。いろいろとお話して,眠気もちょっとだけ回復。感謝です。で,仙台に向っていた「浜通りの風」さんご一家とゴール手前でもお会いすることになる。本当にお世話様でした。画像は,「浜通りの風」さんのブログから拝借。

 峠を越えれば,あとは降るだけ。PC10 に到着。ここで昨年同様,リゲインなんてものを呑んでみるが,結局全く効かず。

富岡(PC10) → 相馬(PC11 ローソン相馬松川浦店)556.0km,am 9:47

 PC10 からは県道35号線(通称:山麓線,サンゴー線なのにサンロク線とはこれ如何に。:-D)を北上する。そこそこアップダウンのある道だ。昨年始めて走った時には何で海沿いまで出てきたのに,こんなにアップダウンがあるのかと恨めしく思ったが,もっときついアップダウンをいくつか経験した今となっては,何程のこともない。もちろん,スピードを上げて走ることが出来るかどうかとは別問題である(笑)。ここでも,睡魔の波状攻撃は続く。昨年と違って今年はブロック屋さんという道連れがいるせいだろうか,どこか甘えが出ているような感じ。なんか,やたらに弱音が出る。いかんいかんと思うが,眠いのはどうしようもない。この区間でも2回ほど足を着いて休憩せざるを得なかった。ボチボチ暑くなってきたころに PC11 に到着。海に遊びに来たらしい,ネーちゃん,ニーチャン,おっさんが沢山買い物をしていた。ネーちゃん,ニーチャンのちゃらい会話を耳にしつつ,同じ遊ぶにしても随分と違いがあるもんだと苦笑い。ここでは,フルーツケーキなんぞを食ってリフレッシュ。甘いものが美味い。

相馬(PC11) → 名取(サイクルスポーツセンター)600.7km,am 11:45

 どれ,最後の50キロ弱を走りますか。ここからはセンチュリーとかで何回走ったかわからないコース。真っ平らでツマラナイ。案の定,猛烈な眠気が襲ってくる。残り20キロほどのところで,また,白線がおかしな風に見え始めたところで,仕方なく路肩に停車。と,見たことのある車が前方に停車。ルーフに自転車を積んでいる。「浜通りの風」さんご一家だった。ちょっと話をして,気分転換できた。その後は眠さに悩まされながらもなんとか走り続けて名取のサイクルスポーツセンターにゴール。

 疲労感は,昨年よりも少ないような気がする。とにかく眠かったという記憶しか残っていない。脚や身体自体は,まだ距離を踏めそうな感じ。それにしても不満なのは,もう少しすべてをコントロールしつつ上手に走れなかったこと。でも,昨年と違って,星やホタルやアユ釣り風景を愉しむ余裕があった分,昨年よりも少しだけ進歩したのではないかと思う。

 一緒に走って頂いたブロック屋さん,K田さん,途中,応援して頂いた浜通りの風さんご夫妻,そして運営にご苦労された,宮城&宇都宮のスタッフの皆さんに感謝いたします。お世話になりました。ありがとうございました。

最後に思うこと

 まだ,宮城と宇都宮(それも2回だけで,うち一回は DNF)のブルベしか走っていないけど,AJ 宇都宮のスタッフの創るコースがなぜか大変気に入っている(コマ図も含めて)。今年走った 400km,昨年と今年走った 600km,昨年 DNF となった 1000km(六十里越の部分は逆コースを別の日に走ってみた) などは,なんていうのか,コース自体に一種の「美しさ」というか「バランス感覚のよさ」があるように感じられる。例えば,難易度の高いコースを創る場合に,距離を合わせて,その中に様々な峠を盛り込むといったやり方があるだろうけど,難易度というものだけに目を向けて,やたらに峠を組み込んでしまうと,どこか不自然なコースになってしまわないか? 

 不自然というのは,巧く表現できないけれども,例えば,ある峠を通るなら,その峠を越える必然性のようなものが必要だと思うのである。先だって,勝手にコースを決めて走ってみた「グルッと置賜」なんてのも,そういった「必然性」はなく,ただ,単に峠をいくつも繋げて脚に来るコースにしただけである。従って,「美しさ」という点からは失格のように思う。むしろ,磐梯吾妻の3つの山岳ルートを繋ぐコースの方が「美しい」。そして,このコースの難易度を上げようと「エコーライン」を追加してしまうと,その美しさを損なう。過ぎたるは及ばざるが如しと云うか。そんな風に思っているのだが,どんなもんだろうか? 

 「美しい」コースをクリエートして頂いた AJ 宇都宮のスタッフに感謝します。

FIN