●Armor plate for iPod Photo.
先日、ヤフオクをさまよっていたら、とても悲しいiPodがありました.買って2日目で、通勤電車の圧力に負けて、液晶が割れ、背面のステンレスケースにも大きなへこみが出来ていました.でも曲の再生やMacとのシンクロは出来るということで、1万か2万くらいで取引されていました.
私も関東に住んでいたことがありますから、あの殺人的な通勤電車の圧力を経験したことがあります.車内でのポジションを取り間違えると、手すり用のパイプがアバラやら腹部やらに食い込んできます.もしそこにちょうどiPodがあったら、ひとたまりもないでしょう.しかし、iPodのステンレスケースも1mm位は厚みがありますから、そいつをへこますなんて、いったい何に当たっていたんでしょうか.
ということで、関東の西武や東武の通勤ラッシュ時でもへこたれないケースを作ることにしました.名付けて「Armor plate for iPod Photo(iPod Photo用装甲板)」です.私がiPod Photoしか持っていませんので、iPod Photo専用としました.
材料には比較的硬度が高く、耐食性に優れている(さびにくい)アルミA5052を使用しました.基本構成はケースとフタに別れ、ケースにiPodを入れてから、フタをネジ止めします.その状態で、ヘッドホンがさせること、画面が見れること、クリックホイールが操作できること、標準のケーブルでMacとの同期が出来ること、以上の機能を実現します.基本的に材質の厚みは5mmで、多分、22口径くらいの拳銃弾なら止めることが出来るでしょう.
 |
ケース、フタ共に、内側には美しい切削痕を残しました. |
 |
外面はピカピカに磨かれ、ほぼ鏡面仕上げのようになっています.お化粧直しくらい出来ます. |
 |
iPod Photoを入れたところです.どーでもいいことですが、アップルの公表しているiPodの寸法って、非常にいい加減です.iPod Photoは幅61.0mmで、普通のiPodは60.9mmなんですが、それって0.1mm単位での寸法精度を保証していますよっていうことだと思っていたのですが、私のiPod Photoは、実測で幅62mmありました.アップルの公表した数値を信用してケースを作っていたら、絶対に中に収まらなくなるところでした. |
 |
だいぶんと厚みが増しますので、自立できます. |
 |
ヘッドホン端子の穴です.私の持っているSONYのヘッドホン(コネクタが直角に曲がっている)もさせるようにと左右に窪みをもうけたのですが、寸法違いで結局ささりませんでした. |
 |
純正のヘッドホンをさしたところです.問題なく使えます. |
 |
SONYのヘッドホン(曲がってないやつ)をさしたところです.これも問題なしです. |
 |
シンクロコネクタの穴です.定規で実測して図面にしているので、実質上、1mm以上の精度は出せません.この穴も0.5mmほど上に寄っています. |
 |
しかし、穴を大きめにしてあったこともあり、純正のシンクロケーブルは問題なく使用可能です. |
 |
全体的に見ると、こんな感じです. |
 |
フタを固定するのはM3のヘキサネジ(キャップネジ)です. |
 |
こんな感じでネジの頭がおさまります. |
 |
反対側のネジもこんな感じです. |
 |
ケースの方にもダミーのネジが付いていて、こちらは1mmほど頭が出るようにしています. |
 |
このように、机に置いた時にケースが直接机の面に当たらないように、足の役目をしています.ケースになるべく傷を付けないようにするためです. |
 |
ケースとフタの嵌合部分ですが、フタ側に出っ張りをもうけてあります. |
 |
ケース側には出っ張りがおさまるようザグリが入れてあります. |
 |
反対から見ると、こんな感じです.この出っ張りとザグリは直径6mmに対して、寸法差は0.1mmしかないのですが、ケースとフタは何の苦もなくスカッとはまる上、へんながたつきもありません.驚くべき工作精度です. |
 |
ホールドスイッチが当たる部分だけ1mmほど壁面を削ってあります. |
 |
背面には、アップルマークが見えるところに穴を開けました.これは、iPod Photoをケースから取り出す時に、後ろから指で押し出すための穴です. |
 |
壁面の厚さは5mmあります. |
 |
フタの厚みも5mmあります. |
 |
液晶とクリックホイルの穴には45度の角度を付けました.加工痕が非常に美しいです. |
 |
中身がからの状態で組むと、こんな感じになります.内面と外面の表面仕上げの違いがよくわかります. |
 |
重さですが、いくらアルミを使っているとはいえ、かなりの重量になります.446gもあります.いざというときには打撃用の武器に使えそうです. |
液晶面と、クリックホイル面は無防備になってしまいますが、これは操作をする上でどうしても必要な部分なので、しょうがありません.フタの面を自分の体側に向けて、ケース側を体の外側に向ければ、相当の圧力がかかってもiPodに被害が及ぶことはないでしょう.恐らく、圧力をかけているモノが壊れるか、その圧力を受け止める自分の体がやられるかどちらかだと思います.
ただ残念なのは、私は現在は徒歩通勤であり、iPodが壊れるほどの異常な圧力がかかることはまず無いため、このケースを使う機会が多分無いだろうということです.
しばらくは、磨いたり透かして見たりしてニヤつくとしても、使って役に立ってこその道具ですから、がんがん使ってくれそうな関東の人に譲るか、どうするかな〜.そこんところよく考えてなかったな〜.
最後に、図面を残してありますので、興味のある方はこちらまで → 
<戻る