2005.3.3
●Gigaさん、こんなもんでどうですか?
今このページを書いている最中に、私の師匠から、「ちょっと待った」のメールが入りました.
高速の電源回路を作る場合、必ずしもESRの小さなセラコンなどが有利なわけではなく、容量の小さなセラコンより大容量の電解コンを用いた方が有利な場合もある、ということです.
全文を引用すると長くなるのでやめますが、なーるほど、というか、一部理解出来ないところなんかもあったりして、圧倒的なレベルの差を感じさせられます.何でこんなレベルの人が、同じ会社にいるのか正直に言って、不思議です.
しかし、私はもうVRMの改造を終えたあとでした.セラコン、セラコン、セラコン、セラコン、ということで、セラコン信仰者の私は、入れられそうなところには全てセラコンを入れました.
ということで、出来上がった、Gigaの改造VRMですが、ちまたで報告されている不具合に効果があるかどうか、私には検証出来ないんですね.というのも、私のCube「yokochin Dual」は、電源回路が糞味噌のめちゃくちゃになっていますから、こんな普通の電源カードは入れられないんです.
で、しょうがないので、無理をお願いして、十分な技術力を持ち、かつ、十分信頼出来る第三者さまに、私のVRMの評価を依頼しました.
明日、宅急便で発送します.
結果が出ましたら、また報告させて頂きます.
2005.3.9
Gigaさん、ごめんなさい.セラコンは大して効果無いようです.
ただ、私は今でも思っているのですが、電源の一次側に、電解コンデンサがあるのに、セラコンが無いというのは、ちょっと常識的に考えても、おかしいかなと思っています.
Gigaは一次側のスイッチングによるリップルの発生を抑えるために、105℃品のしかもゴールドキャパシタを使っていますが、そんなお金をかけるなら、普通の電解コンデンサに、セラコンを10個ほどばらまいておけば、コスト的にも、製寿命的にも有利ではないかと思っています.
また、直差しなら起動するのに、電源ボード移行キットを使用していると起動しないという件についても、バスの信号線ならいざ知らず、インピーダンスの非常に低い電源ラインを、たった30cmほど延長しただけで、起動不能になるというのも解せません.
ケーブルをたばにしたときに、各信号ラインが相互干渉を起こして、異常信号になることはありますが、それはあくまでもインピーダンスの高い信号ラインでの話であって、電源線を30cm延ばしたからといって、挙動ががらっと変わるのは、おかしいと思います.
さらに、負荷がかかった時に、背面のコイルが異常に高温になるのですが、AppleのVRMではそういうことはなかったと思います.目で見て比較しても、電源容量のアップしているGigaのVRMの方が、AppleのVRMのコイルより、小さくなっている点も気になります.コイル単体では125℃まで耐熱性があるということですが、その熱は電源のベタパターンを伝って基板内のあらゆる部品に熱伝導を起こします.
普通、電解コンデンサの寿命は、雰囲気温度によって大きく影響されますが、GigaのVRMでは、雰囲気温度よりも、熱伝導で伝わってくる熱量の方がはるかに大きく、いくら105℃品の電解コンデンサを使っていても、寿命が著しく短くなることが容易に予想されます.
そして何より、GigaはこのVRMをCube専用に作ったはずなのですが、何かしらその仕様に違和感を覚えます.それはマイクロソフトがMac向けに作ったアプリケーションを使った時に感じる違和感とよく似ています.
Cubeで電源容量が足りなくなって、GigaのVRMを使用するような人は、大抵、CPUやグラフィックボードやハードディスクを交換しており、そのおかげで発生する電源容量不足を解消したいという希望の元で、GigaのVRMを買っているのだと思います.そういうシステム構成のCubeでは、VRMの移動をしている人が沢山いると思うのですが、その状態を保証外とするGigaの態度は、顧客のニーズをあまりきちんと把握していない、つまり市場調査がちゃんと出来ていないことの表れだと思います.
ということで、長々と書いてしまいましたが、私がセラコンを追加したGigaのVRMは信頼のおける第3者にいろいろ解析をしてもらっています(私は不具合を発生させられる環境がありませんので).
多分、これは何年もエンジニアをやってきたものの勘ですが、原因はワンポイントだと思います.それさえ解明出来れば、みんなが安心してCubeのチューンナップをすることが出来るようになると思います.
せっかく出来た大容量電源ですから、みんなが安心して使えるように、出来るだけ原因究明をしてみたいと思います.