
プリントが出来ない。
真っ黒に濃度がのったネガには途方に暮れた。長時間露光するとネガは電球の熱でカーリングを起こし、レンズを開放値近くまで開けると周辺のピントが合わなくなる。結局ガラスキャリアーを使い、レンズを絞って露光するので、周辺部の焼き込みを加えると10分・20分という露光時間が当たり前になってしまった。
左の写真は初めて現像に満足のいった旧平井大橋の写真。右はそれから2年後、第1回日本ハングライダー大会(長野県ヤナバスキー場)でのビックバード。粗粒子にこだわった情熱はわずか2年で消えた。就職した僕を待っていたのは、商品撮影の世界だった。