原点回帰への旅
写真で結ばれた三人
語り部曰く、伯父 庄助は若い頃、肺結核を患い伊豆に療養に行く事になった。その時、祖父 吉五郎が気晴らしにと持たせたのが一台のカメラであったそうな。大正時代の話だ。伯父は歳の離れた弟 吉治を殊の外に可愛がり、写真術を教えたようである。
左は私の父 吉治、右は伯父 庄助、幼い子供が私 昭吉である。昭和30年 撮影。
同年2月26日、伯父 庄助は結核のためこの世を去った。享年58歳。この旅行で吉治が撮った伯父の写真が遺影として飾られた。
父 吉治、伯父 庄助、私 昭吉。
学生時代、進級制作「飛島」
急行「日本海」で雪の酒田に着いたのは、夜明け前だった。雪は一週間降り続いた。昭和47年12月30日、私は進級制作の撮影のため、連絡船「飛島丸」で島へ渡った。時化のため翌日から船は欠航した。
宿のおばちゃんが畑に大根を採りに行くと言うので同行した。途中、振り向き様にシャッターを切った。学生だった私は、まだ人を撮るのが怖かった。



