FEEL :: 公共交通での社内マナー 


 昨日(2006.3.25)から大阪市では『第23回全国都市緑化おおさかフェア』が始まりました。会期は5.28までです。メイン会場が大阪城公園なのですが、妻が開会シンポジウムの取材スタッフにもなっているため、視察がてら娘を連れて大阪城公園まで散歩にでかけました。この話題はまた後日ということで、今日は行きのバスの中でのお話。 

行きの駅までのバスの運転手は、女性運転手でした。最近タクシーの女性運転手はかなり多くなっていると思うのですが、市バスの女性運転手は良く考えると初めて遭遇したように思います。運転も丁寧で、社内アナウンスも女性の声だとなんだかほっとします。

私と娘が乗った後の2つ目あたりのバス停で、ベビーカーを抱えた夫婦が乗車してきました。私達が乗っていた車両は低床(ノンステップ)タイプで、座席数が少なく、その分ゆったりとしたスペースのあるタイプです。その夫婦はベビーカーに赤ちゃん(まだ1才にもならないくらい)を乗せたまま、ベビーカーごと乗り込んできました。社内はそれほど混雑してはいませんでしたが、座席は全て埋まっているような状況でした。

出発後すぐに、社内アナウンスで女性運転手は『市バスの乗車規定により社内でベビーカーは折り畳んで頂くことになっています。ベビーカーは折り畳み、赤ちゃんは抱いて下さい!』と言い出しました。その夫婦も『えっ?』と驚き気まずそうでしたし、私も多少の違和感も覚えました。

しかし次に『このバスには優先座席を設けております。優先座席にお座りで、座席を譲って頂ける方、恐れ入りますが譲って頂けないでしょうか?』と。すかさず優先座席に座っていた若い女性が『どうぞ!』と立ち上がり、赤ちゃんを抱いているお母さんを座らせました。

運転手の方が、ここまでのことをされるのは初めての経験でしたし(携帯電話禁止や席をゆずりましょうと、一般論的なアナウンスは日常的にあります)、意見は別れると思いますが、私はすごく好感をもてました。また女性運転手ならではの配慮だと思いましたし、女性の声でありながら『きっぱりと!』言い切ったところにも好感を持ちました。

市バスの乗車規定でベビーカーは折り畳まないといけないことは、私は知りませんでしたが、よくよく考えるとより多くの方に座って頂き、運行上の安全を確保する点でも当然の規定のように思います。きちんと運転手が告知することで、今まで知らなかったことも知る事ができました。


運転手が社内での乗客の行動に口を出す事については、意見が分かれることと思います。過去に乗客のマナーを注意したことでトラブルになり、乗客に暴力を振るわれた運転手のニュースも目にしたことがありますし、また運転手と乗客が口論になり、これ以上運行を続けることが安全上難しいとの判断から、運行を停止し、乗客を全て降ろし(次のバスに移した)という事件もありました。運転手も極度のストレスの中で仕事をしているということが注目された事件でもありました。

一方で、マナー(或は能力)のない運転手がいることも確かだと思います。お年寄りが乗り込んでまだ着席もしていないのに発進する、あるいは運行時間を気にしてか、半ば信号無視や急ハンドルを切る運転手。車椅子の方が乗って来ると嫌な顔をしたり、次のバスに乗ってくれと乗車拒否までする始末。

運転手の労働環境や労働条件等いろいろな問題があると思います。でも今日遭遇したこの女性運転手の対応は、私は正しいと思いました。バスの中では、運転手が乗客全ての安全性と快適性を握っています。乗客もそれをきちんと認識すべきだと思います。だから乗客の中にマナーの悪い人や安全な運行を妨げる人がいたならば(個人的には携帯電話も注意して欲しい!或はバスや公共交通では電波をシャットアウトして欲しい)、運転手にはそれをきちんと正すことを期待しますし、乗客は運転手に絶対に従わないといけないと思います。

この間には、乗客と運転手の信頼関係も必要だと思いますが、こういうことを徹底していけば、悪い悪いと言われてる乗客のマナーも良くなっていくのでは?と思うのですが、いかがでしょうか?


文責:shotam
 
Posted: 2006年03月27日 (月) at 01:51 

※1年前の今日、こんなことを書いていました。

※2年前の今日、こんなことを書いていました。