works :: 福崎空中広場 


 大阪を中心に活動するNPO法人ギャラクシー・ブライトが中心に実現した、大阪市港区福崎(株)杉村倉庫敷地内に整備された、福崎空中広場の竣工記念式に参加してきました。式典のメインイベントは、解剖学者であり作家の養老孟司氏の講演でした。 

 施設自体の設計は建築家の隈研吾氏によるもの。手作り感溢れ、極端に言えば鉄骨の躯体にビニールシートを被せただけのシンプルなものでしたが、これからここで子供達が自由な発想の元に成長していくことを考えれば、これくらいシンプルな方が良いのではという印象を持ちました。
 これからの活用の仕方に注目していきたいところです。

 ただ養老氏の2時間の講演を拝聴した限りでは、音響と空調にはかなり難ありでしょうか?私の別サイトに竣工式の様子をアップしています
●福崎空中広場 →http://shotam.jp/mmi/town_i/fukuzaki/index.html

 ところで養老氏の講演は、大人の子供への接し方を人間の自然への対峙の仕方になぞらえた興味深いお話でした。

 現在人間をとりまく自然環境が(1)人工的な自然〜簡単に言えば東京の汐留のような場所でしょうか?地面から人が創り、計画された物以外の植物は全て雑草と見なすもの。(2)田畑や里山〜常に人の手が入り人間と自然が共存するもの。(3)俗に言う自然〜保全すべきもの、人の手が入らないもの、屋久島の天然杉のようなものか?の3種類があり、もともと天然である子供に対しての接し方も、この3種類があるというような主旨の話でした。

 もう一つ、現在の子供達に欠けていることとして、物事を順序立てて進める能力という話がありました。これは現在の世の中では何を行うにしてもボタン一つを押すことで済み、そのボタンを押すという行動と起きる結果が直結していることに起因しているということ。(テレビ、ビデオ、洗濯機はたまたテレビゲームでの殺人etc)大人が子供に物事を教える時も、『ああすれば、こうなる』と先回りして教えてしすぎるために、間のプロセスを何も知ることなしに、あたかも物知りのような大人になっていく。もっと悪いのは、『早く大人になることが良いこと』ということが当たり前の世の中になってしまっていること。これは現在の大人達が、子供に価値を見いだせていないのでは?ということがあるというようなお話でした。
(※うまくまとめられずに申し訳ありません・・・)

 氏の書籍は何冊も読んでいるのですが、実際にお話を聞いてみると、思った通りのユーモアさで楽しい時間を過ごすことができました。

文責:shotam 
Posted: 2005年01月23日 (日) at 19:20 

※1年前の今日、こんなことを書いていました。

※2年前の今日、こんなことを書いていました。