works :: 森のゆうえんち 


 先日のひとはくのイベントで賑わっていた、NPO法人「人と自然の会」主催の『森のゆうえんち』ですが、これからのまちづくりの題材の一つとしても大変興味深いものでした。 

当日の『森のゆうえんち』の様子はこちらから(別サイト)

イベント会場だった兵庫県立人と自然の博物館の裏山で開催されていたものですが、自然の素材を用いた手作りのぶらんこ、長い竹を台にし竹細工で作った橇を滑らせる滑り台、木々の間に編み目に縄を張り歩く綱渡り等々、普段都会の子供達がなかなか遊ぶことができない(かつ、実は子供達はそんな遊びが大好き!なはず)いろいろな遊具が溢れる、まさに『森のゆうえんち』でした。もちろん当日は他のイベントも賑わっていましたが、この森のゆうえんちでも小さな子供達の長蛇の列ができていました。

環境共生のまちづくりが唱えられはじめて久しいのですが、最近では住宅地に近接する自然との関わり方や都市部のみどりのあり方が改めて見つめ直されてきていますし、イギリス郊外の田園都市『レッチワース』や、ブラジルの環境都市『クリチバ』も再度頻繁に話題に上がっています。 そんな中妻がとある仕事で、大阪北部にある団地に近接する里山の保全や活用のワークショップに関わっていたり、高松公園のイベントでご一緒させて頂いている大阪のNPO法人『シニア自然大学』の講義として『みどりのまちづくりファシリテーター(妻の造語)養成講座』を企画していたりと、私達夫婦の間でも<旬>の話題でもありました。

私達が子供の頃ってもっと身近に自然があったし、自然が遊び相手だったはず。それに外で集団で遊ぶことで自然と異年齢交流が出来ていたし社会性を学んでいたし、季節の移り変わりや自然の仕組みを学びとっていたと思います。今の子供達だって普段はテレビゲームやらばかりしているかもしれないけれども、本当はこんな遊びも大好きで、いろいろ学びとることも大好きで、そのきっかけが総体的に不足しているんじゃないかと。

前述の講義の企画について夫婦で話していた時も、

例えば道路の街路樹を決めたり公園の整備計画を立てたりする時、行政的な考え方からすぐ管理問題になるよなぁ・・・

例えばこの木を植えるとこういう実が成って、子供達がこういう遊びができるとか?

落ち葉の掃除なんかも手間はかかるけど、みんなでやって焼き芋イベントやって・・・

言ってみればごくごく自然なことなのですが、堅苦しいシステムの中でなかなかやれない、そういう事をできる人を育てる講座にしては?と話していました。

(注:行政の土木担当や造園のコンサルタントのような人を育てる訳ではない。そういう人達とはちょっと違った視点の、ちょっとみどりに詳しい人達が普通に街に住んでいて、まちとみどりの関わりについて先導していく、そういう柔らかいのがいいんじゃないか?と考えています。)

そういう意味でも最初に紹介した『森のゆうえんち』ってすごく面白い企画だと思ったのです。自然が大事、環境が大事って頭だけで分かっていても体験しないといけない、そしてそれが楽しいものだったらなお良い。そんなイベントでした。


文責:shotam
 
Posted: 2005年10月31日 (月) at 22:39 

※1年前の今日、こんなことを書いていました。

※2年前の今日、こんなことを書いていました。