opera :: マダム・バタフライ 


 なぜか2週連続でオペラ『蝶々夫人』に感動していました。実は関西では、今年兵庫県立芸術文化センターで蝶々夫人が公演されていたのですが、時間が無くて行けませんでした。残念だったな、という気持ちを引きずりながら12日の夜にTV欄を確認すると、NHKで2000年に東京公演された?蝶々夫人が放映されるということで、最後までしっかり観ました。実は蝶々夫人の物語がこんなに悲しい物だとは知らなかったので、何の知識もなしに観て、涙ボロボロでした。 


私のイメージしていた蝶々夫人とは、長崎グラバー園にあるような港を見下ろす瀟洒な洋館のベランダに立って、軽やかに『ある晴れた日に』を歌っているような幸福な奥様だったのですが、実はその結婚も現地妻としての結婚でしかなく、しかも何年も待たされた上にようやく訪れた夫が正妻を伴ってきて、子供をこちらで育てさせてくれ、という堪え難い悲劇に見舞われるのだとは思ってもみませんでした。

最後は、武士の娘らしく生き恥をさらすならと自害していく蝶々さんの物語を涙ぼろぼろで観て、またカーテンコールで蝶々さん役がアップになり、感極まって大泣きされているのを観て、また涙してしまいました。この物語は、日本の人情ものに近いものがあって、とても感情移入しやすかったということもあります。


で、その翌週の19日には、佐渡裕さんが出光音楽賞を受賞された記念に、『題名のない音楽会』でオペラ蝶々夫人にみる日本音楽のエッセンスについて解説されているのを観て、その時の蝶々さんが出演されていたこともあり、前週の感動を思い出してしまいました。

佐渡さんのお話はなかなか興味深い解説で、まだ日本文化がほとんど紹介されていない時代に、プッチーニが日本の小唄や囃子を取り入れたオペラをなぜ作曲できたか?という謎にふれられており、どうやらパリ万博で川上音二郎らが持ち込んだ日本の音楽をどこかで聞いたのではないか?という推論がたてられていました。

一般庶民には縁遠いようなオペラの世界ですが、このような解説によって知識を仕入れて体験すると、より感動が増すのだということを実感できたできごとでした。


文責:ちえママ
 
Posted: 2006年11月22日 (水) at 00:22 

※1年前の今日、こんなことを書いていました。

※2年前の今日、こんなことを書いていました。