3本目は、語る必要も無い懐かしの手塚アニメ『ジャングル大帝』の劇場版でした。妻が娘のために借りてきたのですが、見始めると私達が子供の頃TVで見ていたレオの物語とは少々雰囲気が違います。
□1997年日本
□原作:手塚治虫
□声 :津嘉山正種、倍賞千恵子、柊 美冬、椎名へきる他
□製作:手塚プロダクション、松竹
レオが成長しジャングルの王となった後の物語で、TV版では第三部の『新ジャングル大帝』にあたる部分だそうです(後で調べました)。地球の次世代のエネルギーを担うという諸刃の刃『月光石』を探す人間達と、森の動物達を守らなければならないレオとの物語。皆が自己犠牲の下に死んでいき、最後はジャングルに蔓延する伝染病から救ってくれた人間のために、レオも自ら命を捧げ、終始生々しい残虐さと悲しみに溢れたストーリーでした。
アスカも何を感じ取ったか『おかあさんが、しんでもうた〜』『だめだめだめ〜』と号泣しっぱなしで、見せるべきではなかったのかと、少々反省した映画でもありました。
それもそのはず、TV版では子供向けのアニメ番組として、かなり対象年齢を低く設定していたため、手塚氏の思想を敢えて表現せず娯楽番組としていたということ。氏が本来描きたかった思想を再現したのが、この劇場版ということです。これは子供向けのアニメ映画ではありませんね。大人でもそのもどかしさに泣ける作品であり、人間のエゴを改めて考えさせられます。
●手塚治虫ワールド・劇場版『ジャングル大帝』
文責:shotam