Movie :: 誰も知らない 


 『さすがカンヌをとっただけのことはある』という映画評なんてどうでもよくて、観終わった後にこんな感覚を残した映画は初めてでした。これって結局ドキュメンタリーなんですよね、且つ映画としても良く出来ていて、だから笑えないし泣けないんです。 

□2004年日本
□監督:是枝裕和
□主演:柳楽 優弥、北浦 愛、木村 飛影、清水 萌々子、韓英恵他
□配給:バンダイビジュアル株式会社

憤りと安堵感、すがすがしさともやもや、観終わった後時間がたっても自分の中にある様々な感情を整理できないでいます。

そりゃ4人の子供たちの母親はめちゃめちゃだし、一番感受性の豊かな時期に、自分の欲望を抑え、生活費や兄弟たちの食べ物のことばかり考え、あげくの果てに妹の死と向き合わなければならない長男は可愛そうだけど、それでも兄弟たちは愛に溢れていて笑顔が絶えずひたむきなんです。

是枝監督は何を描きたかったのか?誰も知らないではなく、この国は『誰も助けてくれない』こと?社会や警察や権力は誰も助けてくれないけど、コンビニの店員や同世代の女の子は助けてくれること?所詮そんな助けなんて何にもならないこと?子供の生きる力って底知れないこと?この国のひずみはやはり最弱者(映画では末っ子の女の子の死)が受けなければならないこと?一人の死くらいでは何にも変わらないし、そんな事誰も知らないこと?

正と負の微妙なバランスを保ちながら、そしていろいろな感情と向き合いながら最後まで観ました。でも最後に印象に残っているのは光に溢れた美しい映像、4人の子供たちの笑顔です。それだけが救いです。

なんだか全然まとまらなくてすみません。妻に書いてもらえばよかったかも。

誰も知らない Nobody Knows

文責:shotam
 
Posted: 2005年09月23日 (金) at 03:12 

※1年前の今日、こんなことを書いていました。

※2年前の今日、こんなことを書いていました。